何度かの開催時期・条件の変更を経て、現在は12月の中京・芝2000メートルで行われている。この時期、トップホースはGⅠを目指すために当レースに出走してくることがなく、ハンデ戦らしく混戦模様のメンバー構成になることが多い。ここでは開催時期が12月に移った過去7年のデータを調べていく。
過去7年の単勝人気別成績では、1番人気よりも2番人気の好走率が高いのが特徴。単なる偏りかもしれないが、6番人気以下の好走例も多くあるので、ハンデ戦らしくどの馬にもチャンスがあると思っておいていいだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-1-1-4 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
2番人気 | 3-0-1-3 | 42.9% | 42.9% | 57.1% |
3番人気 | 0-1-0-6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
4番人気 | 0-1-1-5 | 0% | 14.3% | 28.6% |
5番人気 | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
6番人気以下 | 2-4-3-75 | 2.4% | 7.1% | 10.7% |
過去7年の枠番別成績では、1枠が3勝を挙げている。ただ、1枠は2着と3着がなく、3着内率では5枠が42.9%で最も高くなっている。〔表2〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 3-0-0-10 | 23.1% | 23.1% | 23.1% |
2枠 | 1-0-0-12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
3枠 | 0-1-0-13 | 0% | 7.1% | 7.1% |
4枠 | 1-0-1-12 | 7.1% | 7.1% | 14.3% |
5枠 | 1-2-3-8 | 7.1% | 21.4% | 42.9% |
6枠 | 0-2-1-11 | 0% | 14.3% | 21.4% |
7枠 | 1-1-1-15 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
8枠 | 0-1-1-17 | 0% | 5.3% | 10.5% |
競馬は一般的に前走で上位に入っていた馬が好走するケースが多いのだが、過去7年の中日新聞杯では傾向が逆で、前走で6着以下に敗れていた馬の好走率が高くなっている。その中でも、過去に2000メートルの重賞勝利があった馬の巻き返しに注意。2023年13番人気2着のハヤヤッコ、2022年に5番人気で優勝したキラーアビリティなどがこのパターンに当てはまる。〔表3〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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5着以内 | 2-1-3-35 | 4.9% | 7.3% | 14.6% |
6着以下 | 5-6-4-61 | 6.6% | 14.5% | 19.7% |
競走中止 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去7年の優勝馬は全て芝1800メートルから2000メートルのレースで2勝以上の実績があった。なお、勝利数が2勝だった2018年のギベオンはキャリアが5戦と浅く芝1800メートルの毎日杯で2着の実績があり、2022年のキラーアビリティは芝2000メートルのGⅠホープフルSを勝った実績があった。勝ち馬を予想する際には中距離実績を重視したい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
注記:表は横にスクロールすることができます。
年度 | 優勝馬 | 芝1800m〜2000mでの勝利数 |
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2017年 | メートルダール | 4勝 |
2018年 | ギベオン | 2勝 |
2019年 | サトノガーネット | 3勝 |
2020年 | ボッケリーニ | 3勝 |
2021年 | ショウナンバルディ | 4勝 |
2022年 | キラーアビリティ | 2勝 |
2023年 | ヤマニンサルバム | 3勝 |
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