海外競馬発売
4月24日(水曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
GOLDEN SIXTY(AUS)
せん8歳 K.ルイ厩舎
通算30戦26勝
VOYAGE BUBBLE (AUS)
せん5歳 P.イウ厩舎
通算17戦6勝
2023年1月に4歳クラシックシリーズ全3戦の初戦にあたる香港クラシックマイル(リステッド・芝1600メートル)に優勝。続く2戦目の香港クラシックC(リステッド・芝1800メートル)6着の後、3戦目の香港ダービー(リステッド・芝2000メートル)を制して4歳世代の頂点に立ちましたが、4月のチャンピオンズマイル(G1)ではゴールデンシックスティから3馬身半差の4着でした。左前肢の腕節の手術を受けて迎えた今シーズンは、11月の香港ジョッキークラブマイル(G2)3着、12月の香港マイル(G1)で先行してゴールデンシックスティの1馬身半差2着の後、今年1月の香港スチュワーズC(G1・芝1600メートル)では3番手から直線で抜け出す形でG1初制覇を果たしました。その後、2月の香港ゴールドC(G1)ではG1・6勝のロマンチックウォリアーと3着以下を大きく離しての接戦を演じてクビ差の2着に入りましたが、初めての海外遠征となった前走3月のドバイターフ(G1・UAE)では先行策から伸びを欠いてファクトゥールシュヴァルの13着に終わりました。
OBAMBURUMAI (JPN)
牡4歳 吉村 圭司厩舎
通算7戦4勝
デビューから2連勝で京王杯2歳S(GⅡ・芝1400メートル)に勝利。しかし続く朝日杯フューチュリティS(GⅠ)は、後方から脚を伸ばしたものの7着に終わりました。昨年はシーズン初戦となった4月のアーリントンC(GⅢ・芝1600メートル)で重馬場を鋭く伸びて優勝。その後、NHKマイルC(GⅠ)は後方から伸びたものの、勝ったシャンパンカラーから0秒2差の3着に終わりましたが、そこから約半年ぶりのレースで、初の海外での出走となった11月のゴールデンイーグル(現地基準4歳馬限定、オーストラリア・芝1500メートル)では中団の内ラチ沿い追走から直線でうまく馬群をさばいて抜け出して快勝。1着賞金525万オーストラリアドル〔現在のレート(1AUD=100円)で5億2500万円〕を手にしました。今年は再びオーストラリアに渡って、前走4月6日のハンデ戦ドンカスターマイル(G1)で始動。不良馬場がこたえたのか、中団から伸びを欠いて負担重量が6キログラム軽かった勝ち馬から3.42馬身差の13着に終わりました。
BEAUTY JOY (AUS)
せん7歳 A.クルーズ厩舎
通算33戦10勝
オーストラリアで芝1800メートルのリステッド優勝を含む4戦4勝の後、香港に移籍。2022年5月のライオンロックT(G3・芝1600メートル)で重賞初制覇を果たすと、続く6月の香港プレミアC(G3・芝1400メートル)も追い込んで連勝しました。その後は同年12月の香港マイル(G1)4着、昨年4月のチャンピオンズマイル(G1)でのゴールデンシックスティの1馬身半差2着などG1でも力は示すものの、勝ち切ることはできず、昨シーズンは11戦して未勝利。今シーズンも昨年12月の香港マイル(G1)がゴールデンシックスティから3馬身半差の5着、今年1月の香港スチュワーズC(G1)がヴォイッジバブルから2馬身1/4差の3着など連敗が続きましたが、前走4月7日のチェアマンズT(G2・芝1600メートル)では初騎乗となったB.アヴドゥラ騎手を背に中団から鋭く伸びて優勝。約1年10か月ぶりとなる勝利を収めました。
ELTON BAROWS (JPN)
牡4歳 杉山 晴紀厩舎
通算10戦4勝
3歳(2023年)4月の未勝利戦(芝1600メートル)での初勝利まで5戦を要しましたが、そこから5月の1勝クラス(芝1600メートル)、そして先行して勝利した7月のラジオNIKKEI賞(GⅢ・芝1800メートル)まで3連勝で重賞初制覇。さらに秋初戦となった10月の毎日王冠(GⅡ・芝1800メートル)でも先行策から残り200メートルで先頭に立つと、最後はGⅠ馬のソングラインやシュネルマイスターの追い上げを凌いで優勝しました。その後は11月のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)で中団からもうひと伸びを欠いて4着に終わると、今季初戦となった前走2月の中山記念(GⅡ)も道悪がこたえたのか、先行してマテンロウスカイから0秒9差の7着に終わりました。
CHAMPAGNE COLOR (JPN)
牡4歳 田中 剛厩舎
通算8戦3勝
2歳(2022年)10月のデビュー戦(芝1600メートル)を差して制すと、続くベゴニア賞(1勝クラス・芝1600メートル)は逃げ切り勝ち。2歳時は2戦2勝で終えました。3歳時は京成杯(GⅢ)が6着、ニュージーランドT(GⅡ)も3着でしたが、続くNHKマイルC(GⅠ・芝1600メートル)では稍重馬場の中、後方から末脚を伸ばして優勝。重賞初制覇をGⅠで飾りました。その後、安田記念(GⅠ)で14着に敗れて休養入り。復帰戦となった今年2月のフェブラリーS(GⅠ)で出遅れから先行して16着に終わると、前走3月の高松宮記念(GⅠ)は後方のまま17着でした。
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解説
史上初めて3シーズン(2020-2021年・2021-2022年・2022-2023年)続けて香港年度代表馬に選出。2019年9月から2021年12月の香港マイル(G1・芝1600メートル)までは5つのG1を含む16連勝を記録しました。連勝ストップ後も強さを見せ、2021-2022年シーズンはチャンピオンズマイル(G1・芝1600メートル)を制してシーズンを終了。2022-2023年シーズンも2023年1月の香港スチュワーズC(G1・芝1600メートル)、2月の香港ゴールドC(G1・芝2000メートル)、そして史上初の3連覇を決めた4月のチャンピオンズマイルとG1・3連勝でシーズンを締めました。今シーズンは12月の香港マイルから始動。中団から驚異的な瞬発力を見せて、2着のヴォイッジバブルに1馬身半差をつけて10個目のG1タイトルを手にしましたが、その後左前肢に軽度の腫れが認められたことから予定されていた今年1月の香港スチュワーズCを回避。ここは約4か月半ぶりのレースとなります。