今週の注目レース

カペラステークス(GⅢ)

中山競馬場 1200メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

データ分析

古馬ダート短距離路線の頂点を目指す精鋭が集結

2022年のカペラSで自身初の重賞制覇を果たしたリメイクは、2023年のクラスターC、2023年・2024年のコリアスプリント、2024年のリヤドダートスプリントと、その後に国内外の重賞を計4勝している。また、2021年のカペラSで重賞初制覇を達成したダンシングプリンスは、2022年にリヤドダートスプリント、JpnⅠのJBCスプリントなど、国内外の重賞を計3勝した。ワールドワイドに活躍する名馬を立て続けに送り出した注目の一戦について、過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

単勝1番人気馬がやや不振

過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気馬が3着内率40.0%なのに対し、2番人気馬が同80.0%と大きく上回っている。また、過去10年の3着以内馬延べ30頭中11頭を6番人気以下の馬が占めている。1番人気馬があまり活躍できていない点や、下位人気馬がたびたび上位に食い込んでいる点を意識しておくべきだろう。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
2番人気 3-2-3-2 30.0% 50.0% 80.0%
3番人気 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
4番人気 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
5番人気 0-0-0-10 0% 0% 0%
6〜10番人気 0-3-6-41 0% 6.0% 18.0%
11番人気以下 1-1-0-57 1.7% 3.4% 3.4%

5歳以上の馬も侮れない

過去10年の年齢別成績を見ると、勝率や連対率が比較的高いのは3歳馬と4歳馬だ。ただし、過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭が5歳以上の馬であるうえ、9歳で出走した2015年のマルカフリートと2017年のスノードラゴンがいずれも3着以内に好走を果たしている。年齢を理由に評価を下げる必要はなさそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 3-0-1-9 23.1% 23.1% 30.8%
4歳 4-3-1-23 12.9% 22.6% 25.8%
5歳 2-2-4-36 4.5% 9.1% 18.2%
6歳 1-3-2-28 2.9% 11.8% 17.6%
7歳 0-1-0-25 0% 3.8% 3.8%
8歳 0-0-1-8 0% 0% 11.1%
9歳 0-1-1-0 0% 50.0% 100%

前走の着順が良かった馬ほど好成績

過去10年の前走の着順別成績を見ると、前走で5着以内だった馬は3着内率が27.1%に達している。一方、10着以下だった馬は同6.5%にとどまっている。大敗直後の馬は割り引きが必要だ。〔表3〕

〔表3〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 8-7-8-62 9.4% 17.6% 27.1%
6〜9着 2-2-0-22 7.7% 15.4% 15.4%
10着以下 0-1-2-43 0% 2.2% 6.5%
  • 注記:前走が競走中止だった馬を除く
ウインファイブ対象レース
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7歳以上の馬は勝っていない

過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも年齢が6歳以下、かつ前走の着順が9着以内だった。7歳以上の馬や大敗直後の馬が勝つ可能性はそれほど高くないとみておきたい。〔表4〕

(伊吹 雅也)

〔表4〕優勝馬の年齢、前走の着順(過去10年)
優勝馬 年齢 前走の着順
2014年 ダノンレジェンド 4歳 5着
2015年 キクノストーム 6歳 5着
2016年 ノボバカラ 4歳 9着
2017年 ディオスコリダー 3歳 1着
2018年 コパノキッキング 3歳 1着
2019年 コパノキッキング 4歳 2着
2020年 ジャスティン 4歳 8着
2021年 ダンシングプリンス 5歳 1着
2022年 リメイク 3歳 2着
2023年 テイエムトッキュウ 5歳 5着

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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