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サウジカップ(G1・ダート1800メートル)は世界最高の賞金(総賞金2000万アメリカドル=約30億円、1着賞金1000万アメリカドル=約15億円ともに世界一)を誇るレース。同レースを含め、ネオムターフカップ(G2)、1351ターフスプリント(G2)、レッドシーターフハンデキャップ(G3)、サウジダービー(G3)、リヤドダートスプリント(G3)とサラブレッドの重賞だけで計6レースが行われ、サウジアラビア競馬のハイライトとなる「サウジカップデー」のメイン競走という位置づけにもある。
サウジカップがサウジカップデーとともに創設されたのは2020年のこと。第1回のレースはアメリカから参戦した前年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬マキシマムセキュリティが優勝した(ただし、2024年2月現在、同馬の着順に関して主催者であるサウジアラビアジョッキークラブが審理中)。
その後、第2回のレースは前年の仏ダービー馬で、イギリスから遠征したミシュリフが優勝。G1に格付けされた第3回は地元のエンブレムロードが制した。日本調教馬は第1回から毎年参戦。2023年の第4回でパンサラッサが見事な逃げ切りを決めて初制覇を果たしている。
文:秋山 響(TPC)
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