2桁人気馬も侮れない

過去10年の単勝人気別成績を見ていくと、1番人気は3着内率80.0%と安定している。ただ、ここ2年連続で4着以下に敗れ、2022年は10番人気のリバーラが勝利、2023年は15番人気のカルチャーデイが優勝し、3着に12番人気のシカゴスティングが入り3連単で230万馬券が飛び出した。さかのぼれば2014年にも14番人気のクールホタルビが勝利しているので、2桁人気馬の台頭も想定しておくべきだろう。〔表1〕

前走と同じ騎手が乗った馬が好成績

過去10年の優勝馬10頭中7頭は前走と同じ騎手が騎乗しており、その中には2桁人気で勝利した3頭も含まれている。また、前走と騎手が同じだった馬の方が好走率が高く、乗り替わりとなった馬はやや劣勢だ。〔表2〕

オープンクラス勝ちのある馬はマーク必須

過去10年の前走別成績では、新馬・未勝利組から重賞組まで満遍なく好走馬が出ている。とはいえ、やはりオープンクラスでの実績はものを言うようで、前走で重賞または九州産馬限定を除くオープン特別を勝っていた馬は〔1・3・3・5〕と過半数が好走。2023年9番人気2着のドナベティや、同12番人気3着のシカゴスティングのように、前走でオープン特別を勝利していたにもかかわらず伏兵扱いを受けていたケースもあるので、該当馬は押さえておいて損はなさそうだ。〔表3〕

安定感は距離短縮組、妙味なら距離延長組

過去10年の前走の距離別成績では、前走が芝1500メートルと芝1600メートルだった馬が3着内率40%超の好成績。それらのうち単勝1番人気に支持されていた馬は〔2・1・1・0〕と、全て3着以内に入っているので馬券の軸には最適だろう。一方、前走が芝1200メートルだった馬は好走率こそ前記2組に劣るものの、2桁人気で勝利した3頭はいずれも前走が芝1200メートルだったことから、配当妙味はこちらにありそうだ。〔表4〕

（高那実　マヤ）