スプリンターズSやマイルチャンピオンシップを使われた馬が、その中間の距離となる1400メートルで競う年末の名物レース。例年は阪神・芝1400メートルで行われるが、今年は京都・芝1400メートルが舞台となる。ここでは過去10年のデータから傾向を調べていく。
2006年の創設以降、馬連の払戻金が1000円未満になったことは一度もなく、過去10年をみても1番人気馬はわずか2連対にとどまり、2番人気から4番人気の馬の方が連対率が高い。6番人気以下の馬の好走も多いので、どの馬にもチャンスがある重賞だと思っていい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
2番人気 | 1-3-2-4 | 10.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 2-3-1-4 | 20.0% | 50.0% | 60.0% |
4番人気 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
6番人気以下 | 3-2-3-113 | 2.5% | 4.1% | 6.6% |
前項では当レースの単勝人気を気にする必要はないとしたが、前走の単勝人気はチェックしておきたい。前走で4番人気以内に支持されていた馬と、5番人気以下だった馬では3着内率が大きく変わってくる。とくに前走がGⅠ・GⅡで4番人気以内に支持されていた馬は【5・3・3・9】という成績で、勝率が25%あり、3着内率は50%を超えているので、軸馬はここから選びたい。〔表2〕
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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4番人気以内 | 7-6-5-30 | 14.6% | 27.1% | 37.5% |
5番人気以下 | 3-3-5-110 | 2.5% | 5.0% | 9.1% |
前走で芝1200メートルから芝1600メートルを使われていた馬が多く集まるレースだが、その中でも好走率が高いのは前走が芝1600メートル以上だった距離短縮馬だ。また、前走で芝1800メートル以上を使われていた馬は出走数こそ少ないものの半数が3着以内に入り、2019年にローズSからの臨戦だったメイショウショウブが10番人気で3着に入るなど、人気薄での好走もあったので距離短縮馬は狙い目となりそうだ〔表3〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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芝1200m以下 | 2-3-2-42 | 4.1% | 10.2% | 14.3% |
芝1400m | 3-2-2-43 | 6.0% | 10.0% | 14.0% |
芝1600m | 4-3-4-44 | 7.3% | 12.7% | 20.0% |
芝1800m以上 | 1-1-2-4 | 12.5% | 25.0% | 50.0% |
ダート | 0-1-0-8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
過去10年の優勝馬は全て重賞勝ちの実績があり、そのうち5頭がGⅠを勝っていた。ハイレベルなメンバー構成になることが多いので、重賞での実績を目安とするのがよさそうだ。〔表4〕
(姫園 淀仁)
年度 | 優勝馬 | 重賞勝利数(うちGⅠ) |
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2014年 | リアルインパクト | 2勝(1勝) |
2015年 | ロサギガンティア | 1勝 |
2016年 | シュウジ | 1勝 |
2017年 | イスラボニータ | 5勝(1勝) |
2018年 | ダイアナヘイロー | 2勝 |
2019年 | グランアレグリア | 2勝(1勝) |
2020年 | ダノンファンタジー | 4勝(1勝) |
2021年 | グレナディアガーズ | 1勝(1勝) |
2022年 | ダイアトニック | 4勝 |
2023年 | ウインマーベル | 1勝 |
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