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牡5歳
調教師:吉岡辰弥(栗東)
昨年の京都大賞典は競走中止となったが、今年初戦だった同舞台の日経新春杯を制覇。近2走は天皇賞(春)2着、宝塚記念VとGⅠでも連対を果たした。今の充実ぶりなら、初めて背負う斤量59キログラムも克服可能だろう。
初勝利を挙げるのに9戦を要したが、そこから力をつけてきた。昨年の本レースは2番人気に推されたが、心房細動により競走中止。そこから立て直して挑んだ今年1月の日経新春杯では直線で力強く伸びて差し切り、重賞初制覇を飾った。その後、所属した美浦・中野栄治厩舎が定年解散を迎えたため、栗東・吉岡辰弥厩舎に移籍。GⅠ初挑戦だった天皇賞(春)で2着に好走すると、前走の宝塚記念で待望のGⅠタイトルを手にした。京都外回りの芝コースは〔3・1・0・1〕の成績で、昨年の本レース以外は全て連対。得意舞台の秋初戦で好スタートを切りたい。
牡5歳
調教師:池添学(栗東)
これまでGⅡのレースは〔3・0・2・2〕の好成績。昨年の京都大賞典を好位からしぶとく粘って制した。2000年、2001年の京都大賞典勝ち馬テイエムオペラオー以来の連覇なるか、注目だ。
未勝利を勝ち上がった直後に挑んだ2022年青葉賞で重賞初制覇。続く日本ダービーではドウデュース、イクイノックスなどの強敵を相手に5着に入り、ハイレベル世代の中でも上位のポテンシャルを示した。その後も重賞戦線で上位争いを続け、昨年の京都大賞典では直線の激しい追い比べを制し、重賞2勝目を挙げた。今年初戦の京都記念はベラジオオペラ(次走で大阪杯制覇)を負かしてV。前走の宝塚記念では積極的な立ち回りを見せて4着に健闘した。これがGⅠでの自身最高着順となり、地力強化をアピール。3勝を挙げるなど実績のあるGⅡならチャンス十分だろう。
牡7歳
調教師:大久保龍志(栗東)
上半期に3戦使い、秋は京都大賞典から始動するローテーションは昨年(3着)と同じ。今年の天皇賞(春)で3着に好走したように、7歳でも年齢を感じさせない走りを見せている。7歳以上の本レースVなら、2021年のマカヒキ(8歳)以来となる。
2021年、2022年の阪神大賞典連覇を含めJRA重賞を3勝、フランスのG2を1勝、GⅠでの2着も4回ある実力馬だ。4年連続の出走となった今年の天皇賞(春)は好位追走から積極的に動いて行き、3着に粘った。4歳になって以降、3着以内だった9回は全て2400メートル以上の距離で、昨年の京都大賞典でも3着に入ったことを思えば、前走の宝塚記念(7着)から200メートルの距離延長は歓迎だろう。9月26日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、ラスト1ハロン11秒0の好時計をマーク。7歳の年齢を感じさせない動きを見せている。
牡4歳
調教師:友道康夫(栗東)
昨年は京都新聞杯、神戸新聞杯とGⅡを2勝。本舞台で行われた今年初戦の日経新春杯も勝ち馬ブローザホーンから0秒3差の3着に好走した。2018年の本レースを制したサトノダイヤモンドに続く父仔制覇なるか、注目だ。
デビュー3戦目の未勝利から3連勝で昨年の京都新聞杯を制覇。続く日本ダービーは11着に敗れたが、メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚を発揮して勝ち馬タスティエーラから0秒7差と、着順ほどは大きく離されなかった。秋初戦の神戸新聞杯を2分23秒5のコースレコードで制し、重賞2勝目をマーク。本舞台で行われた今年初戦の日経新春杯は57.5キログラムのハンデを背負い、勝ち馬ブローザホーンから0秒3差の3着に好走した。当時はブローザホーンより0.5キログラム重い斤量を背負ったが、今回は本馬のほうが2キログラム軽くなる。逆転の可能性もありそうだ。
牡6歳
調教師:清水久詞(栗東)
2200メートル以上の距離を使った近3走が好内容。前々のポジションを取れるようになり、前走の目黒記念では好位追走からクビ差の2着に好走した。キャリア30戦目で待望の重賞タイトルを狙う。
2歳の早い時期から活躍し、2020年10月の萩S(リステッド・京都・芝1800メートル)でオープンクラスV。翌年には皐月賞(11着)でクラシックの舞台も経験した。マイルから2000メートルの距離で堅実に走ってきたが、今年2月の京都記念で距離延長にトライ。GⅡの強敵相手でいきなり4着と適性を示した。さらに距離を延ばしたメトロポリタンS(リステッド・東京・芝2400メートル)でもしぶとく伸びて3着。前走の目黒記念は10番人気の低評価ながら前々から粘り込み、クビ差の2着に好走した。新たな適性を見いだした路線で重賞初Vに挑む。
牡4歳
調教師:石橋守(栗東)
条件戦を連勝して挑んだ前走の天皇賞(春)は、14番人気ながら4着に好走。直線で内から鋭く伸び、メンバー中2位の上がり3ハロン34秒7(推定)をマークした。持ち味の切れ味は重賞でも通用しそうだ。
デビュー当初から非凡な末脚を発揮してきた。キャリア14戦の中で、推定上がり3ハロンタイム1位が7回、2位が3回。重賞初挑戦だった昨年の神戸新聞杯(6着)でもメンバー中最速の同32秒9(推定)をマークした。今年に入り、2勝クラス、3勝クラスを連勝し、GⅠ初挑戦だった天皇賞(春)でも直線で内から鋭く伸びて4着に健闘。2着のブローザホーンとは0秒2差だった。そこからしっかりと休養を挟み、秋の始動戦に向けて順調に乗り込まれている。持ち味の末脚が生きる展開になれば、チャンスはありそうだ。
牡4歳
調教師:今野貞一(栗東)
条件戦を使って力をつけ、前走Vでオープンクラス入り。2400メートルの距離は今回が初めてとなるが、近親に2500メートル以上のGⅠを3勝したマンハッタンカフェがおり、血統的にはこなせる下地があると言える。
2022年のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)は2馬身差のV。当時の2着エルトンバローズ、3着コレペティトール、8着サトノグランツがその後に重賞を制しており、ハイレベルな一戦だった。翌年春には毎日杯4着、アーリントンC6着と重賞でも上位争い。3歳秋からは条件クラスを使い、前走の3勝クラス・関ケ原S(中京・芝2000メートル)を3馬身差で快勝してオープンクラス入りを決めた。騎乗した松山弘平騎手も「順調に行ければ上でも楽しみです」と、本馬の能力を高く評価。本格化した素質馬が重賞でどんなパフォーマンスを見せるのか、注目だ。
牡4歳
調教師:松下武士(栗東)
京都芝コースは〔4・0・2・1〕の好成績。本舞台の3走前はコースレコードと同タイムとなる2分22秒6の好時計で制しており、開幕週の馬場コンディションは歓迎だろう。得意舞台の重賞ならチャンスはありそうだ。
条件戦を使いながら力をつけ、全4勝を京都・芝外回りのレースで挙げている。3走前の3勝クラス・烏丸S(京都・芝2400メートル)は中団から差し切りV。勝ち時計2分22秒6は、2000年にサンエムエックスがマークしたコースレコードと同じタイムだった。連勝の勢いに乗って重賞に初挑戦した目黒記念は12着、続けて遠征した新潟記念も9着に敗れたが、実績のある舞台に戻れば反撃も可能だろう。約3か月の休み明けでプラス16キログラムの馬体重だった前走を使った上積みも見込めるはず。メンバー最速の持ち時計だけ走れば前進必至だ。
(寺下 厚司)
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