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牡6歳
調教師:田中博康(美浦)
昨年のチャンピオンズCでは、初めてとなる1800メートルの距離も克服してJRAダートGⅠ春秋制覇を達成。今回が引退レースとなることが発表されており、連覇を果たし、有終の美を飾る。
今年6歳となったが、海外での2戦を除き、国内では、15戦して12勝、2着3回と連対率100パーセントを継続している。類まれなスピードで先手を奪い、直線でも粘りを発揮する競馬スタイルは安定感が抜群だ。前々走のさきたま杯(JpnⅠ・浦和・ダート1400メートル)を2馬身差で快勝すると、前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・盛岡・ダート1600メートル)では、今年のフェブラリーSを制したペプチドナイル(2着)を下し、秋初戦で改めて力を示した。11月21日の1週前追い切りでは、美浦Wコースでラスト1ハロン11秒5をマークして併走馬に3馬身ほど先着。順調な調整ぶりを見せており、ここでも高い能力を発揮できそうだ。
牡5歳
調教師:小手川準(美浦)
レースを使うごとに着実に力をつけ、JRA・GⅠ初挑戦となった昨年のチャンピオンズCでは2着に好走した。今年はJpnⅠ制覇も達成し、さらなるパワーアップを果たしての参戦。念願のJRA・GⅠ初制覇を狙う。
前走のJBCクラシック(JpnⅠ・佐賀・ダート2000メートル)は、早め早めに動いていく強気の競馬を見せ、2着メイショウハリオに4馬身差をつける完勝でJpnⅠ初制覇。鞍上の川田将雅騎手にとっては故郷である佐賀競馬場に錦を飾る勝利にもなった。今年は帝王賞(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)でも2着に入り、地力強化を証明。今回は1800メートルに距離短縮となるが、昨年のチャンピオンズCを含め、ダートのこの距離で5戦2勝、2着2回の実績を残しており、むしろプラスに働きそうだ。父キタサンブラックにとっては、勝てば産駒のダートGⅠ初制覇。父に大きなプレゼントといきたいところだ。
牡3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
これまでダートのレースでは6戦して3勝、2着1回、3着1回と安定感を見せている。昨年のホープフルS3着などGⅠでの好走歴があり、他世代が相手と条件は簡単ではないが、地力の高さはかなりのものがあるとみてよさそうだ。
デビュー戦は芝で4着だったが、ダートに替わった2戦目(阪神・ダート1800メートル)で初勝利を挙げた。2歳暮れのホープフルSでは、芝のGⅠで3着に好走。今年の春は皐月賞9着、日本ダービー12着とクラシックにも果敢に挑戦し、貴重な経験を積んだ。この秋はダートに狙いを定め、不来方賞(JpnⅡ・盛岡・ダート2000メートル)を3馬身差で快勝。続くジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)は3着だったが、他世代が相手となった前走のみやこSでは、メンバー中最速タイの上がり3ハロン37秒1(推定)をマークして差し切った。持ち味の息の長い末脚は、直線の長い中京で生きてきそうだ。
牡6歳
調教師:武英智(栗東)
今年のフェブラリーSを制し、GⅠ初挑戦ながら春のダート王者に輝いた。その後も崩れずに走っており、本格化の気配が漂う。昨年のレモンポップに続いてのJRAダートGⅠ春秋連覇を狙う。
4歳秋にオープンクラス入りを決めると、5歳夏の大沼S(リステッド・函館・ダート1700メートル)で同クラス初勝利を挙げた。その後は重賞にも挑戦し、なかなかタイトルをつかめなかったが、今年のフェブラリーSで重賞初制覇をGⅠで果たした。前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ・盛岡・ダート1600メートル、2着)を1度使われて、11月20日には栗東CWコースで6ハロン85秒4(ラスト1ハロン12秒0)をマーク。23日にも同坂路で、4ハロン51秒2(ラスト1ハロン12秒0)を計時した。管理する武英智調教師も「ここまで順調に調整できています。もともと緩さがありましたが、ここにきて良くなっています」と力を込める。
牡7歳
調教師:四位洋文(栗東)
前走のシリウスSで同レース連覇を果たし、JpnⅢ1勝と合わせてダートグレードレース3勝目をマーク。7歳秋となったが、長期休養もあり、衰えるどころかむしろパワーアップさえ感じさせる。充実一途でGⅠ初制覇を狙いにいけそうだ。
前走のシリウスSは、トップハンデの59.5キログラムを背負いながら直線で力強く抜け出し、2着オメガギネスに1馬身1/4差をつけて完勝。今年はダイオライト記念(JpnⅡ・船橋・ダート2400メートル)とアンタレスSで3着に好走しており、充実した1年を送っている。11月20日には、栗東坂路で一杯に追われて4ハロン52秒2(ラスト1ハロン12秒5)をマーク。併せ馬で遅れたものの、見守った四位洋文調教師は「いい意味で変わらず、しっかりと動けています。しっかりと負荷をかけられました」と納得の表情。「前走は最後のファイトがすごかった。前走と変わらない状態で準備を進められています」と、万全を強調する。
牡5歳
調教師:新谷功一(栗東)
一昨年のチャンピオンズCでは、勝ち馬ジュンライトボルトにクビ差まで迫る2着に好走した。昨年は実力を発揮できず11着に敗れたが、結果を残している舞台だけに侮ることはできない。
前々走のマーキュリーC(JpnⅢ・盛岡・ダート2000メートル)で重賞3勝目をマーク。前走のコリアC(G3・韓国・ダート1800メートル)では、2着ウィルソンテソーロに5馬身差をつける完勝で重賞連勝を飾った。そのウィルソンテソーロがJBCクラシック(JpnⅠ)を制覇したことで、さらに価値のある勝利となった。11月20日には栗東CWコースで一杯に追われて、自己ベストを更新する6ハロン76秒4(ラスト1ハロン12秒0)の好タイムをマーク。好調維持を感じさせる好内容の調教で、手綱を取った小崎綾也騎手も「終いの脚さばきは軽かったですね。ほどよいガムシャラさがありました。走りのバランスも良かったです」と、好気配を伝えていた。
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
今年のフェブラリーSでは、初めてのダート戦ながらペプチドナイルに次ぐ2着と好走を見せた。芝では2200メートルの2022年セントライト記念を勝った実績があり、1800メートルの距離も克服可能だろう。
前走の安田記念では、GⅠの大舞台で勝ち馬ロマンチックウォリアーから0秒3差の4着と健闘を見せた。今回はそれ以来となるが、11月20日には栗東坂路で4ハロン49秒8(ラスト1ハロン12秒0)を一杯に追われてマークし、好仕上がりをアピール。手綱を取った長岡禎仁騎手は「1週前追い切りでしたし、しっかりとした負荷が欲しかったので、目いっぱいやりました。いい負荷をかけられ、いい時計でした。これでさらに良くなると思います」と手応えをつかんだ様子。中京・ダート1800メートルは初めての経験となるが、「コーナー(通過)4回と、ダートスタートになるのが鍵だと思います」と、同騎手はレースをイメージしている。
(山口 大輝)
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