今週の注目レース

CBC賞(GⅢ)

中京競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡4歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:Dark Angel
  • 母:Mad About You
  • 母の父:Indian Ridge
ここに注目!

芝1200メートルのレースに限れば、5戦4勝、3着1回とまだ底を見せていない。唯一の3着も、初の重賞挑戦だったシルクロードSでのもの。今回の結果次第では、芝短距離界の新星候補誕生となりそうだ。

前走の春雷S(リステッド・中山・芝1200メートル)は、道中2番手から早めのスパートで先頭に並びかけると、長く脚を使って押し切り、オープンクラス初勝利を挙げた。内から迫ってきた2着キミワクイーンは続く函館スプリントSを制しており、クビ差ながら強敵を撃破しての価値ある1勝だった。6月21日には栗東CWコースで6ハロン80秒6(ラスト1ハロン11秒3)の好時計を馬なりでマーク。調整は順調そのものとみてよさそうだ。今回と同じ中京・芝1200メートルでは3戦2勝、3着1回と実績を残しており、舞台も不足なしと言えるだろう。

牡8歳

調教師:高橋康之(栗東)

  • 父:ドリームジャーニー
  • 母:ジャジャマーチャン
  • 母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!

今春の高松宮記念でも3着に好走するなど、8歳となってもなお元気な姿を見せている。重賞制覇こそまだないものの、GⅡ、GⅢで2着が1回ずつあり、今回のメンバーでは実績上位の存在と言えるだろう。

前走の京王杯スプリングCは、中団で脚をため、直線での末脚勝負にかけたが12着。ただ、直線で進路がなくなる場面があり、追い出しをかけられない状況だっただけに、決して力負けではなかった。勝ち馬からは0秒6差と、着順ほどは負けておらず、スムーズなら上位進出ができていたはずだ。6月22日には栗東坂路で4ハロン54秒7(ラスト1ハロン11秒7)を計時。管理する高橋康之調教師は「騎乗した藤岡康太騎手が、柔らかさがあって抜群の手応えで、年齢を感じさせないと言ってくれました」とコメントしており、好気配が伝わってくる。

牡4歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:エイシンヒカリ
  • 母:マーゼリン
  • 母の父:Barathea
ここに注目!

今年、飛躍を期する上り調子の一頭。昨年は5月の初勝利を含む4勝を積み重ね、一気にオープンクラス入りを決めた。何度もメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしているように、末脚の威力はここでも通用していいはずだ。

前走のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)は後方で脚をためると、直線では馬群をさばきながら末脚を伸ばして差し切り勝ち。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2(推定)をマークしており、ゴール前の伸び脚は目を見張るものがあった。当時は雨が降る不良馬場での勝利だっただけに、今週末の天気が崩れても対応は十分可能だろう。前々走のオーシャンSでも3着と上位争いに加わったように、重賞でも通用する能力はすでに示している。開幕週の馬場コンディションが好走の鍵を握りそうだが、差し届く脚力はあるだろう。

牡5歳

調教師:中尾秀正(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アースプレイ
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

初めての重賞挑戦となるが、近親には小倉2歳S勝ちのマルブツイースターや、芝短距離を主戦場にオープンクラスまで出世したサフランハートがいる。血統的にも今回の条件はぴったりと言えるだろう。

前々走の3勝クラス・船橋S(中山・芝1200メートル)は、道中を後方で運び、直線は馬群の外からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒7(推定)をマーク。一頭だけ違う伸び脚を見せ、2着馬に1馬身1/4差の快勝でオープンクラス入りを決めた。昨夏に芝1200メートルに矛先を向けてからは、3勝を積み重ねるなど上位争いを続けており、条件はぴったりと言えるだろう。昇級初戦だった前走のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)でも勝ち馬のエイシンスポッターから0秒4差の4着に駆けたように、安定感は抜群。重賞でも大崩れはなさそうだ。

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レジェトウショウ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

中京・芝1200メートルでは昨年の淀短距離S(リステッド)を制しており、1戦1勝としている舞台。今回はそれ以来の出走となるが、重賞のメンバーが相手でもいい走りを見せたいところだ。

3走前の京阪杯は約8か月半ぶりの休養明けながら、重賞の強敵を相手に3着に好走し、地力の高さを見せた。母レジェトウショウは、芝1200メートルと1400メートルで3勝を挙げたオープン馬。近親にはGⅠ3勝のスイープトウショウがいるように、母系が伝える能力の高さを本馬もしっかりと受け継いでいる。前走のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)でも3着に好走し、6歳を迎えても年齢的な衰えは感じさせない。6月22日には栗東坂路で4ハロン51秒0(ラスト1ハロン12秒1)をマーク。併せ馬で半馬身ほど先着しており、調整も順調に進んでいる。

牡6歳

調教師:河内洋(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:サイモンドルチェ
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

このクラスで何度も上位争いに加わっているように、能力は重賞でも通用するものがあるとみていいだろう。今回と同じ中京・芝1200メートルではセントウルS3着があり、条件も合っていると言えるはずだ。

一昨年の6月に3勝クラス・水無月S(阪神・芝1400メートル)を勝ち上がった後も、オープンクラスで何度も好走を見せている。1200メートルにも対応できるタイプで、前走の安土城S(リステッド・京都・芝1400メートル、8着)からの距離短縮も問題なくこなせるだろう。今年で6歳ながら、3走前のオープン特別・モルガナイトS(福島・芝1200メートル)ではクビ差の2着に好走しており、年齢的な衰えはなさそうだ。近親のオーロマイスターが年齢を重ねてもオープンクラスで活躍を見せたように、息の長い活躍が期待できる血筋でもある。

牡4歳

調教師:森秀行(栗東)

  • 父:Frosted
  • 母:Fancy Kitten
  • 母の父:Kitten's Joy
ここに注目!

先行力を武器としているだけに、今回のレースが開幕週の馬場コンディションで行われる点は強調材料となりそうだ。テンからのダッシュ力を生かして自らの競馬に持ち込み、直線で粘り込みを図る。

前走の函館スプリントSは、道中を2番手で運んだが16着に敗れた。ただ、レースの前半600メートル通過タイムが33秒0と、先行勢には厳しいペースだったことも確か。初めての洋芝でのレースが影響した可能性もあるだろう。前々走の3勝クラス・駿風S(新潟・芝1000メートル)では、スピード自慢の面々を相手にハナを奪ってそのまま押し切っており、速力は相当なものがあるとみていいだろう。中2週と間隔は詰まるが、6月25日には栗東坂路で4ハロン54秒8(ラスト1ハロン12秒2)を馬なりでマーク。函館遠征の疲れを感じさせない調教を見せている。

牝4歳

調教師:木原一良(栗東)

  • 父:レッドスパーダ
  • 母:トシザコジーン
  • 母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!

コースが違うとはいえ、昨年は格上挑戦ながら本レースを勝利し、重賞初制覇を飾った。その後は白星から遠ざかっているが、スプリンターズS(15着)など経験を積んだ。持ち前のスピードを武器に、今年も主役の座を狙う。

前走の小倉大賞典は16着に敗れたが、1800メートルの距離が合わなかった可能性が高そうだ。1200メートルに戻る今回、条件は好転すると言っていいだろう。また、約4か月半の間隔を空けてリフレッシュが図られており、立て直した効果も見込めそうだ。6月21日には栗東坂路で4ハロン52秒0(ラスト1ハロン12秒4)を一杯に追われてマーク。25日にも栗東CWコースで6ハロン82秒8(ラスト1ハロン12秒1)を一杯に追われて計時しており、しっかりと負荷をかけながらレースに向けた調整が続けられている。ここで復活ののろしを上げたいところだ。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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