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ロマンチックウォリアー/プログノーシス
このレース3連覇を目指しての出走となるロマンチックウォリアーが、不動の本命だ。
コックスプレート(G1)、香港カップ(G1)、香港ゴールドC(G1)と、芝2000メートル路線の主要競走を3連勝中の同馬。いずれも僅差の勝利ながら、「辛勝」というよりは「完勝」と言える内容だった。この後は、主戦のオーストラリア人騎手ジェームズ・マクドナルドとのコンビで安田記念(GⅠ)参戦が予定されており、ここは通過点。
セレクションの2番手も、迷うことなく、昨年のこのレースで2着だったプログノーシスをあげたい。金鯱賞(GⅡ)を勝っての参戦というのは、昨年と同じ臨戦態勢だが、その金鯱賞の内容は、昨年より今年の方が遥かに良かった。6歳春を迎えてようやく、競走馬として完成された領域に到達したとみている。
セレクションからは外れるが、初めての海外参戦となった前走アミールT(G3)で4着という悪くない成績をあげたノースブリッジも、馬券の対象になりうる馬とジャッジしている。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
マッシヴソヴリン/ロマンチックウォリアー
まず、セレクションから絶対に外せないのが、このレース3連覇を狙うロマンチックウォリアーだ。
オーストラリアのコックスプレートを制したのに続いて、このレースと同じコース・同じ距離で行われた香港カップと香港ゴールドCを連勝しての参戦となっている。この馬が連対を外すことは考えづらい。
2番手には、同じ香港のマッシヴソヴリンをあげたい。アイルランドから香港に移籍後は2戦2勝の成績をあげており、3月24日には当面の目標だった香港ダービー(L)を制した。ロマンチックウォリアーを撃破して、香港の新たな盟主として名乗り出る可能性もある馬とみている。
香港は雨が続いていると聞いており、当日の馬場状態が非常に気がかりだ。もしも重馬場になるようなら、イギリスから参戦するドバイオナーが浮上するだろう。昨年に続くオーストラリア遠征を予定していたが、一頓挫あって遠征を断念。だが、4月1日にケンプトンで行われたマグノリアS(L)を勝っての参戦で、仕上がり状態に問題はない。この馬が、極めつけの道悪巧者であることは、ぜひ記しておきたい。(訳:合田直弘)
ワールドワイドな競馬日刊紙サラブレッド・デイリー・ニュースのヨーロッパ・パートの編集責任者。これまでも、サラブレッド・オーナー&ブリーダー、ペースメーカーホース&ハウンド、レーシングポスト、インサイドレーシング(オーストラリア)など、数多くの競馬および馬術関係出版物に寄稿している。 少数ながら馬も所有し、生産と競馬にも従事。夫は調教師のジョン・ベリーで、現在はニューマーケット在住。
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