今週の注目レース

みやこステークス(GⅢ)

京都競馬場 1800メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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オメガギネス

牡4歳

調教師:大和田成(美浦)

  • 父:ロゴタイプ
  • 母:スタートアップ
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

今回と同舞台だった前々走で7馬身差の圧勝。コース適性の高さだけでなく、脚抜きのいい馬場状態(稍重)がマッチした印象もあった。キックバックへの慣れも大きく、これまで以上に崩れる可能性が低くなっている。

これまでの通算成績は、9戦して〔4・3・1・1〕。キャリアの浅さが出たのかスムーズなレースができず、直線での伸びを欠いて14着に敗退したGⅠのフェブラリーSが3着以内を外した唯一の一戦なら、GⅢのここは信頼度の高い存在と判断して問題ないだろう。前走のシリウスS(2着)は休み明けでの59キログラムのハンデも響いた印象だが、久々を1度使われた上積みが見込める今回は背負う斤量が57キログラムになる。持ち前のスピードを生かせる京都へのコース替わりも含め、重賞初制覇のチャンスと言えそうだ。この先の大舞台へ向け、しっかりと結果を出したい。

サンライズジパング

牡3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:サイマー
  • 母の父:Zoffany
ここに注目!

スタミナが豊富で、距離は延びれば延びるほどプラスのタイプ。200メートルの距離短縮への対応がポイントだが、コーナー通過4回のコースであれば、追走に苦しむことはなさそうだ。3歳馬で56キログラムで出走できる点も好材料に思える。

春は芝のクラシック路線を進んだが、秋は方針を変更。久々のダートに挑戦した不来方賞(JpnⅡ・盛岡・ダート2000メートル)を3馬身差で制し、ダート適性の高さを重賞初制覇で証明した。続いて挑んだジャパンダートクラシック(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)では、勝ったフォーエバーヤングから離された3着に敗れたが、レース中に打撲していた影響もあったようで、着差ほどの力量差はないと陣営は考えている様子。初めて挑む他世代相手の重賞で結果を出し、ポテンシャルの高さを改めて示したいところだ。今後のローテーションを組みやすくするためにも、収得賞金を加算しておきたい。

ドゥラエレーデ

牡4歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:マルケッサ
  • 母の父:オルフェーヴル
ここに注目!

UAEからの帰国初戦だった前々走のエルムSでクビ差の2着。スタートを決め、スムーズなレース運びができたことが大きかった。前走の札幌記念(10着)はゲートの駐立がひと息。相手関係よりも、自分の形に持ち込めるかどうかがポイントになる。

芝のGⅠ・ホープフルSの勝ち馬であり、芝とダートの二刀流も可能なセンスと能力の持ち主ではあるが、適性の高さで言えば、やはりダートのほうが上だろう。昨年秋はチャンピオンズC、東京大賞典(大井・ダート2000メートル)とGⅠで2度の3着。今春のドバイワールドカップ(G1・UAE・ダート2000メートル)でも5着と大きくは崩れなかった。求められる資質が異なる舞台での好走を素直に評価したい。高いパフォーマンスを披露し続けながら、前述のホープフルSを最後に約1年10か月もの長い期間で勝利がない馬。久々の勝利をダート重賞初制覇で決めたい。

プロミストウォリア

牡7歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:マジェスティックウォリアー
  • 母:プロミストスパーク
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

自身のキャリアの少なさ、競馬場の改修工事のタイミングなどもあり、京都コースへの登場は今回が初めてになる。ただ、跳びの大きい馬で、小回りコースよりも広いコースが向きそうなタイプ。舞台替わりはプラスに働く公算が大きそうだ。

7歳という年齢ながら、ここまでのキャリアは10戦。7着に敗れた前走のエルムSが約1年1か月に及ぶ長い休養明けであったように、体質の弱さや脚元の不安を常に抱えていた。それでも7戦で重賞制覇へとたどり着いたポテンシャルの高さが、なによりの魅力と言える馬だ。重賞連勝を決めた昨年の東海SとアンタレスSの時の状態にどこまで戻せているかが最大のポイントだが、10月23日の1週前追い切りでは栗東CWコースで6ハロン81秒3の追い切りを消化。前走以上の調整過程と言え、復活の兆しが見える。実力馬の復活があるならここかもしれない。

ミトノオー

牡4歳

調教師:牧光二(美浦)

  • 父:ロゴタイプ
  • 母:シダクティヴリー
  • 母の父:Thunder Gulch
ここに注目!

逃げる形で結果を出してきた馬。おそらくは今回もそのスタイルは変わらないだろうが、スピード豊富なメンバーがそろった一戦で、息を入れながら走れるかどうかがポイントになってくる。序盤の攻防とラップ構成が重要と言えそうだ。

3歳春からダートのオープンクラスで活躍している一頭で、まだ4歳秋にもかかわらず、ダート路線の強豪と言うポジションを確立している雰囲気がある。3歳時の兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ・園田・ダート1870メートル)以来の勝利で、JRA重賞初制覇となった前々走の平安Sは、距離こそ100メートル違うものの、舞台は今回と同じ京都競馬場。コース適性の高さを証明していることは、好メンバーがそろった今回でもプラスに働くはずだ。5着だった前走のエルムSは、帝王賞(JpnⅠ)への出走がかなわず、目標を切り替えた過程もあった。予定通りの調整ができている今回は粘りが違うはずだ。

ロードアヴニール

牡4歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ヴィーヴル
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

砂を被る形が得意でなく、もまれる競馬を避けたいタイプ。スピードタイプのそろった一戦で、どのポジションから競馬を進めるかが重要になってくるだろう。重馬場で勝った経験があり、水分を含んだ馬場はマイナスにならないはずだ。

条件クラスを3連勝して挑んだ前々走のマーキュリーC(JpnⅢ・盛岡・ダート2000メートル)で勝ち馬から0秒1差の3着に好走。前走のオープン特別・大阪スポーツ杯(京都・ダート1800メートル)も勝ち馬から0秒1差の3着だったが、これは夏負けが尾を引いた影響もあったようだ。母のヴィーヴルは名馬ロードカナロアの半妹にあたるディープインパクト産駒。ドゥラメンテと配合された本馬には、サンデーサイレンスの3×3という魅力的なインブリードがある。粗削りなパフォーマンスで勝ち上がってきた8戦のキャリアに、偉大な種牡馬の力を感じずにはいられない。スケールの大きさなら、今回の出走馬でも上位と言えそうだ。

アウトレンジ

牡4歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:レガーロ
  • 母:クイーンパイレーツ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

2勝クラス、3勝クラスに続き、オープンクラスも2戦目で勝利。重賞でも慣れが必要なタイプかもしれないが、同じオープンクラスと思えば対応する可能性はあるだろう。好走パターンは前の位置を取り切った時。序盤の駆け引きがポイントになる。

骨折や骨膜炎などによる休養があり、4歳秋を迎えた現状でのキャリアは10戦。オープンクラス2戦目となった前走のオープン特別・ラジオ日本賞(中山・ダート1800メートル)を制し、同クラス初勝利となる通算5勝目を挙げた。父レガーロは本馬と同じ大久保龍志厩舎の管理馬で、2015年の全日本2歳優駿(JpnⅠ)で2着に入った実績を持つ。競走馬だけでなく、種牡馬としても活躍したバーナーディニの日本唯一の後継種牡馬だが、JRAでの産駒出走はアウトレンジが唯一の存在。今回の一戦は自身だけでなく、父の産駒の重賞初勝利が期待できるレースになる。

ハピ

牡5歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:クイーンパイレーツ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

3走前の平安Sでは、今回と同じ京都コースでクビ差の2着。馬群の内で脚をためられたことが大きかった。一転して前走のシリウスSは、大外枠でなし崩しに脚を使う格好になって失速(10着)。道中で急がせずに運べるかがポイントになりそうだ。

デビューから3連勝で勝った鳳雛S(リステッド・中京・ダート1800メートル)が2022年の5月。これが本馬にとっての最後の勝利となっており、2年5か月以上も勝ち星から遠ざかっている。しかしながら、過去18戦で〔3・4・4・7〕の戦績が示しているように、惜しいレースは何度もあった。一昨年のチャンピオンズCでも差のない3着に好走した力を持つ馬。タイミングがかみ合えば、一気に出世していきそうな雰囲気がある。半弟には5勝をマークし、本レースで対決となるアウトレンジがいる血統。弟よりも先に重賞制覇を果たしておきたいところだろう。

(松浪 大樹)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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