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香港の中距離王者を決める香港カップ(G1・芝2000メートル)は、4つのG1レースで構成される香港国際競走のメイン競走。前年比200万香港ドル増となった総賞金3600万香港ドル(約6億1200万円、1香港ドル=約17円で換算)は香港国際競走のみならず、香港で行われる全てのレースの中でも最高賞金を誇る。
香港カップが香港最初の国際レースとして創設されたのは1988年1月のこと。1993年4月(馬インフルエンザが流行したため前年の12月から開催時期がずれ込んだ)には香港初のグループレース(G3)として開催され、1999年には当初の1800メートルから2000メートルに変更されるとともにG1に格付けされた。
G1昇格からしばらくは2000年のファンタスティックライト、2006年のプライド、2010年のスノーフェアリーなどヨーロッパ勢の強さが目立ったが、近年は香港調教馬や日本調教馬の活躍が顕著。2011年以降の優勝馬は全て香港か日本の調教馬となっている。なお、日本調教馬は、日本調教馬初となる海外G(グループまたはグレード)レース制覇を成し遂げた1995年のフジヤマケンザンを皮切りに、1998年ミッドナイトベット、2001年アグネスデジタル、2015年エイシンヒカリ、2016年モーリス、2019年ウインブライト、2020年ノームコア、2021年ラヴズオンリーユーと8頭が優勝している。
文:秋山 響(TPC)
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