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揺るぎない本命馬としてここに登場するのが、このレース3連覇を目指すロマンチックウォリアー(せん6歳)だ。
今シーズン前半はオーストラリアに遠征。芝2000メートル路線の春の最高峰であるコックスプレート(G1・芝2040メートル)を、香港調教馬として初めて制する快挙を成し遂げた。帰国後の2戦、香港カップ(G1)、香港ゴールドC(G1)も、磐石の競馬で連勝。この後は、安田記念(GⅠ・芝1600メートル)参戦が視野に入っている。
香港ゴールドCで3着になった後、距離不足だった前走のチェアマンズT(G2・芝1600メートル)でも4着と悪くない競馬をしたニンブルニンバス(せん6歳)と、前走のドバイターフ(G1・UAE・芝1800メートル)で勝ち馬から4馬身1/4差の6着に頑張ったストレートアロン(せん5歳)が、地元の副将格となる2頭だ。
昨年11月にアイルランドから香港に移籍し、前走の香港ダービー(リステッド)を含めて移籍後2戦2勝の成績を残している新興勢力のマッシヴソヴリン(せん4歳)が、この路線の一線級を相手にどこまで戦えるかも、このレースにおける見どころの1つである。
昨年春に遠征先のオーストラリアで、ランヴェットS(G1)、クイーンエリザベスS(G1)と、2つのG1を制したイギリス調教馬ドバイオナー(せん6歳)。香港で走るのも3度目で、2021年の香港カップ(G1)4着、2023年のクイーンエリザベスⅡ世C(G1)3着と、悪くないパフォーマンスを見せている。今季初戦となった、4月1日のマグノリアS(リステッド・イギリス・オールウェザー2000メートル)を3馬身差で快勝。チューンナップされての参戦となっている。
ここに、日本は3頭出しで挑む。
2着だった昨年より1つ上の着順を目指しての出走となるのが、プログノーシス(牡6歳)だ。暮れの香港カップでは5着に敗退したが、この馬自身もコースレコードで走った(3着)天皇賞(秋)(GⅠ)の反動があった可能性があると見ている。金鯱賞(GⅡ)を勝っての参戦というのは、昨年と同じ臨戦態勢だ。
シャティンはこれまで2度走り、2021年の香港カップ2着、2023年の香港カップ3着と、抜群のコース実績を誇るのがヒシイグアス(牡8歳)である。
好メンバーがそろった前走のアミールT(G3・カタール・芝2400メートル)で、4着と健闘したノースブリッジ(牡6歳)。アウェイでの戦いでもきっちりと力を発揮できることを証明する内容だった。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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