海外競馬発売
12月8日(金曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
LUXEMBOURG(IRE)
牡4歳 A.オブライエン厩舎
通算12戦6勝
ROMANTIC WARRIOR(IRE)
せん5歳 C.シャム厩舎
通算16戦11勝
昨年4月のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・芝2000メートル)でG1初制覇。同年12月の香港カップ(G1・芝2000メートル)もダノンザキッドに4馬身半差をつける完勝でした。その後、今年に入って1月の香港スチュワーズC(G1)と2月の香港ゴールドC(G1)はともにゴールデンシックスティの2着でしたが、4月のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・芝2000メートル)では3番手追走から直線で抜け出してプログノーシスに2馬身差の快勝。シーズン最後に走った芝2400メートルのチャンピオンズ&チャターC(G1)は距離が少し長かったか2着でしたが、2季続けての香港最優秀中距離馬に輝きました。今シーズンはオーストラリア遠征でスタート。10月7日のターンブルS(G1・オーストラリア)4着から向かった前走10月28日のコックスプレート(G1・オーストラリア・芝2040メートル)では4番手追走からゴール寸前でドンカスターマイル連覇を含むG1・4勝のミスターブライトサイドをかわして優勝しています。
HORIZON DORE(FR)
せん3歳 P.コティエ厩舎
通算9戦6勝
父系祖父は香港マイル(G1・香港)やマイルチャンピオンシップ(GⅠ)を制したハットトリック。今年6月にリッジウェイ賞(芝2000メートル)を5馬身半差で制して2つ目となるリステッド勝ちを収めると、7月のウジェーヌアダム賞(G2・芝2000メートル)では最後方から直線で楽々と突き抜けて重賞初制覇を果たしました。その後9月上旬のプランスドランジュ賞(G3・芝2000メートル)と同月末のドラール賞(G2・芝1950メートル)もともに後方から素晴らしい末脚を繰り出して連勝。続いてG1初挑戦となった前走10月のチャンピオンS(G1・イギリス)も後方で脚をためて直線に向きましたが、最後は道悪の影響もあったか伸びきれず3着に終わっています。
PROGNOSIS(JPN)
牡5歳 中内田 充正厩舎
通算11戦6勝
今年3月の金鯱賞(GⅡ・芝2000メートル)で後方からの追い込みを決めて重賞初制覇。続いてG1初挑戦となった4月のクイーンエリザベスⅡ世C(香港・G1)では最後方から追い込んでロマンチックウォリアーから2馬身差の2着に入りました。その後、帰国初戦となった8月の札幌記念(GⅡ・芝2000メートル)では後方から徐々にポジションを押し上げて2番手で直線を向く競馬を見せて4馬身差で快勝。しかし続く前走10月の天皇賞(秋)(GⅠ)は最後方から直線でよく追い上げたものの、勝ったイクイノックスから0秒6差の3着に終わっています。
ROUSHAM PARK(JPN)
牡4歳 田中 博康厩舎
通算10戦6勝
3歳(2022年)2月にデビュー3戦目(芝1800メートル)で初勝利を挙げると、続く山吹賞(1勝クラス・芝2000メートル)も7馬身差で楽勝。秋にはセントライト記念(GⅡ)で3着に入りました。今年は1月の2勝クラス(芝2000メートル)で始動しこれを快勝。続くスピカS(3勝クラス)ではスタート直後に軽く躓き、その後寄られる場面もあって5着でしたが、5月のむらさき賞(3勝クラス・芝1800メートル)を差し切って巻き返すと、7月の函館記念(GⅢ・芝2000メートル)では中団待機から直線で突き抜けて2馬身差で快勝。さらに前走9月のオールカマー(GⅡ・芝2200メートル)も5番手追走から直線で逃げ粘るGⅠ・3勝馬タイトルホルダーをかわして1馬身1/4差で優勝。重賞連勝としました。
HISHI IGUAZU(JPN)
牡7歳 堀 宣行厩舎
通算19戦7勝
5歳(2021年)1月の中山金杯(GⅢ・芝2000メートル)で重賞初制覇を果たすと、続く中山記念(GⅡ・芝1800メートル)も連勝。同年暮れには香港C(G1・香港)で後方から追い上げてラヴズオンリーユーの短アタマ差2着に入りました。昨年は大阪杯(GⅠ)4着、宝塚記念(GⅠ)2着の後、重度の熱中症で戦線を離脱。今年に入って2月の中山記念(GⅡ・芝1800メートル)で復帰すると、中団待機から直線で鋭く伸びて3つ目の重賞制覇を飾りました。しかしその後は4月の大阪杯(GⅠ)7着、8月の札幌記念(GⅡ)がプログノーシスの5着、そして前走10月の天皇賞(秋)(GⅠ)はハイペースを先行してイクイノックスの9着と、3連敗となっています。
STRAIGHT ARRON(AUS)
せん5歳 C.ファウンズ厩舎
通算16戦6勝
オーストラリア調教馬だった昨年4月のカーバインクラブS(G3・オーストラリア・芝1600メートル)で重賞初制覇。香港に移って迎えた今年は4月のクラス2ハンデ(芝1800メートル)から連勝で5月のクイーンマザーメモリアルC(G3・芝2400メートル)に優勝。初のG1挑戦となったチャンピオンズ&チャターCでもロシアンエンペラーの4着に入りました。今季は9月のセレブレイションC(G3)5着、10月のシャティントロフィー(G2)8着、11月5日のレディースパース(G3)4着と来て、続く前走11月19日の香港ジョッキークラブC(G2・芝2000メートル)では中団追走から外を回って追い上げると、粘るソードポイントを残り100メートルを切ったあたりで捕らえて優勝しました。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
2歳時(2021年)はフューチュリティトロフィーS(G1・イギリス・芝1600メートル)を含む3戦3勝。昨年はパリ大賞の勝ち馬オネストや仏ダービー馬ヴァデニを下して愛チャンピオンS(G1・アイルランド・芝2000メートル)を制しました。今年は5月のタタソールズゴールドC(G1・アイルランド・芝2100メートル)を逃げ切って3つ目のG1勝ちを記録。しかしその後はプリンスオブウェールズS(G1・イギリス)が逃げてモスターダフの2着、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)が先行してフクムの4着、そして前走9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)も逃げてオーギュストロダンの2着と3連敗。10月のチャンピオンS(G1・イギリス)に出走するプランもありましたが、蹄の感染症で回避。目標をここに切り替えています。