母系はアメリカ由来で、ダート短距離戦で必要なパワーとスピードを高いレベルで兼備している。JpnⅠの前走・JBCスプリント（佐賀・ダート1400メートル）で2着に好走した地力は、今回のメンバーでも上位だろう。

父モーリス、母の父タイキシャトルというスピード色の強い血統背景。栗東S（リステッド・京都・ダート1400メートル）、オープン特別・ながつきS（中山・ダート1200メートル）を連勝した勢いは本物だ。ここも先行力を生かして抜け出す。

今年に入って東京スプリント（JpnⅢ・大井・ダート1200メートル）、クラスターC（JpnⅢ・盛岡・ダート1200メートル）で2着に好走。タイトル獲得は目前のところまできており、ここも武器の末脚に注目したい。

近親にNHKマイルCを勝ったケイアイノーテックがいる良質な母系の出身。本馬は2年以上勝ち星から遠ざかっていたが、前走のオープン特別・藤森S（京都・ダート1200メートル）で待望のオープンクラス初勝利をマーク。目下の充実ぶりが伝わってくる。

母は芝の短距離路線で4勝を挙げたアグネスナチュラル。その母から受け継いだ豊かなスピードを武器に、昨年のカペラSでは鮮やかな逃げ切り勝ちを決めている。得意の1200メートルに戻る今回は、簡単には止まらない。

母はダート短距離路線で4勝をマークしたエリモフェザー。本馬は前走のオープン特別・室町S（京都・ダート1200メートル）で12番人気の前評判を覆して勝利した。オープンクラス初勝利の勢いのままに重賞タイトルまで手が届くのか、楽しみだ。

母が2014年JBCレディスクラシック（JpnⅠ）、2015年チャンピオンズCを優勝したサンビスタという良血馬。本馬は展開に左右されやすい脚質ではあるが、重賞の速い流れはフィットしそうだ。

父がスプリント王のロードカナロア、母の父がアドマイヤムーンといういかにも短距離路線で強そうな血統。昨年のカペラSでは2番手から2着を確保した。今年は芝での初勝利をマーク。今回は4戦ぶりのダートとなるが、スピードは侮れない。