競馬用語辞典

頭文字

「こ」からはじまる用語

用語

公正確保

読み

こうせいかくほ

中央競馬では、レースの公正確保を最重要業務のひとつとし、競走馬の入厩から、レース終了後の理化学検査まで、厳重なチェック体制をとっている。裁決業務をはじめ、(1)競走当日の装鞍所における馬体検査、装蹄検査、(2)騎手の前検量、後検量(3)レース中のパトロールタワーからの競走監視(4)禁止薬物使用の有無を調べる理化学検査、などが主たるチェック項目として挙げられる。

用語

降着

読み

こうちゃく

入線した馬について、「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と裁決委員が判断した場合、加害馬を被害馬のすぐ後の着順に置くこと。

用語

膠着

読み

こうちゃく

馬がものをみたり、異常に緊張したりして、動かなくなってしまった状態をいう。馬場に出た後、騎手の指示にもかかわらず動かなくなったり、ゲートが開いても発進しないケースなどがある。

用語

国営競馬

読み

こくえいけいば

1937年に各地の「競馬倶楽部」を統合して「日本競馬会」が設立され1948年まで続いたが、占領下、GHQの解体命令の対象となり日本競馬会そのものの存続が危うくなった。このため、緊急立法化して日本競馬会を「国営競馬」とし、国が競馬を主催する形態をとった。設立時から将来的には民営化する条項がうたわれており、1954年7月の日本中央競馬会法の公布、同年9月の日本中央競馬会設立によって国営競馬の幕は閉じた。

用語

国際競馬統括機関連盟

読み

こくさいけいばとうかつきかんれんめい
関連用語

用語

国際交流

読み

こくさいこうりゅう

JRAは、スポーツを通じて国際親善に貢献するため、欧米先進国をはじめオーストラリアなど各国と、馬、騎手の交流を行なっている。1955年に英国ジョッキークラブと騎手に対する制裁の相互実施協定を結んだのを皮切りに、米国の州競馬委員全国協会年次総会、パリ国際競馬会議など多くの海外競馬会議に参加。1960年には、アジア競馬会議を提唱し、成功を収めている。1981年に創設されたジャパンカップは、一流馬が集う最高峰の競走のひとつとして世界から高い評価を受けている。さらに、ジャパンカップは、1999年に設立された「競馬のF1」とも言える世界の超一流競走で構成されたワールドシリーズレーシングチャンピオンシップに参加。一方、海外のレースに出走する馬に注目すると、1959年にハクチカラが初めて米国西海岸に遠征し、ワシントンバースデーハンデに優勝。1998年にはシーキングザパールがモーリス・ド・ゲスト賞(仏GⅠ)、タイキシャトルがジャックルマロワ賞(仏GⅠ)を制し、翌99年にはエルコンドルパサーがサンクルー大賞典(仏GⅠ)を制覇した。さらに、2001年の香港国際競走ではステイゴールドが香港ヴァーズ、エイシンプレストンが香港マイル、そして香港カップをアグネスデジタルが優勝するという快挙。エイシンプレストンは翌年にも香港のクイーン・エリザベスⅡ世Cを制している。こうした快挙は海外のマスコミにも大きく取り上げられ、日本馬は世界から熱い視線を集めるようになった。

用語

コズミ

読み

こずみ

筋炎や筋肉痛の俗称である。軽症の場合は指で圧すると痛がる程度であるが、重症の場合は跛行を呈する。パドック等で「あの馬はコズんでいる」と言うことがあるが、動きがスムーズでなく、歩行がぎこちない状態をいう。通常はレース前のウォーミングアップで改善される。

用語

国庫納付金

読み

こっこのうふきん

JRAは、国庫納付金を納付している。国庫納付の仕組みは、例えば、100円の勝馬投票券を買えば、10円が国庫に納付される。これが第1国庫納付金と呼ばれるものである。また、JRAの事業運営の結果、各事業年度において利益を生じた場合には、その額の2分の1が国庫に納付される。これが第2国庫納付金と呼ばれるものである。これらの国庫納付金は国の一般財源に繰り入れられている。

用語

骨量

読み

こつりょう

馬はその脚を動かす原動力となる筋肉、内臓が丈夫でなくてはならないがそのためには、骨格がしっかりしていることが望ましい。骨が太く、骨格がしっかりしている大きいことを骨量が富んでいるという。馬の骨は、脚の方から成長して、2歳の秋ごろには、早い部位では完成している。子馬の頃に、脚の骨が太く、たくましく、関節が大きい馬は、成長して骨量の豊かな馬となることが多い。

用語

固定障害

読み

こていしょうがい

競馬場の障害コースに、常時設けてある障害物。普通は土塁、生籬(いけがき)、竹柵の3種類で、このうち土塁と生籬を組み合わせたものもある。日本で最も高いのは中山の1メートル60センチのもので、この他に水濠や、バンケットという跳び上がって3、4歩走って跳び下りるものもある。飛越するものではないが、中山の上り下りの谷や、福島のバンケットなども障害とされている。

用語

ころがし

読み

ころがし

勝馬投票券の買い方の一種で、あるレースの払戻金全額をその次のレースに充て、その払戻金額全額をまたその次のレースに充てるような購入方法。複勝など的中確率が高いと思われる投票法に使われることが多い。

用語

子分け

読み

こわけ

繁殖牝馬を所有している馬主が、それを生産者に預けた場合、生産した子馬を馬主、生産者の共用物として売却代金を一定歩合で分け合う制度をいう。馬主自身が、その子馬を競馬に使うのであれば、評価した価格を基礎にして、定められた歩合の金額を生産者に支払うというケースが多いようである。

用語

コーナー

読み

こーなー

JRAの競馬場は、主に2つの直線と4つのコーナーで形成されている。右回り・左回りコース共に、ホームストレッチ(スタンド側から見て手前の直線)にあるゴール板を基点にコースを1周する場合、最初に迎えるカーブを「1コーナー」と呼び、続くカーブを「2コーナー」、バックストレッチ(奥の直線)を通って、ホームストレッチに戻る際に回る2つのカーブを、それぞれ「3コーナー」、「4コーナー」と呼んでいる。レースによってはバックストレッチをスタートし、コーナーを2つ回ってホームストレッチを迎えゴールするという設定のものもあるが、この場合も回るコーナーの呼び方は変わらず「3コーナー」、「4コーナー」と呼ぶ。つまり、通過する順に「1コーナー」、「2コーナー」と呼ぶのではなく、それぞれのコーナーの呼び名は固定されたものである。同じコーナーを2回以上回る場合は、「1周目の1コーナー」や「2周目の1コーナー」と呼ぶ。また、レース終盤に最後に回る「4コーナー」の事を、「最終コーナー」と呼ぶこともある。

  • コース図

用語

ゴーグル

読み

ごーぐる

騎手がレースで着用する防砂・防風メガネのこと。馬場状態の悪いレースでは土砂がゴーグルについてしまうため、騎手は数枚を重ねて装着しており、レースの途中で汚れたゴーグルから順次はずして騎乗している。

用語

ゴール板

読み

ごーるばん

決勝線延長線上の内柵側に立てられた板状の鏡のこと。 馬が重なり合って入線した場合、内側の馬の鼻端が決勝写真に写らずに判定が困難になる場合があるため、ゴール板として鏡を設置しておくことにより内側から見た像を鏡に写しこむことができ、判定の参考となっている。決勝写真撮影カメラはこのゴール板に合わせて設置されており、決勝写真には決勝写真撮影カメラゴール板を結んだラインを通過したものしか写らない仕組みになっている。

  • ゴール板(拡大)の写真
  • ゴール板の写真
ページトップへ戻る
表示モード: