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牡5歳
調教師:深山雅史(美浦)
芝1400メートル戦はここまで〔4・1・0・2〕の好成績。昨年の阪神Cなど、この距離の重賞で3勝を挙げている。2013年、2014年のリアルインパクト以来となる史上4頭目の阪神C連覇を目指す。
昨年の阪神Cは、好位の外からしぶとく伸びて差し切り、一昨年の葵S以来となる重賞制覇を飾った。今年に入り、2月の阪急杯、5月の京王杯スプリングCと芝1400メートルの重賞を2勝。秋初戦だったスプリンターズSは5着、前走のマイルチャンピオンシップは3着と、GⅠでも好走を続けた。とくに前走は初めてのマイル戦で上位争いを演じており、5歳秋を迎えての充実ぶりが光る。過去の阪神Cでは、キンシャサノキセキ(2009年、2010年)、サンカルロ(2011年、2012年)、リアルインパクト(2013年、2014年)の3頭が連覇を達成。4頭目の連覇なるか、注目だ。
牝5歳
調教師:池江泰寿(栗東)
2023年スプリンターズSを勝ち、同年度のJRA賞最優秀スプリンターを受賞した。昨年の阪神Cは1番人気に支持されるも5着。今年もスプリンターズSから臨む昨年と同じローテでリベンジなるか、注目だ。
1歳上の全姉がマイルGⅠ3勝のソダシで、一族に活躍馬が多い良血馬。GⅠ初挑戦だった昨年のスプリンターズSでは、好位から抜け出して優勝を果たした。その後は勝ち切れていないが、今年秋はセントウルS2着、スプリンターズS4着と上位争いを演じている。芝1400メートル戦は〔3・0・1・2〕の好成績。本舞台で行われた昨年の安土城S(リステッド)では1分19秒0の好タイムをマークし、3馬身差をつけて快勝した。阪神開催だった昨年の阪神Cは1番人気で5着に敗れたが、京都コースなら反撃を期待できそうだ。
牡3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
芝1400メートル戦は5戦4勝と好相性。当距離で重賞2勝(ファルコンS、スワンS)を挙げている。3歳馬で伸びしろもたっぷり。2戦2勝と負けていない舞台で、スワンSに続く重賞連勝を狙う。
2022年セレクトセールにおいて2億4200万円(消費税込み)で取引された期待馬。その期待通りデビューから2連勝を飾り、2歳GⅠ・朝日杯フューチュリティS(8着)にも出走した。今年3月のファルコンSでは、後方から鮮やかに差し切り重賞初制覇。その後は1600メートルと1200メートルのレースで3連敗を喫したが、前走のスワンSで重賞2勝目を挙げた。前走後は同舞台の本レースを目指して順調に調教を消化しており、1週前追い切りでは栗東CWコースで3ハロン35秒1の好時計をマーク。引き続き、いい状態をキープしている。
牝5歳
調教師:長谷川浩大(栗東)
全5勝を芝1200メートル戦で挙げ、そのうち重賞は4勝。芝1400メートルの重賞でも3戦して全て2着と安定しており、本舞台で行われた今年2月の京都牝馬Sもクビ差の惜敗だった。本距離での初Vを狙う。
2021年阪神ジュベナイルフィリーズが5着、2022年桜花賞は3着と、早くからGⅠで上位争いを演じた。3歳夏以降はスプリント戦を中心に使われ、1200メートルのGⅠでは〔0・2・2・1〕と、あと少しのレースが続いている。前走のスプリンターズSも直線で追い上げたものの、勝ち馬に0秒1差の3着だった。1400メートル戦は今年2月の京都牝馬S(2着)以来となるが、そのレースぶりから距離は十分守備範囲だろう。今回はC.ルメール騎手との新コンビで参戦。リーディングトップのジョッキーを背に、昨年のキーンランドC以来となる勝利を目指す。
牡5歳
調教師:中内田充正(栗東)
2022年マイルチャンピオンシップの優勝馬。今回は初めての芝1400メートルとなるが、管理する中内田充正厩舎は2020年以降、本レースに延べ5頭を出走させて〔2・2・1・0〕と相性がいい。
マイル重賞4勝の実力馬。3歳時に挑んだ2022年マイルチャンピオンシップでは年上馬を差し切り、GⅠ初制覇を飾った。翌年はUAEと香港への遠征も経験し、帰国後の安田記念では小差の2着に好走。今年も安田記念5着、前走のマイルチャンピオンシップ6着とGⅠで健闘し、長らくマイル路線のトップレベルで活躍している。GⅡのレースは〔2・1・0・1〕の成績で、連対を外した2走前の富士Sも4着と崩れてはおらず、ここでも好勝負可能だろう。管理する中内田充正厩舎は、2020年ダノンファンタジー、2021年グレナディアガーズで阪神Cを2勝しており、本馬で3勝目を狙う。
牡5歳
調教師:池添学(栗東)
今年の高松宮記念を優勝。前走のスプリンターズSは12着に敗れたが、放牧に出して立て直されており、反撃ムードが漂う。今回は2022年5月の未勝利(中京)V以来となる芝1400メートル戦に挑む。
3歳5月から4連勝でオープンクラス入り。GⅠ初挑戦だった2023年スプリンターズSでは2着に好走した。その後は国内と香港のスプリントGⅠに出走し、今年の高松宮記念でGⅠ初制覇を飾った。前走のスプリンターズSは速いペースで力を出し切れず12着。騎乗した坂井瑠星騎手は「ペースが速く、追走にいっぱいでした。その分、最後の脚を使えなかったです」と振り返った。今回と同じ芝1400メートルの未勝利戦を5馬身差で快勝しており、前走内容からも200メートルの距離延長は歓迎だろう。スムーズに流れに乗ることができれば、巻き返し可能だ。
牡3歳
調教師:吉村圭司(栗東)
6月末のラジオNIKKEI賞で重賞初制覇。初めての1400メートル戦だった前走のスワンSでは後方から鋭く伸びて2着に入り、距離適性を示した。京都コースは〔2・3・0・0〕と全て連対しており、相性がいい。
父Farhhは現役時代に1400メートルから2000メートルの距離で勝ち星をマーク。2013年には英チャンピオンSなどイギリスのG1を2勝した。JRAで走っている産駒は本馬のみだが、距離の融通性はしっかり受け継がれている。本馬はデビューから5戦はマイルを使われて2勝。その後の3戦は1800メートルに出走し、今年6月のラジオNIKKEI賞では後方待機から差し切って重賞初制覇を飾った。初めての1400メートル戦となった前走のスワンSでは、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒1(推定)をマークして2着に浮上。前走と同舞台で重賞2勝目を目指す。
牡7歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
昨年はスワンSで重賞初制覇を飾り、続く阪神Cでは積極的に逃げるも8着。近3走は1200メートル以下の重賞で2着2回と、7歳になっても活躍している。1年前のリベンジなるか、注目だ。
2歳時から重賞戦線で活躍するも、勝利にはあと一歩届かなかった。オープンクラスに返り咲いたのは5歳秋。6歳となった昨年1月にニューイヤーS(リステッド・中山・芝1600メートル)を勝ち、秋にはスワンSで重賞初制覇を飾った。今年はサウジアラビアの1351ターフスプリント(G2・芝1351メートル)に遠征して4着。帰国後は函館スプリントS、アイビスサマーダッシュで連続2着に好走し、スプリント適性も示した。京都・芝1400メートルは昨年VのスワンSと同舞台。息の長い活躍を続ける7歳馬が、重賞2勝目を狙う。
(寺下 厚司)
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