海外競馬発売
11月2日(木曜)時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
MOSTAHDAF (IRE)
牡5歳 J.ゴスデン厩舎
通算16戦10勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年8月23日 |
ヨーク
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芝2,050メートル | 英インターナショナルS(G1) | 1着 |
2023年6月21日 |
アスコット
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芝1,990メートル | プリンスオブウェールズS(G1) | 1着 |
2023年3月25日 |
メイダン
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芝2,410メートル | ドバイシーマクラシック(G1) | 4着 |
2023年2月25日 |
キングアブドゥルアジーズ
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芝2,100メートル | ネオムターフC(G3) | 1着 |
2022年10月2日 |
パリロンシャン
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芝2,400メートル | 凱旋門賞(G1) | 20着 |
AUGUSTE RODIN(IRE)
牡3歳 A.オブライエン厩舎
通算9戦6勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年9月9日 |
レパーズタウン
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芝2,000メートル | 愛チャンピオンS(G1) | 1着 |
2023年7月29日 |
アスコット
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芝2,390メートル | キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1) | 10着 |
2023年7月2日 |
カラ
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芝2,400メートル | 愛ダービー(G1) | 1着 |
2023年6月3日 |
エプソム
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芝2,410メートル | 英ダービー(G1) | 1着 |
2023年5月6日 |
ニューマーケット
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芝1,600メートル | 英2000ギニー(G1) | 12着 |
アイルランド産のディープインパクト産駒です。昨年はフューチュリティトロフィーS(G1・イギリス・芝1600メートル)優勝を含む4戦3勝。今年は初戦の英2000ギニー(G1・イギリス)12着の後、続く良馬場の英ダービー(G1・イギリス・芝2410メートル)を中団から鮮やかに差し切って制すと、愛ダービー(G1・アイルランド・芝2400メートル)も先行して優勝しました。その後はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)では少し渋った馬場の影響もあったか最下位10着と大きく崩れましたが、続く前走9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド・芝2000メートル)では先行策から直線で前年の覇者ルクセンブルクをかわして優勝。良馬場で見事に巻き返しました。
ONESTO(IRE)
牡4歳 F.シャペ厩舎
通算12戦3勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年10月1日 |
パリロンシャン
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芝2,400メートル | 凱旋門賞(G1) | 3着 |
2023年9月9日 |
レパーズタウン
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芝2,000メートル | 愛チャンピオンS(G1) | 7着 |
2023年8月13日 |
ドーヴィル
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芝1,600メートル | ジャックルマロワ賞(G1) | 4着 |
2022年11月27日 |
東京
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芝2,400メートル | ジャパンカップ(GⅠ) | 7着 |
2022年10月2日 |
パリロンシャン
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芝2,400メートル | 凱旋門賞(G1) | 10着 |
昨年7月のパリ大賞(G1・フランス・芝2400メートル)で最後方からの追い込みを決めてG1初制覇。秋には愛チャンピオンS(G1・アイルランド)で2着に好走しましたが、凱旋門賞(G1・フランス)は道悪で動き切れず10着、ジャパンカップ(GⅠ)は勝負どころで進路がなく7着でした。今年はなかなか出走態勢が整わず、8月のジャックルマロワ賞(G1・フランス)で始動して4着。9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)は中団やや前め追走から伸びを欠いてオーギュストロダンの7着と精彩を欠きましたが、続く前走10月の凱旋門賞(G1・フランス)では最後方から久々にこの馬らしい末脚を披露して2着ウエストオーバーに短アタマ差に迫る3着と好走しました。
KING OF STEEL (USA)
牡3歳 R.ヴェリアン厩舎
通算7戦3勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年10月21日 |
アスコット
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芝1,990メートル | 英チャンピオンS(G1) | 1着 |
2023年9月9日 |
レパーズタウン
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芝2,000メートル | 愛チャンピオンS(G1) | 4着 |
2023年7月29日 |
アスコット
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芝2,390メートル | キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1) | 3着 |
2023年6月23日 |
アスコット
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芝2,390メートル | キングエドワードⅦ世S(G2) | 1着 |
2023年6月3日 |
エプソム
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芝2,410メートル | 英ダービー(G1) | 2着 |
2歳時(2022年)は2戦1勝。現在の厩舎に移って迎えた今年は5月のダンテS(G2・イギリス)で始動する予定でしたがゲートで暴れて出走取消。そのため6月の英ダービー(G1・イギリス)はぶっつけになりましたが、直線で一旦は完全に抜け出す場面を作って、オーギュストロダンの2着に入りました。その後、同月下旬のキングエドワードⅦ世S(G2・イギリス・芝2390メートル)で最後方から豪快に突き抜けて、のちの英セントレジャー勝ち馬コンティニュアスに3馬身半差をつけて重賞初制覇。そこからは7月のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)が3着、9月の愛チャンピオンS(G1・アイルランド)もオーギュストロダンの4着でしたが、L.デットーリ騎手に乗り替って迎えた前走10月の英チャンピオンS(G1・イギリス・芝1990メートル)では再び最後方からの追い込みを決めて優勝。G1初制覇を果たしました。
UP TO THE MARK(USA)
牡4歳 T.プレッチャー厩舎
通算11戦6勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年10月7日 |
キーンランド
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芝1,600メートル | ターフマイルS(G1) | 1着 |
2023年6月10日 |
ベルモントパーク
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芝2,000メートル | マンハッタンS(G1) | 1着 |
2023年5月6日 |
チャーチルダウンズ
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芝1,800メートル | ターフクラシックS(G1) | 1着 |
2023年4月14日 |
キーンランド
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芝1,600メートル | メーカーズマークマイル(G1) | 3着 |
2023年3月4日 |
ガルフストリームパーク
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芝1,700メートル | 4歳以上条件 | 1着 |
昨年まではダートを走って5戦1勝という凡庸な成績でしたが、今年芝に転向すると一変。1月と3月の条件戦(芝1600メートルと芝1700メートル)を強烈な末脚で連勝して迎えた4月のメーカーズマークマイル(G1)こそ差し届かず3着だったものの、続くターフクラシックS(G1・芝1800メートル)で中団から楽に抜け出してG1初制覇。その後も中団やや前目からの競馬で制した6月のマンハッタンS(G1・芝2000メートル)、そして一頓挫あってそれ以来約4か月ぶりのレースながら、後方から追い込んでウッドバインマイル(G1・カナダ)の勝ち馬マスターオブザシーズを差し切った前走10月のターフマイルS(G1・芝1600メートル)と優勝して、G1・3連勝としています。
SHAHRYAR(JPN)
牡5歳 藤原 英昭厩舎
通算12戦4勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年8月20日 |
札幌
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芝2,000メートル | 札幌記念(GⅡ) | 11着 |
2023年3月25日 |
メイダン
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芝2,410メートル | ドバイシーマクラシック(G1) | 5着 |
2022年11月27日 |
東京
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芝2,400メートル | ジャパンカップ(GⅠ) | 2着 |
2022年10月30日 |
東京
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芝2,000メートル | 天皇賞(秋)(GⅠ) | 5着 |
2022年6月15日 |
アスコット
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芝1,990メートル | プリンスオブウェールズS(G1) | 4着 |
3歳(2021年)3月の毎日杯(GⅢ・芝1800メートル)で重賞初制覇を果たすと、続く日本ダービー(GⅠ・芝2400メートル)も連勝。世代の頂点に立ちました。昨年は3月のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)を先行抜け出しの競馬で制して、ダービー馬としては史上初となる海外G1制覇を達成。その後、プリンスオブウェールズS(G1・イギリス)4着、天皇賞(秋)(GⅠ)5着を経て向かったジャパンカップ(GⅠ)では2着に入りました。今年はドバイシーマクラシック(G1・UAE)で5着の後、休み明けの前走8月の札幌記念(GⅡ) は11着。レース後の検査で喉頭蓋エントラップメントが判明したことから手術を受けています。
WAR LIKE GODDESS(USA)
牝6歳 W.モット厩舎
通算17戦11勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
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2023年10月7日 |
アケダクト
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芝2,400メートル | ジョーハーシュターフクラシック(G1) | 1着 |
2023年8月3日 |
サラトガ
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芝2,400メートル | グレンズフォールズS(G2) | 2着 |
2023年6月9日 |
ベルモントパーク
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芝2,000メートル | ニューヨークS(G1) | 6着 |
2023年4月28日 |
キーンランド
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芝2,400メートル | ビウィッチS(G3) | 1着 |
2022年11月5日 |
キーンランド
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芝2,400メートル | ブリーダーズカップターフ(G1) | 3着 |
4歳(2021年)9月のフラワーボウルS(G1・芝2200メートル)でG1初制覇。続くブリーダーズカップフィリー&メアターフ(G1)はラヴズオンリーユーの3着でした。昨年はジョーハーシュターフクラシック(G1・芝2400メートル)を含む重賞3勝を挙げましたが、ブリーダーズカップターフ(G1)は後方から伸び切れず、レベルスロマンスの3着でした。今年は初戦となった4月のビウィッチS(G3・芝2400メートル)を制して同レース3連覇を達成。その後、ニューヨークS(G1)は最後方からの競馬で6着、続くグレンズフォールズS(G2)は序盤折り合いを欠いたこともあって2着に終わりましたが、J.アルバラード騎手に乗り替って迎えた前走10月のジョーハーシュターフクラシック(G1・芝2400メートル)では後方待機から直線で鋭く伸びて優勝。復活の勝利を収めています。
Bolshoi Ballet(IRE)
牡5歳 A.オブライエン厩舎
通算17戦5勝
年月日 | 開催国・競馬場 | 距離 | レース名 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2023年8月26日 |
サラトガ
|
芝2,400メートル | ソードダンサーS(G1) | 1着 |
2023年7月29日 |
アスコット
|
芝2,390メートル | キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1) | 6着 |
2023年6月20日 |
アスコット
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芝1,990メートル | ウォルファートンS(リステッド) | 2着 |
2023年5月20日 |
ニューベリー
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芝2,400メートル | アストンパークS(G3) | 3着 |
2023年4月22日 |
ナヴァン
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芝2,800メートル | ビンテージクロップS(リステッド) | 3着 |
レース序盤に脚をぶつけて7着だった英ダービー(G1・イギリス)から向かった3歳(2021年)7月のベルモントダービー(G1・アメリカ・芝2000メートル)でG1初制覇。しかしそこからはブリーダーズカップターフ(G1・アメリカ)6着、香港カップ(G1・香港)9着を含めて4連敗でシーズン終えました。その後、昨年は一頓挫あったことで11月に1戦したのみ(リステッドで4着)。今年も4月のビンテージクロップS(リステッド・アイランド)3着から先行して6着だった7月のキングジョージY世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)まで4連敗となっていましたが、前走8月のソードダンサーS(G1・アメリカ・芝2400メートル)では中団追走から早めに先頭に立って4馬身半差で完勝。久々の勝利をG1で飾っています。
当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
解説
昨年末の時点ですでにG3に3勝を挙げていましたが、今年はさらに飛躍。まず2月のネオムターフC(G3・サウジアラビア・芝2100メートル)を7馬身差で圧勝すると、ドバイシーマクラシック(G1・UAE)でのイクイノックスの4着を経て向かった6月のプリンスオブウェールズS(G1・イギリス・芝1990メートル)では最後方から突き抜けて、前年の愛チャンピオンS優勝馬ルクセンブルクに4馬身差をつけて快勝。G1初制覇を果たしました。その後、前走8月の英インターナショナルS(G1・イギリス・芝2050メートル)では昨年の仏オークス馬ナシュワやG1・4連勝中だったパディントンを相手に逃げ切り勝ちを収めてG1連勝。10月21日のチャンピオンS(G1・イギリス)に出走を予定していましたが、馬場が悪化したのを嫌って、目標をこちらに切り替えました。