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牝5歳
調教師:池江泰寿(栗東)
昨年のスプリンターズS勝ち馬で、同年度のJRA賞最優秀スプリンターに輝いた。全6勝中5勝を中6週以内の間隔で挙げており、今回は約5か月半の休み明けを克服できるかどうかがポイントになる。
1歳上の全姉にマイルGⅠ3勝のソダシがおり、一族には2022年の本レース勝ち馬メイケイエールなど活躍馬が多い。本馬はデビューから1400メートルと1600メートルを使われていたが、昨年の北九州記念で初めて1200メートルに出走して2着。続くスプリンターズSは好位から抜け出し、GⅠ初挑戦Vを飾った。今春の高松宮記念ではGⅠ連勝を狙ったが8着に敗れた。これまで5月から10月のレースは〔6・1・1・1〕の好成績で、暖かくなって調子を上げるタイプ。初めて背負う57キログラムの斤量は楽ではないが、得意な時季に久々の勝利を狙う。
牝6歳
調教師:高柳大輔(栗東)
前走のヴィクトリアマイルは14番人気ながら鋭く伸びて差し切りV。重賞初制覇をGⅠの大舞台で飾った。今回はデビュー戦(1着)以来となる久々の1200メートル戦に戸惑わないかどうかが鍵になる。
2歳時からソダシやサトノレイナスなど、世代屈指の牝馬と差のない競馬を演じていたが、なかなか収得賞金を加算できなかった。条件戦を使われながら力をつけ、昨年8月の朱鷺S(リステッド・新潟・芝1400メートル)でオープンクラス初勝利。今年は京都牝馬S7着、阪神牝馬S6着と連敗したが、GⅠ初挑戦だった前走のヴィクトリアマイルで大金星を挙げた。全6勝中4勝を左回りのコースで挙げており、中京で行われる今年の舞台は歓迎だろう。この後はアメリカのブリーダーズカップ開催への出走を視野に入れており、秋の始動戦でいいスタートを切りたいところだ。
牝3歳
調教師:安田翔伍(栗東)
1200メートルでは〔4・2・0・0〕の成績。その6戦全てで逃げて連対を確保している。近2走の重賞も逃げ切りV。今回は新馬戦(東京・ダート1400メートル、16着)以来となる左回りを克服できるかがポイントだ。
1200メートルでは持ち味のスピードを生かした走りを披露。安田翔伍厩舎への転厩初戦だった2走前の葵Sは、ハイペースで飛ばしながらしぶとく粘って逃げ切った。他世代との初対戦だった前走の北九州記念も、先手を奪って押し切りV。特別登録を行ったCBC賞はハンデ55.5キログラムを考慮して見送ったが、その後も順調に乗り込まれてきた。GⅡでも前走と同じ53キログラムの重量ならチャンスはあるだろう。3歳馬としては2015年アクティブミノル以来、3歳牝馬に限れば2012年エピセアローム以来となる本レースVを目指す。
牝4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
3歳時の昨年にチューリップ賞、葵Sと重賞2勝をマーク。その後は苦戦続きだったが、今夏は北九州記念3着、アイビスサマーダッシュ1着と、完全復活を果たした。4歳牝馬は本レース3連覇中と相性がいい。
2、3歳時は非凡なスピードを生かす競馬で活躍し、重賞初挑戦だった昨年のチューリップ賞は逃げ切りV。次走の桜花賞も逃げたが、粘り切れず13着に敗れた。以降はスプリント路線を歩み、葵Sは抜群のスタートを決めて快勝。その後は他世代相手の重賞挑戦でなかなか自分の形に持ち込めず、2桁着順が続いた。そこで脚をためる形に脚質転換すると、2走前の北九州記念は中団待機から3着に好走し、前走のアイビスサマーダッシュでは馬群をさばいて伸び、久々の重賞タイトルを手にした。ここも力を発揮できればチャンスがありそうだ。
牝5歳
調教師:木原一良(栗東)
2022年のCBC賞を1分05秒8のJRAレコードで逃げ切り勝ち。昨年の本レースでは14番人気の低評価を覆して逃げ切りVを飾った。2017年、2018年の勝ち馬ファインニードル以来となる連覇に挑む。
格上挑戦で挑んだ2022年のCBC賞で重賞初制覇。当時ルーキーだった今村聖奈騎手とコンビで逃げ切った。その後は苦戦が続いたが、昨年の本レースを単勝オッズ112.6倍の支持ながら逃げ切りV。そこから2桁着順が続くも、前走のアイビスサマーダッシュで好位からしぶとく粘って3着好走と、復活のきっかけをつかんだ。牝馬らしく気温の高い時季に好走しており、サマースプリントシリーズでは一昨年と昨年の2年連続で上位に入っている。今年のセントウルSは阪神から中京にコースが替わるが、連覇なるか、注目だ。
牡4歳
調教師:斎藤誠(美浦)
1番人気の支持を集めた前走の函館スプリントSは、先手を奪えず2番手から運ぶ形となり9着に敗れた。これまでの5勝は全て逃げ切りで挙げており、ここも同型馬とのハナ争いがポイントになるだろう。
距離を短縮して素質が花開いた。初勝利は2000メートルで挙げ、1勝クラスは1600メートル、2勝クラスと3勝クラスは1400メートルでの勝利だった。重賞に挑戦した今年の阪急杯は先手を奪って粘り、ハナ差の2着。さらに距離を短縮した続くオープン特別・モルガナイトS(福島・芝1200メートル)では、最内枠から逃げて快勝した。前走の函館スプリントSは2番手追走から9着。騎乗した斎藤新騎手は「番手に控えて、いつもの行きっぷりではなかったですね」と回顧していた。自分の形に持ち込むことができれば、反撃可能だろう。
牡5歳
調教師:福永祐一(栗東)
2022年のNHKマイルCを制したGⅠホース。その後は勝ち星を挙げられておらず、今年春には定年解散を迎えた安田隆行厩舎から福永祐一厩舎に転厩した。初めてとなる1200メートルで復活のきっかけをつかみたい。
デビュー当初からマイル路線で活躍。2歳時は朝日杯フューチュリティSを3着、3歳時はアーリントンCで重賞初制覇を飾り、続くNHKマイルCも制した。他世代との初対戦となった富士Sも3着に入ったが、以降は不振に。福永祐一厩舎への転厩初戦となった2走前の京王杯スプリングCでは4着に入り復調気配を示した。前走の安田記念(15着)のあとは放牧を挟んで立て直されており、好気配が漂う。8月29日の1週前追い切りでは、栗東坂路でラスト2ハロン11秒8、11秒7の好時計をマーク。GⅠホースが復活に燃える。
牡5歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
芝1200メートルのGⅠでは結果が出ていないが、GⅠ以外の重賞では〔3・0・2・2〕の成績で、全て4着以内に好走。ただ、中京の芝レースはこれまで4戦して全て4着以下に敗れており、コース攻略が鍵になりそうだ。
3歳春までは1400メートルと1600メートルを使われ、GⅠの大舞台も2回経験。その後、初めての1200メートルとなったキーンランドCで4着と、スプリント適性を示した。続くオパールS(リステッド・阪神・芝1200メートル)を勝ち、京阪杯で重賞初制覇。昨年は京阪杯で連覇を飾り、今年初戦のオーシャンSでは連勝を決めた。2年連続の出走だった2走前の高松宮記念(6着)は重馬場で、昨年の不良馬場(15着)に続き、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。スプリント重賞での実績は十分にあるだけに、良馬場なら巻き返し可能だろう。
(寺下 厚司)
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