広く直線の長い東京・芝1400メートルが舞台となる重賞で、スピードと瞬発力が問われるレースになりやすい。阪神ジュベナイルフィリーズや朝日杯フューチュリティSの前哨戦に位置付けられており、年末の2歳GⅠを占う上でも重要なレースだ。ここでは過去10年のデータから傾向を調べていく。
過去10年の出走馬についてJRAでの通算勝利数別に成績をまとめると、成績が良いのは2勝以上馬で、1勝以下だった馬に連対率や3着内率で大きな差をつけている。ただし、勝利数は3勝にとどまっているため、アタマ鉄板というわけではないが、連複系の馬券の軸としては悪くないだろう。〔表1〕
勝利数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2勝以上 | 3-5-6-19 | 9.1% | 24.2% | 42.4% |
1勝以下 | 7-5-4-85 | 6.9% | 11.9% | 15.8% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走で2着以内だった馬の好走率が高い。レース別では函館2歳S、小倉2歳S、ダリア賞、ききょうSの4レースで2着以内だった馬が〔6・4・2・13〕(3着内率48.0%)と好成績を残している。〔表2〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
2着以内 | 8-8-9-71 | 8.3% | 16.7% | 26.0% |
3着以下 | 2-2-1-33 | 5.3% | 10.4% | 13.2% |
デビュー戦で1着だった馬と2着以下だった馬では勝率と連対率に大きな開きがある。昨年こそ新馬戦で負けていた馬が3着以内を独占したが、過去10年のデータ的には新馬戦を勝っていた馬を狙いたい。〔表3〕
デビュー戦の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 8-5-3-53 | 11.6% | 18.8% | 23.2% |
2着以下 | 2-5-7-51 | 3.1% | 10.8% | 21.5% |
過去10年で当レースを勝利した経験のある現役騎手は表の5人。特にこの5人の中でもC.ルメール騎手が6戦4勝と驚異的な成績を残しているので、騎乗馬がいた場合は1着候補として考えたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
C.ルメール | 4-0-0-2 | 66.7% | 66.7% | 66.7% |
横山武史 | 2-0-0-2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
戸崎圭太 | 1-2-0-5 | 12.5% | 37.5% | 37.5% |
武豊 | 1-0-1-0 | 50.0% | 50.0% | 100% |
坂井瑠星 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
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