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牡5歳
調教師:戸田博文(美浦)
GⅢに限れば3戦して2着2回、3着1回と崩れずに走っている。コースも新潟と福島でのもので、異なる競馬場でも結果を残している。今回が初めての中京競馬場となるが、対応は可能だろう。
今年3月の3勝クラス・美浦S(中山・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入りを決め、その後は重賞で活躍。昇級初戦となった新潟大賞典でハナ差の2着という接戦を演じると、続く七夕賞でも2着を確保した。前々走の新潟記念は3着ながら、勝ち馬から0秒1差の競馬を見せており、重賞タイトルにあと一歩のところまできている。母がG1を2勝したドバウィハイツ、全姉がフィリーズレビュー勝ちのリバティハイツという血統背景は、重賞ウイナーにふさわしいものがある。5歳の秋となり、今が充実期と言ってよさそうだ。
牡3歳
調教師:加藤士津八(美浦)
皐月賞2着など春のクラシックをにぎわせた一頭。父は皐月賞馬に輝き、5歳時の大阪杯でGⅠ2勝目を挙げるなど成長力も誇った。本馬も父同様、ここからさらなる飛躍を見せられるはずだ。
メンバー中ただ1頭の3歳馬となるが、過去10年の中日新聞杯において、2018年のギベオン、2022年のキラーアビリティと、2頭の3歳馬が勝利をつかんでいる。本馬は弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇を果たし、皐月賞でも2着に好走したように、2000メートルの距離はベストの可能性が高い。菊花賞14着からの参戦で今秋3戦目となるが、11月27日には美浦Wコースで自己最速となるラスト1ハロン11秒2をマーク。春からの成長を感じさせる切れ味を披露している。
牡5歳
調教師:安田翔伍(栗東)
芝のレースでは4戦して2勝をマーク。敗れた2戦は皐月賞(16着)、日本ダービー(15着)とGⅠでのものだった。前走を勝った勢いに乗って挑めるだけに、重賞初制覇のチャンスと言えるかもしれない。
母アドマイヤセプターは重賞勝ちこそなかったが、スワンS3着、京阪杯2着の活躍を見せた。祖母はエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴで、国内屈指の名門牝系出身だ。前走のアンドロメダS(リステッド・京都・芝2000メートル)では、淀みのないペースで逃げると、直線も脚色は衰えず、2着に3馬身1/2差をつけて快勝した。11月29日には栗東坂路で4ハロン54秒3(ラスト1ハロン12秒0)をマークし、順調な調整ぶりが目につく。この秋のレースを2度使われ、さらなる上積みもありそうだ。
せん7歳
調教師:福永祐一(栗東)
母は現役時代にフラワーCで3着に好走。半姉のシングウィズジョイ(父マンハッタンカフェ)は重賞2勝をマークし、エリザベス女王杯でも2着に好走した。血統背景を考えれば、本馬も重賞タイトルをつかめるだけの素質があるはずだ。
前々走のオープン特別・ケフェウスS(中京・芝2000メートル)は、道中2番手から直線で力強く抜け出し、2着に1馬身1/2差をつけてオープンクラス初勝利を挙げた。約2年ぶりの白星でもあり、価値のある1勝となったはずだ。前走の福島記念は10着に敗れたが、中京競馬場の芝のレースでは6戦して3勝、2着1回、3着1回と好相性を示しており、コース替わりはプラスに働くとみていいだろう。11月28日には、栗東CWコースで6ハロン81秒9(ラスト1ハロン11秒5)の好タイムをマーク。仕上がりは上々のようだ。
牡4歳
調教師:中内田充正(栗東)
母は現役時代に3勝をマーク。近親には重賞2勝を挙げ、宝塚記念でも2着に好走したダノンバラードがいる。本馬はまだ底を見せていない戦績を含め、未知の魅力にあふれる一頭と言えるだろう。
昨年1月のメイクデビュー東京(芝1800メートル)を4馬身差で完勝し、続く1勝クラス・つばき賞(阪神・芝1800メートル)も1馬身3/4差の快勝。秋は神戸新聞杯に挑戦し、4着と健闘した。今年初戦となった2走前の白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)は1/2馬身差の勝利。前走のアンドロメダS(リステッド・京都・芝2000メートル)は2着だったが、厩舎スタッフは「(鳴尾記念の)競走除外から長く間隔が空いてのレースで、本来の走りができなかったなかでも2着と力は示してくれました」と振り返った。今回に向けては「間隔を詰めての出走と気候が良くなってきたことで、上積みをもってレースに臨めればいいですね」と力を込める。
牡4歳
調教師:高橋義忠(栗東)
父はスプリントGⅠ春・秋制覇を達成したスプリンター。ただ、近親にはエリザベス女王杯で3着に好走したピクシープリンセスがおり、2000メートルの距離も克服可能な血統背景の持ち主だ。
前々走のオープン特別・関越S(新潟・芝1800メートル)では、メンバー中2位となる上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚を発揮し、3/4馬身差で4勝目をマーク。1分44秒0の走破時計は、コースレコードを更新する優秀なものだった。3歳時には、ジュニアC(リステッド・中山・芝1600メートル)で4馬身差の快勝を飾った素質馬。全4勝中3勝を左回りのコースで挙げており、今回の条件は合っていそうだ。11月27日には、栗東坂路で4ハロン50秒5(ラスト1ハロン12秒4)をマーク。自己最速を1秒3更新する好調教を見せている。
せん4歳
調教師:堀宣行(美浦)
半兄キラーアビリティ(父ディープインパクト)は2021年のホープフルSを制し、2022年の中日新聞杯も勝った。血統的には本馬もこのレースで要求される能力を持っていそうで、休み明けに加えて初距離だった前走の富士S(12着)からの上積みが十分に見込める。
前走の富士S(12着)は、今年5月以来の休み明けでの出走だった。この中間は、11月28日に美浦Wコースでラスト1ハロン11秒2(6ハロン83秒2)をマーク。自己2番目の速さとなるラスト1ハロンを計時しており、レースを1度使われた上積みが見込めそうだ。昨年の秋から今春にかけて3連勝を決めてオープンクラス入り。その3戦はすべて1800メートルのレースだったが、2000メートルでデビュー勝ちを決めているように、対応は可能だろう。中京は初出走だが、同じ左回りの東京で全4勝を挙げていることから、こちらも克服できそうだ。
(山口 大輝)
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