当レースは有馬記念と同じ中山・芝2500メートルで行われるGⅡで、天皇賞(春)を目指す長距離志向の馬が集まる一戦だ。GⅠ・3勝のタイトルホルダーが2022年と2023年を連覇したことは記憶に新しい。ここでは過去10年の結果から傾向を探ってみた。
上位人気が強い一戦で、過去10年の優勝馬は全て4番人気以内、かつ単勝オッズが10倍未満だった。ただ、上位人気馬の成績を個別に見ると、1番人気馬の成績を4番人気馬が上回っているように、人気が高ければ高いほど良いというわけではなさそうだ。なお、下位人気馬の好走は少なく、10番人気以下の馬は3着以内に入っていない。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-2-2-4 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 4-1-2-3 | 40.0% | 50.0% | 70.0% |
5番人気 | 0-2-0-8 | 0% | 20.0% | 20.0% |
6~9番人気以下 | 0-2-5-33 | 0% | 5.0% | 17.5% |
10番人気以下 | 0-0-0-40 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の前走別成績では、前走で同コースの有馬記念を使われていた馬の3着内率が5割を超えている。また、日経新春杯組は勝率が高く、アメリカJCC組は3着以内数が有馬記念組に次ぐ8頭となっている。前走が前記した3レース、かつ当レースで4番人気以内に支持された馬は〔8・5・4・11〕(3着内率60.7%)と好走する確率が高く、過去10年のうち9回で2着以内に入っているので、軸馬はここから選びたい。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
有馬記念 | 3-4-3-8 | 16.7% | 38.9% | 55.6% |
日経新春杯 | 3-1-0-6 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
アメリカJCC | 2-3-3-16 | 8.3% | 20.8% | 33.3% |
菊花賞 | 0-1-0-2 | 0% | 33.3% | 33.3% |
ステイヤーズS | 0-0-2-1 | 0% | 0% | 66.7% |
中山記念 | 0-0-1-6 | 0% | 0% | 14.3% |
中山金杯 | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33.3% |
3勝クラス | 2-1-0-9 | 16.7% | 25.0% | 25.0% |
その他 | 0-0-0-50 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の騎手別成績では、前走と同じジョッキーが騎乗した馬の成績が良い。2023年7番人気3着のディアスティマ、2018年7番人気2着のチェスナットコートなど、前走と同じ騎手の騎乗で好走した穴馬もいる。〔表3〕
(姫園 淀仁)
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
前走と同じ | 8-4-5-36 | 15.1% | 22.6% | 32.1% |
乗り替わり | 2-6-5-64 | 2.6% | 10.4% | 16.9% |
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