当レースは春のクラシックに向けた前哨戦の一つとして、3歳の精鋭たちが名勝負を繰り広げてきた。2021年から2023年は中京の芝2000メートルで行われたが、昨年からは再び京都の芝1800メートルに舞台を戻して争われている。中京開催時を含めた過去10年の結果から好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
過去10年の単勝人気別成績では1番人気と2番人気がそれぞれ3着以内7回と、3着以内馬30頭のうち14頭を占めている。まずは2番人気以内の馬を上位に評価するべきだろう。また、6番人気以下の馬も8頭が3着以内に入っている。下位人気馬も軽視は禁物だ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4-1-2-3 | 40.0% | 50.0% | 70.0% |
2番人気 | 1-4-2-3 | 10.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 2-1-1-6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
4番人気 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
6番人気以下 | 2-2-4-35 | 4.7% | 9.3% | 18.6% |
過去10年の前走別成績では、前走がオープンクラスだった馬と1勝クラスだった馬は、それぞれ3着以内に12頭が入っており、好走率でも大差ない数値を記録している。その一方で、前走が未勝利戦だった馬は連対がなく苦戦傾向にある。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
オープンクラス | 4-4-4-20 | 12.5% | 25.0% | 37.5% |
1勝クラス | 4-5-3-21 | 12.1% | 27.3% | 36.4% |
新馬 | 2-1-1-12 | 12.5% | 18.8% | 25.0% |
未勝利 | 0-0-2-10 | 0% | 0% | 16.7% |
過去10年のうち京都競馬場で行われた7回における前走の距離別成績をまとめると、1600メートル以下のレースだった馬が3勝を挙げ、2000メートル以上だった馬が4勝を挙げている。一方で、当レースと同距離である1800メートルのレースに出走していた馬の優勝はない。〔表3〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1600m以下 | 3-3-5-15 | 11.5% | 23.1% | 42.3% |
1800m | 0-3-1-11 | 0% | 20.0% | 26.7% |
2000m以上 | 4-1-1-16 | 18.2% | 22.7% | 27.3% |
過去10年の優勝馬10頭のうち7頭はデビュー戦で勝利していた。また、同10頭中9頭はデビュー戦での単勝人気が2番人気以内だった。優勝候補を絞り込む際には、デビュー戦の着順と単勝人気に注目してみたい。〔表4〕
(河野 道夫)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | デビュー戦の着順 | デビュー戦の単勝人気 |
---|---|---|---|
2015年 | ルージュバック | 1着 | 2番人気 |
2016年 | サトノダイヤモンド | 1着 | 1番人気 |
2017年 | アメリカズカップ | 1着 | 1番人気 |
2018年 | サトノフェイバー | 1着 | 2番人気 |
2019年 | ダノンチェイサー | 4着 | 1番人気 |
2020年 | コルテジア | 5着 | 7番人気 |
2021年 | ラーゴム | 1着 | 2番人気 |
2022年 | マテンロウレオ | 1着 | 2番人気 |
2023年 | フリームファクシ | 2着 | 1番人気 |
2024年 | ビザンチンドリーム | 1着 | 2番人気 |
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