海外競馬発売
8月17日(土曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
ALFLAILA(GB)
牡5歳 O.バロウズ厩舎
通算16戦7勝
AMBIENTE FRIENDLY(IRE)
牡3歳 J.ファンショー厩舎
通算6戦2勝
2歳(2023年)9月のデビュー戦(芝1400メートル)を3馬身半差で優勝。その後、10月の英オータムS(G3)は3着、今年4月のフェイルデンS(リステッド)も4着でしたが、メンコを外して迎えた英ダービートライアルS(リステッド・芝2320メートル)を中団から鋭く伸びて、イリノイ(のちにフランスG1のパリ大賞で2着)に4馬身半差をつけて優勝しました。その後は6月1日の英ダービー(G1)は中団からよく伸びたものの、内から抜け出したシティオブトロイには及ばず2馬身3/4差の2着。続く前走6月30日の愛ダービー(G1・アイルランド)も中団から脚を伸ばしましたが、最後は勝ったロスアンゼルスに突き放されて1馬身1/4差の3着に終わっています。
CALANDAGAN(IRE)
せん3歳 F.グラファール厩舎
通算6戦4勝
2歳(2023年)10月のデビュー2戦目(オールウェザー1900メートル)を10馬身差で圧勝して初勝利。今年初戦となった3月のフランソワマテ賞(リステッド)は2着でしたが、続く4月のノアイユ賞(G3・芝2100メートル)では逃げ・先行から追い込む競馬に転じて、前走で負けていたブライトピクチャー(のちにG2のウジェーヌアダム賞を制覇)に1馬身3/4差をつけて重賞初制覇を果たしました。その後は5月のオカール賞(G3・芝2200メートル)も後方から追い込んで優勝。さらにイギリスに渡って走った前走6月のキングエドワードⅦ世S(G2・イギリス・芝2390メートル)では初めて経験する芝の良馬場でも圧倒的な末脚を披露して6馬身差で圧勝。重賞3連勝としています。
CITY OF TROY(USA)
牡3歳 A.オブライエン厩舎
通算6戦5勝
2歳(2023年)7月のデビュー戦(アイルランド・芝1400メートル)を2馬身半差で制すと、7月のスーパーレイティブS(G2・芝1400メートル)を6馬身半差、そして10月のデューハーストS(G1・芝1400メートル)も3馬身半差で快勝。2歳時を3戦3勝で終え、欧州最優秀2歳牡馬に輝きました。今年は始動戦となった5月の英2000ギニー(G1)こそ9着と精彩を欠きましたが、続く英ダービー(G1・芝2410メートル)では中団から鋭く伸びてアンビエンテフレンドリーに2馬身3/4差をつけて優勝。レース後、自身の持つ英ダービー最多勝記録を10に伸ばしたA.オブライエン調教師は「間違いなく我々が手がけた最高の英ダービー馬です」と語りました。その後、前走7月のエクリプスS(G1・芝1990メートル)では重馬場に手こずりつつも、先行策から早めに抜け出す競馬で、一昨年のヴィンセントオブライエンナショナルS(G1・アイルランド)の勝ち馬アルリファーに1馬身差をつけて優勝。G1連勝としています。
DUREZZA(JPN)
牡4歳 尾関 知人厩舎
通算8戦5勝
2歳(2022年)11月にデビュー2戦目(芝2000メートル)で初勝利。2歳時は2戦1勝で終えました。その後、3歳初戦となるはずだった1月のセントポーリア賞は右前肢の跛行で出走を取り消しましたが、立て直して向かった4月の山吹賞(1勝クラス・芝2200メートル)をスタートで躓きながらも制すと、そこからホンコンジョッキークラブトロフィー(2勝クラス・芝2000メートル)、日本海S(3勝クラス・芝2200メートル)、そして逃げ・先行策から押し切った菊花賞(GⅠ・芝3000メートル)と4連勝で一気にクラシックタイトルを掴みました。今年は3月の金鯱賞(GⅡ)で始動してプログノーシスの5馬身差2着の後、前走4月の天皇賞(春)(GⅠ)はテーオーロイヤルの15着(レース後に右第1指骨剥離骨折が判明)。ここはそれ以来のレースとなります。
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解説
3歳(2022年)8月のストレンソールS(G3・芝1800メートル)を出遅れての最後方から鮮やかに突き抜けて重賞初制覇。続く10月のダーレーS(G3・芝1800メートル)も同様の競馬で優勝しましたが、11月のバーレーン遠征中に左前肢を骨折してシーズンを終えました。その後、昨年7月のヨークS(G2・芝2050メートル)で復帰。出遅れをものともしない末脚を見せて優勝しましたが、続く愛チャンピオンS(G1)では追い上げ及ばす、オーギュストロダンの5着に終わると、再び脚部不安で休養に入りました。今年は6月のプリンスオブウェールズS(G1)で始動してオーギュストロダンの4着の後、続く前走7月のヨークS(G2・芝2050メートル)では非常に遅い流れからの上がり勝負になったレースを制して優勝。4つ目の重賞制覇を果たしました。ヨーク競馬場では重賞3勝を含む4戦3勝、2着1回です。