競馬には、数多くの人々が様々な役割を担っています。競走馬を所有し、出走させる馬主をはじめ、美浦・栗東両トレーニング・センターや競馬場で競走馬の飼養管理・調教・馴致・手入れ等の厩舎業務や競走馬に関わる諸手続きを行う調教師、その指示のもとに働く調教助手や厩務員、競走で騎乗するほか日常の調教もこなす騎手といった厩舎関係者がいます。これら中央競馬に直接携わる人々以外にも、競走馬の生産・育成に従事する者、競馬を統括・主催する団体であるJRAをはじめ、競馬に関わる仕事に就く人々は多岐にわたっています。

2025年1月1日現在の馬主登録件数は2,859件で、そのうち法人で登録されている数は381法人、組合で登録されている数は52組合となっています。

レーシングネーム（仮定名称）を使用することができます。レーシングネームとは、馬主登録簿に記載されている氏名又は名称以外の芸名、筆名又は通称等を使用することができるというもので、「競走馬登録馬名簿、出走馬一覧表、成績表（成績公報を含む。）その他の本会が発行する刊行物等」で使用されます。ただし、使用できるレーシングネームには制限があります。詳しくはJRA馬主登録課までお問い合わせください。
レーシングネームを使用する際には申請書を提出のうえ仮定名称使用料5,000円の振込が必要になります。使用を希望される方はJRA馬主登録課までご連絡ください。

中央競馬には、全国に10の馬主協会があります。その名称と所在地はQ9-4のとおりです。また、各協会が集合した組織として東日本馬主協議会、西日本馬主協議会、日本馬主協会連合会があります。

JRAとは別組織となりますが、10ヵ所の競馬場単位でそれぞれ馬主協会があり、現在馬主登録を受けている方のうち、8割以上がいずれかの馬主協会に所属しています。協会の主な活動内容としては、馬主相互間の親睦を図ること、また馬主の立場から競走馬の生産・育成および中央競馬の運営等について関係各所に対し献策折衝を行うこと等があります。また、1961年には、全国の馬主協会を統括する機関として、各馬主協会の役員が集まり中央競馬馬主協会連合会（現：日本馬主協会連合会）が設立されました。なお、各馬主協会では独自の入会審査を行なっておりますので、詳細は下記の各馬主協会にお問い合わせください。

調教師の技術向上および厩舎業務に関する諸制度の施行・改善を目的として1951年に設立されたもので、現在、美浦・栗東両トレーニング・センターにそれぞれ本部があり、中央競馬の調教師は全て所属しています。おもな事業内容としては、（1）調教師等の研修に関すること、（2）競走馬の飼養管理の合理化に関すること、（3）厩舎関連システムの施行および改善に関すること、（4）競走馬預託制度の改善に関すること等があります。

騎手相互間の意見交換と親睦を図り、また必要事項に関して関係各所との窓口となるべく1960年に設立されたもので、美浦所属騎手は関東支部に、栗東所属騎手は関西支部にそれぞれ所属しています。

厩務員の社会的地位と文化の向上および精神の高揚を目的として1972年に設立されたもので、主として厩舎研修や福利厚生事業の実施を活動内容としています。美浦・栗東両トレーニング・センターのほとんどの厩務員が所属しているこのクラブは、いわゆる労働組合としての組識とは異なります。