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プログノーシス/ロマンチックウォリアー
好メンバーがそろったが、ここは日本が送り出すプログノーシス(牡5歳)に期待をしたい。
4月のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)で、香港におけるこの路線の最強馬ロマンチックウォリアー(せん5歳)の2着となっている同馬。その段階では、「この路線で注目の上がり馬」だったが、その後、札幌記念(GⅡ・芝2000メートル)を4馬身差で快勝すると、天皇賞(秋)(GⅠ)でも偉大なるイクイノックスの3着に入り、「この路線のトップクラスの1頭」に成長した。クイーンエリザベスⅡ世Cで付けられた2馬身の差は小さくないが、ロマンチックウォリアーが今季序盤のオーストラリア遠征の疲れを引きずっている懸念に、プログノーシス自身の進境ぶりを加味すれば、逆転可能と判断した。
2頭のセレクションからは外れたが、ヨーロッパから参戦のルクセンブルク(牡4歳)、日本の上がり馬ローシャムパーク(牡4歳)にも、上位に食い込む可能性があるとみている。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
ロマンチックウォリアー/オリゾンドレ
このレースの昨年の勝ち馬ロマンチックウォリアー(せん5歳)が、2023年も素晴らしい競馬を続けている。4月には、日本調教馬プログノーシス(牡5歳)を2着に退けてクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港・芝2000メートル)を制覇。前走はオーストラリアのコックスプレート(G1・芝2040メートル)制覇を果たしたこの5歳馬は、極めて安定した成績を残しており、一見すると付け入る隙がないように見える。
最大の敵は、4月のクイーンエリザベスⅡ世Cの後、札幌記念(GⅡ)を制し、天皇賞(秋)(GⅠ)でイクイノックスの3着となったプログノーシスだとは思うが、2番手にはあえて、フランス調教馬のオリゾンドレ(せん3歳)を挙げたい。フランスでこの路線のレースを4連勝した後、イギリスに遠征してチャンピオンS(G1)でキングオブスティールから差のない3着に入っている。前走のパフォーマンスを再現できれば、2着に入る可能性はあるとみている。
セレクションには入れなかったが、プログノーシス、ルクセンブルク(牡4歳)、ローシャムパーク(牡4歳)の3頭が、3〜5番手候補とみている。(訳:合田直弘)
ワールドワイドな競馬日刊紙サラブレッド・デイリー・ニュースのヨーロッパ・パートの編集責任者。これまでも、サラブレッド・オーナー&ブリーダー、ペースメーカーホース&ハウンド、レーシングポスト、インサイドレーシング(オーストラリア)など、数多くの競馬および馬術関係出版物に寄稿している。 少数ながら馬も所有し、生産と競馬にも従事。夫は調教師のジョン・ベリーで、現在はニューマーケット在住。
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