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牝2歳
調教師:杉山佳明(栗東)
半兄カワキタレブリー(父ドレフォン)は2歳時にデイリー杯2歳Sで3着に入ると、3歳になりNHKマイルCでも3着に好走した。重賞戦線でも活躍できる下地がある血統背景の持ち主で、本馬もさらなる活躍が期待される。
メイクデビュー札幌(芝1200メートル)では、中団からレースを進め、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして差し切り勝ち。2着馬に3馬身1/2差の完勝で初陣を白星で飾った。メンバー中で上がり3ハロン33秒台をマークしたのは本馬だけで、抜けた末脚だったことがわかる。前走のオープン特別・シンガポールターフクラブ賞(札幌・芝1200メートル)も後方で脚をため、4コーナーでは馬群の外を回って直線で末脚を伸ばし、内の各馬をかわし切って連勝ゴールを決めた。デビュー2戦で見せた脚力は、重賞のここでも通用していいだろう。
牝2歳
調教師:武幸四郎(栗東)
おじに4連勝でオープンクラス入りを決めたシルバーステートや、オーストラリアのG1を勝ったSevilleがいる筋の通った母系の出身。本馬も持っている素質は高いとみてよさそうで、連勝での重賞初制覇に挑む。
メイクデビュー函館(芝1200メートル)を鮮やかに逃げ切り勝ち。後続に1馬身1/2差をつけており、完勝と言える内容だった。この時の2着馬、3着馬はどちらもその後に勝ち上がりを決めており、濃いメンバーを相手につかんだ勝利だったと言えるはずだ。前走の1勝クラス・りんどう賞(京都・芝1400メートル)では、初戦とは違いメンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして差し切りを決めており、脚質の幅を披露する価値ある2勝目となった。今回と同舞台の前走でしっかりと結果を残した点も強調できる材料と言えるだろう。
牝2歳
調教師:高橋康之(栗東)
父はデビュー当初から活躍し、4歳春の高松宮記念でGⅠ初制覇を果たすなど、豊かなスピードを誇った。その父は現2歳世代が初年度産駒で、本馬が前走のオープン特別・ききょうS(中京・芝1400メートル)で産駒初のオープンクラス勝利をマーク。今度は産駒のJRA重賞初制覇に挑む。
メイクデビュー小倉(芝1200メートル)はスタートダッシュこそひと息だったが、鞍上が気合をつけて二の脚を利かせて道中は2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばして逃げ馬をかわすと、ゴール前は後ろからの追撃も振り切り勝利を収めた。400メートルの距離延長となった前々走の新潟2歳Sは7着だったが、1400メートルに距離を短縮した前走のオープン特別・ききょうSでは、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒4(推定)をマークして最後方から差し切り勝ち。ここは前走と同距離で戦える点もプラスとなりそうだ。
牝2歳
調教師:四位洋文(栗東)
白毛という毛色からも、注目を集める一頭。桜花賞などGⅠ3勝をマークする活躍を見せたソダシや、重賞3勝ユキチャン、羽田盃(JpnⅠ)を勝ったアマンテビアンコなどとは血統の異なる“白毛一族”だ。
メイクデビュー中京(芝1600メートル)は、前向きな面を見せながらも中団で脚をため、馬群の外々を回る形でも直線入り口で先頭に並びかけると、ダイナミックなフォームでスピードに乗り、後続を振り切ってそのまま押し切った。2着馬に3/4馬身差をつける快勝劇。今回は200メートルの距離短縮となるため、前半である程度のポジションを取れるかどうかはポイントとなりそうだ。10月23日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、ラスト1ハロン11秒2(6ハロン87秒1)と鋭い伸びを披露。重賞初挑戦に向けて順調に調整が進められている。
牝2歳
調教師:石坂公一(栗東)
祖母はオーストラリアのG1を4勝したモシーン。伯母に重賞3勝を挙げ、ヴィクトリアマイルでも2着に好走したプリモシーンと、スピードに秀でた母系の出身と言える。重賞でも脚力は見劣りしない。
メイクデビュー函館(芝1200メートル)は抜群のスタートを決め、道中を4番手で運ぶと、直線では馬の間を割るように末脚を伸ばし、ゴール前できっちり差し切りを決めた。先行しながらメンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマークしたことからも、クビ差の着差以上に価値のある内容だった。前走の函館2歳Sも敗れはしたものの、5着を確保。勝ち馬サトノカルナバルとは0秒3差で、十分に力を示したと言えるだろう。今回は改めての重賞挑戦となるが、前走の経験も生きてくるはず。あとは200メートルの距離延長を克服できるかがポイントだ。
牝2歳
調教師:吉村圭司(栗東)
半姉コンクシェルが中山牝馬Sを勝ち、同シンシアウィッシュ(ともに父キズナ)もフローラS3着と重賞で好走。その他のきょうだいも複数、勝ち上がりを決めており、能力の高さを確実に伝える母系と言えるだろう。
メイクデビュー中京(芝1400メートル)は、スタートしてすぐに好位を取ると道中もリズムよく運び、直線では逃げ馬をきっちりとかわして1着でゴールを駆け抜けた。ラストの脚や手応えにも余裕があり、2着馬とは3/4馬身差ながら完勝と言える内容。危なげのないレース運びで、レースセンスの高さを披露した。管理する吉村圭司調教師は「暑い時季は成長をうながしました。調教からセンスのいいところを見せていましたが、競馬でもそうでしたね。京都も合いそうです」と、今回に向けて前向きに話していた。重賞でもセンスのいい走りを見せられるだろう。
牝2歳
調教師:本田優(栗東)
昨年以降の京都・芝1400メートル(外回り)で、ロードカナロア産駒は種牡馬別トップタイの4勝をマーク。同産駒のスピードがダイレクトに反映される舞台と言えそうだ。条件は合っているとみていいだろう。
メイクデビュー新潟(芝1600メートル)はスッと2番手を取ると、道中で幼さを見せながらも、直線で逃げ馬をきっちりとかわして勝利を飾った。2着馬と1/2馬身差の勝利ではあったが、2着と3着が1馬身1/2差あったように、上位2頭が強い競馬だった。実際、2着のウィルサヴァイブは次戦でしっかりと勝ち上がっている。前走の1勝クラス・りんどう賞(京都・芝1400メートル)は3着だったが、ハナを切って昇級戦でも通用する先行力を披露した。200メートルの距離短縮にも対応しており、同距離の今回に向けていい経験となったはずだ。
牝2歳
調教師:矢作芳人(栗東)
母はNHKマイルCで3着に好走すると、函館スプリントSで重賞初制覇。その後も息の長い活躍を見せた。父もマイルGⅠを2勝。大舞台でも通用するだけのスピードは、本馬にもしっかりと伝わっているはずだ。
3走前の未勝利(札幌・芝1200メートル)で初勝利。4コーナー3番手からメンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)をマークして、2着に1馬身1/4差をつける快勝だった。昇級初戦となったオープン特別・シンガポールターフクラブ賞(札幌・芝1200メートル)は3着、前走のオープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)では2着と連続好走。近3走でさらに末脚の安定感が増した印象を受ける。キャリア5戦とレースを重ねている経験値も強みとなるだろう。10月25日の1週前追い切りでは、栗東坂路での併せ馬で4ハロン53秒4のタイムをマーク。万全の出走態勢が整えられている。
(山口 大輝)
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