秋のダート王決定戦チャンピオンズCの前哨戦に位置付けられているとともに、翌春のGⅠフェブラリーSと同じ舞台ということもあって、数々のダート巧者が出走してきた一戦だ。ここでは過去10年の結果から、好走馬に共通するポイントを探ってみたい。
過去10年の単勝人気別成績をまとめると、3着以内馬延べ30頭のうち16頭は6番人気以下の馬で、その中でも6番人気から9番人気の馬は延べ40頭の出走で12頭が3着以内に入っている。これは3番人気以内の馬の3着以内の回数と同数だ。6番人気から9番人気の馬が上位争いに加わる場面も想定しておくべきだろう。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
2番人気 | 3-2-1-4 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 2-0-0-8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
6〜9番人気 | 4-4-4-28 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
10番人気以下 | 0-1-3-64 | 0% | 1.5% | 5.9% |
過去10年の枠番別成績では、6枠の馬が4勝を含む3着以内7回、4枠の馬も1勝を挙げ3着以内に7回入っている。2枠も3着以内が6回あるが、全体的に見ると3着以内馬延べ30頭中17頭が4枠から6枠と、真ん中寄りの枠番に入った馬が優勢となっている。〔表2〕
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0-1-0-18 | 0% | 5.3% | 5.3% |
2枠 | 2-2-2-13 | 10.5% | 21.1% | 31.6% |
3枠 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% | 5.0% |
4枠 | 1-2-4-13 | 5.0% | 15.0% | 35.0% |
5枠 | 0-2-1-17 | 0% | 10.0% | 15.0% |
6枠 | 4-1-2-13 | 20.0% | 25.0% | 35.0% |
7枠 | 1-1-0-18 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
過去10年の優勝馬延べ10頭中8頭は、過去2走においてJRAのオープンクラスと地方競馬、海外のレースにおけるダート戦に出走して少なくとも1勝を挙げていた。その一方で、最高着順が4着以下だった馬や、過去2走でオープンクラスのダート戦に出走していなかった馬の優勝例はない。また、3着以内馬で見ても、延べ30頭中22頭は最高着順が3着以内だったことから、過去2走でJRAのオープンクラスと地方競馬、海外のレースにおけるダート戦3着以内の実績がある馬を上位に評価すべきだろう。〔表3〕
(河野 道夫)
最高着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 8-3-1-32 | 18.2% | 25.0% | 27.3% |
2・3着 | 2-4-4-31 | 4.9% | 14.6% | 24.4% |
4・5着 | 0-2-3-22 | 0% | 7.4% | 18.5% |
6着以下・不出走 | 0-1-2-43 | 0% | 2.2% | 6.5% |
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