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競走馬のリハビリテーションについて

競走馬総合研究所常磐支所は、平成29年5月より「競走馬リハビリテーションセンター」という呼称を設定しました。

競走馬リハビリテーションセンターは「故障した競走馬に対する温泉療法の治療効果を研究する」目的で昭和38年に福島県いわき市に競走馬総合研究所常磐支所として開設され、50年以上「馬の温泉」という愛称で親しまれてきました。

開設当初は研究業務のみを目的とした施設でしたが、現在では主な業務は研究よりも競走馬のリハビリテーションとなっております。

競走馬のリハビリテーションは、アスリートである競走馬をフルパフォーマンスでレース復帰させることを目的としています。常にスピードが求められる競走馬には、骨折や屈腱炎といった運動器の病気が常につきまといます。それは、約500kgという体重を人より細い肢で支えており、最高時速60kmで疾走しているからです。万が一骨折や屈腱炎などの病気を発症し、レースでの復帰を目指すときには、適切なリハビリテーションが必要となってきます。

しかし、完璧なリハビリテーションメニューといったものは存在せず、各馬の損傷部位や損傷程度、さらに馬の性格や騎乗者の技術も鑑みて、様々なリハビリテーション機器(プール・ウォータートレッドミル・トレッドミル)を用いて、常にリハビリテーションメニューをアレンジしながら進めていくことが競走馬のリハビリテーションにとってはとても重要です。

  • プール

  • ウォータートレッドミル

  • トレッドミル

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