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香港の英雄ゴールデンシックスティ(せん8歳)による、このレース4連覇が達成されるかどうかが、最大の見どころだ。
前哨戦を使わずに臨んだ昨年12月の香港マイル(G1)で、最後の2ハロン(400メートル)=22秒21という、出走馬中最速の上がりをマークして完勝。8歳にして全く衰えがないことを示した同馬。年末に左前脚の炎症を起こし、1月の香港スチュワーズC(G1)を回避したが、3月1週目から時計を出し始め、4月に入るとバリアトライアルにも参戦。ラストランになると言われているこの一戦に向けて、出走態勢を整えている。
1月の香港スチュワーズC(G1)を制し、待望のG1初制覇を果たすとともに、本格化したことを実証したのがヴォイッジバブル(せん5歳)だ。前走のドバイターフ(UAE・G1・芝1800メートル)は、初めての左回りに戸惑ったか13着に敗退、ここは仕切り直しの一戦となる。
前々走のクイーンズシルバージュビリーC(G1・芝1400メートル)、前走の香港ダービー(リステッド・芝2000メートル)がいずれも2着だった、新興勢力のギャラクシーパッチ(せん4歳)がどこまで戦えるかも、このレースのポイントの1つとなる。
日本からは3頭が参戦。
オーストラリアから香港に転戦したのがオオバンブルマイ(牡4歳)だ。前走のドンカスターマイル(G1・オーストラリア)は13着に終わったが、不良馬場になった中で馬群に揉まれるという厳しい競馬で、大敗も致し方ない内容だった。昨年11月のゴールデンイーグル(オーストラリア・芝1500メートル)で見せた強烈な末脚を再現できれば、ここでも勝負になる実力馬だ。
昨年のNHKマイルC(GⅠ)で、オオバンブルマイを3着に退けて優勝したのがシャンパンカラー(牡4歳)だ。今年に入ってからの2戦はいずれも大敗しているが、新境地を開拓しようという試みが不発に終わったもので、芝1600メートルという得意分野に戻るここでは、本領発揮を期待したい。
GⅠ・3勝馬ソングラインに競り勝った昨年10月の毎日王冠(GⅡ・芝1800メートル)の内容が秀逸だったのが、エルトンバローズ(牡4歳)である。
イギリス調教馬ながら、イタリア、ドイツ、フランスで重賞制覇の実績があるのがブレーヴエンペラー(せん4歳)だ。前走カタールの4歳以上オープンでも、愛2000ギニー(G1・アイルランド)2着の実績あるカイロを2着に退けて優勝。アウェイでの戦いに強いことを改めて立証している。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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