今週の注目レース

日経新春杯(GⅡ)

中京競馬場 2200メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

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メイショウタバル

牡4歳

調教師:石橋守(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:メイショウツバクロ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

昨年の毎日杯と神戸新聞杯での重賞2勝は、ともに逃げ切りでマーク。前走の菊花賞(16着)は先手を奪えず、展開的にも厳しかった。今回は神戸新聞杯と同じ舞台。マイペースで運ぶことができれば簡単には止まらない。

未勝利(阪神・芝2000メートル)から毎日杯まで3連勝を飾った素質馬。毎日杯は逃げて2着馬と6馬身差の圧勝だった。続く皐月賞は先手を奪うも展開が厳しく17着。日本ダービーは出走取消となり、夏場はじっくり休養した。秋初戦だった本舞台の神戸新聞杯も逃げて後続を完封。前走の菊花賞(16着)は中盤の先行争いが激しくなり、持ち味のしぶとさを生かせなかった。予定していた暮れの有馬記念の出走がかなわず、本レースに切り替えたが、中間の動きを見ても影響はなさそう。重賞2勝は重と稍重の馬場で挙げており、水分を含んだ馬場状態になれば、さらに持ち味が生きそうだ。

ショウナンラプンタ

牡4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:フリアアステカ
  • 母の父:Zensational
ここに注目!

昨年秋は本舞台の神戸新聞杯で3着、続く菊花賞で4着と、地力強化をアピール。530キログラムを超える大型馬だが、デビュー戦勝ちや2か月以上のレース間隔で1着、3着と、いきなりから走れるタイプだ。

今回と同じGⅡの3戦は4着、2着、3着と上位争い。昨年春の青葉賞ではアタマ差の2着に食い込み、日本ダービーの優先出走権を獲得した。世代の頂点を決める一戦は末脚不発で15着に敗れたが、夏場に休養してパワーアップ。秋初戦だった本舞台の神戸新聞杯では、上位2頭に先行馬が入る展開のなか、鋭く伸びて3着に浮上した。前走の菊花賞も持ち味の末脚を生かして4着に健闘し、世代トップレベルの能力を証明した。暮れの有馬記念への出走はかなわなかったが、目標を切り替えて乗り込まれ、年明けから栗東坂路でラスト1ハロン11秒台の好時計をマーク。出走態勢は整っている。

ロードデルレイ

牡5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:デルフィーノ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

キャリア8戦で連対を外したのは、2023年神戸新聞杯4着の1度だけ。2000メートル以下の7戦は5勝、2着2回と全て連対している。それだけに、今回は2200メートルの距離克服がポイントになる。

2023年1月のデビューから3連勝。同年に4勝目も挙げてオープンクラス入りを決めた。昨年の初戦だった白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)を1分57秒2の好時計で快勝。特別登録を行った大阪杯は収得賞金順で出走できず、6月の鳴尾記念は競走除外となり、夏場はじっくり休養に充てられた。秋2戦のアンドロメダS(リステッド・京都・芝2000メートル)と中日新聞杯は、ともにデシエルトに逃げ切られて2着に敗れたが、連対は確保。舞台や展開を問わず、最後はしっかり伸びてくる。5歳初戦のここで重賞初タイトルを狙う。

ホールネス

牝5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:Lope de Vega
  • 母:Missunited
  • 母の父:Golan
ここに注目!

キャリア7戦全てで3着以内を確保。GⅠに初挑戦した前走のエリザベス女王杯でも3着に食い込んだ。今回と同じ芝2200メートル戦は〔3・1・1・0〕の好成績。牡馬相手でも上位争いが可能だろう。

アイルランド生まれの外国産馬。デビュー2戦目で勝ち上がると、休養を挟みながら1勝クラス、2勝クラスを勝利。3連勝で臨んだ昨年のマーメイドSは中団から鋭く伸びて3着に浮上し、格上挑戦に加えて初めての重賞でメドの立つ走りを披露した。昨秋の新潟牝馬S(リステッド・新潟・芝2200メートル)は直線で差し切り、1番人気に応えて快勝。GⅠ初挑戦だった前走のエリザベス女王杯では、馬場の真ん中を力強く伸びて3着に入った。ポテンシャルは牡馬相手の重賞でも通用するはずだ。5歳になったが、キャリアはまだ7戦。2025年の飛躍が期待できる牝馬だ。

サンライズアース

牡4歳

調教師:石坂公一(栗東)

  • 父:レイデオロ
  • 母:シャンドランジュ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

デビューから2連勝を飾り、昨年春はクラシック二冠に出走。15番人気だった前走の日本ダービーでは後方から早めに動いて粘り、4着に健闘した。それ以来のレースとなるが、非凡なポテンシャルは侮れない。

昨年初戦のすみれS(リステッド・阪神・芝2200メートル)を勝ち、デビュー2連勝を決めた。続く皐月賞は12着に敗れたが、日本ダービーは4着に健闘。同タイムの5着だったレガレイラが暮れの有馬記念を勝っており、ハイレベルな現4歳世代でも上位のポテンシャルを秘める。年明けから栗東CWコースで追い切りを行っており、約8か月ぶりでも力は出せそう。半兄セラフィックコール(父ヘニーヒューズ)は2023年のみやこSなど重賞2勝、半妹テリオスララ(父シスキン)は昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ3着と、きょうだいが重賞で活躍。勢いのある血統馬の始動戦から目が離せない。

ヴェルトライゼンデ

牡8歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ドリームジャーニー
  • 母:マンデラ
  • 母の父:Acatenango
ここに注目!

本舞台で行われた2年前の日経新春杯を勝利。中京開催の重賞は〔2・1・0・0〕と全て連対している。1年以上の長期休養を2度挟んでおり、8歳でもキャリアは15戦。年齢的な衰えはそれほどなさそうだ。

3歳時の2020年はクラシック三冠に出走。コントレイルが制した日本ダービーでは3着に好走した。中京の芝重賞では2020年神戸新聞杯2着、2022年鳴尾記念1着、2023年日経新春杯1着と、全て連対を果たしている。昨年はエプソムC(9着)の1走のみ。今回は約7か月半の休み明けとなるが、昨年12月上旬から栗東トレーニング・センターでじっくりと乗り込まれている。10日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン52秒1(ラスト1ハロン12秒2)の好時計をマーク。久々でも出走態勢は整いそうだ。トップハンデ(59.5キログラム)克服は鍵となるが、相性のいい舞台で重賞3勝目を狙う。

ヴェローチェエラ

牡4歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:リアルスティール
  • 母:イプスウィッチ
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

昨年は6戦して4勝。条件クラスを3連勝してオープンクラス入りを決めた。2018年以降の日経新春杯で、前走3勝クラスだった馬は3勝、2着2回、3着2回の好成績を残している。本馬も十分にチャンスがあるだろう。

昨年の初戦だった未勝利(京都・芝2200メートル)を勝ち上がり、続く1勝クラス・ゆきやなぎ賞(阪神・芝2400メートル)はショウナンラプンタとクビ差の2着。格上挑戦した京都新聞杯は中団から鋭く伸びて3着に入り、重賞レベルのポテンシャルを示した。その後は放牧を挟み、夏の自己条件から始動。札幌で1勝クラスを勝ち、秋の京都開催では2連勝を飾った。キャリア7戦全てで3着以内を確保と舞台を問わず堅実な走りを見せており、川田将雅騎手は本馬とのコンビで〔3・1・1・0〕と、手の内に入れている。昨年の京都新聞杯以来となる重賞でも、素質は引けを取らない。

サトノグランツ

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:サトノダイヤモンド
  • 母:チェリーコレクト
  • 母の父:Oratorio
ここに注目!

3歳時の2023年に京都新聞杯、神戸新聞杯とGⅡを2勝。昨年も国内のGⅡで3戦して3着、4着、5着と崩れていない。2023年京都新聞杯以来となる芝2200メートル戦で、久々の勝利を狙う。

デビュー3戦目の未勝利(阪神・芝1800メートル)から3連勝で2023年の京都新聞杯を制し、日本ダービー(11着)に出走。同年秋の神戸新聞杯を2分23秒5のコースレコードで勝ち、重賞2勝目を挙げた。京都開催だった昨年の日経新春杯は、勝ち馬ブローザホーン(昨年の宝塚記念覇者)より0.5キログラム重い57.5キログラムのトップハンデを背負いながら3着に好走。近2走のGⅡも目黒記念が勝ち馬と0秒2差の4着、京都大賞典は同0秒3差の5着と、堅実に上位争いを続けている。所属する友道康夫厩舎は中京開催だった2022年の日経新春杯をヨーホーレイクで勝利しており、厩舎の先輩に続けるか、注目だ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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