牡馬にとって世代最初のGⅠとなる朝日杯フューチュリティSの前哨戦という位置付けではあるが、過去10年の勝ち馬からジャンタルマンタル、セリフォス、アドマイヤマーズといった翌年以降もマイル路線で活躍した馬が出ている出世レースでもある。ここでは阪神競馬場で行われた2020年から2022年を含む、過去10年の結果を中心に傾向を調べていく。
過去10年の優勝馬は全て前走で1着だった。前走1着馬は3着以内馬30頭中25頭を占めているが、その中でもデビューから無敗で2勝以上を挙げていた馬は〔3・1・0・4〕で勝率が3割を超え、3着内率が5割ある。無傷の2連勝や3連勝で臨んできた馬は有力だろう。〔表1〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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1着 | 10-9-6-40 | 15.4% | 29.2% | 38.5% |
2着以下 | 0-1-4-28 | 0% | 3.0% | 15.2% |
過去10年の前走の単勝人気別成績では、前走で3番人気以内に支持されていた馬の3着内率が41.5%あるのに対し、4番人気以下だった馬の3着内率は10%を割り込んでいる。前項と合わせると、前走で3番人気以内に支持されて1着だった馬が軸馬候補だ。〔表2〕
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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3番人気以内 | 10-9-8-38 | 15.4% | 29.2% | 41.5% |
4番人気以下 | 0-1-2-30 | 0% | 3.0% | 9.1% |
過去10年の前走の距離別成績では、前走が芝1600メートルと芝1800メートルだった馬の好走率が高く出ている。前走が1400メートル以下、もしくはダート戦だった馬の好走例もあるが、好走率はやや低く出ている。〔表3〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
芝1200m | 0-1-1-7 | 0% | 11.1% | 22.2% |
芝1400m | 1-1-3-14 | 5.3% | 10.5% | 26.3% |
芝1500m | 0-0-1-1 | 0% | 0% | 50.0% |
芝1600m | 6-6-2-26 | 15.0% | 30.0% | 35.0% |
芝1800m | 3-1-3-10 | 17.6% | 23.5% | 41.2% |
芝2000m | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
ダート戦 | 0-1-0-6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
京都競馬場で行われた7回(2014年から2019年、2023年)の枠番別成績では、3枠と8枠の3着内率が50%を超えているおり、3枠は直近5回連続、8枠は直近4回連続で馬券に絡んでいる。今年も赤とピンクの帽子には要注目だ。〔表4〕
(姫園 淀仁)
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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1枠 | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
2枠 | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
3枠 | 2-1-2-3 | 25.0% | 37.5% | 62.5% |
4枠 | 0-0-0-8 | 0% | 0% | 0% |
5枠 | 0-0-1-7 | 0% | 0% | 12.5% |
6枠 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 0-1-1-9 | 0% | 9.1% | 18.2% |
8枠 | 2-5-1-6 | 14.3% | 50.0% | 57.1% |
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