JRA所属馬が中心

海外の強豪が遠征してくるレースだが、2005年のアルカセットを最後に外国馬の優勝はない。外国馬は過去10年で延べ25頭が出走し、すべて4着以下だった。過去10年の3着以内馬は全てJRA所属の馬。出走馬の多数を占めるが、馬券の中心はJRA所属の馬から選ぶのがセオリーだ。〔表1〕

3歳から5歳の馬が活躍

過去10年の3着以内馬の年齢は全て3歳から5歳だった。6歳以上の馬は延べ52頭が出走して1頭も馬券に絡んでいない。6歳以上の馬の評価は下げたいところだ。〔表2〕

内枠が優勢

過去10年の枠番別成績では、内寄りの枠が好成績を残している。特に1枠は、勝率29.4%、連対率52.9%と、好走率も非常に高い。〔表3〕

中心は前走天皇賞（秋）組

出走頭数は多いが、天皇賞（秋）から当レースに出走してきた馬の成績は悪くない。6年連続で連対馬が出ているので、馬券の軸にすべきは天皇賞（秋）組だろう。そこに京都大賞典や秋華賞からの臨戦馬が食い込む構図になっている。〔表4〕

外国人騎手か三冠ジョッキー

過去10年の優勝馬のうち延べ7頭は外国人ジョッキーが騎乗していた。優勝した日本人ジョッキーに関しても、武騎手はディープインパクト、池添騎手はオルフェーヴル、福永騎手（現調教師）はコントレイルで三冠制覇を成し遂げた名手だった。また、勝ち馬の実績を見ても、延べ10頭中8頭は既にGⅠを制していた。GⅠで十分な実績を残している名馬が、名手の手綱により勝利に導かれてきた一戦と言えるだろう。〔表5〕

（姫園　淀仁）