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過去10回のうち6回を制しているアメリカ勢が今年も攻勢をかけてきた。中でも中心となるのは、昨年に続く連覇を狙うシベリウスだ。ガルフストリームパークのミスタープロスペクターS(G3・アメリカ)、タンパベイダウンズのペリカンS(リステッド・アメリカ)を連勝しての参戦というのは、1年前と全く同じ臨戦態勢である。
昨秋のブリーダーズカップスプリント(G1・アメリカ)3着馬で、ペリカンSがシベリウスの3着だったのがナカトミだ。公式ハンデキャッパーは、シベリウス、ナカトミのレーティングをいずれも115と算定。2頭の実力は互角と評価している。
さらに、昨年のこのレースの4着馬で、長期休養明け2戦目だった2月10日のパロスヴァーディスS(G3・アメリカ)がハナ差2着だったホプキンズ、昨年秋からフォールハイウェイトH(G3)を含む3連勝後、前走リヤドダートスプリント(G3・サウジアラビア)が3着だったボールドジャーニー、9か月半の休み明けだったガルフストリームパークスプリントS(リステッド)を3馬身1/4差で完勝しての参戦となるランクラシックを擁するアメリカ勢の戦力は重厚だ。
このレース悲願の初制覇を目指す日本勢は4頭出し。その筆頭格となるのが、2月24日のリヤドダートスプリントを快勝し、昨年9月のコリアスプリント(G3・韓国)に続く海外2勝目をあげたリメイクである。2016年にUAEダービー(G2)を制した父ラニに続く、ドバイ親子制覇をかけての参戦となる。
リヤドダートスプリントは6着だったケイアイドリー。使われてよくなるタイプで、休み明け2戦目のここはパフォーマンスを上げてくるはず。ダート1200メートルから1400メートルという条件に絞れば10戦7勝、2着2回と抜群の安定性を誇るのがドンフランキーだ。そして、2年連続NAR年度代表馬の座に輝くイグナイター。リメイクを2着に退けた昨年秋のJBCスプリント(JpnⅠ・大井)を再現出来れば、ここでも好勝負になるはず。
1月26日のアルシンダガスプリント(G3・UAE)を6馬身3/4差で制したムーヒーブ、前走リヤドダートスプリントは大敗したものの、前々走のドバウィS(G3・UAE)の勝ち方が印象的だったタズといったUAE調教馬も、マークが必要な馬たちだろう。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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