今週の注目レース

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 2歳オープン

データ分析

後のGⅠ馬を多数送り出す出世レース

当レースは2014年に新設重賞のいちょうSとして創設され、翌年に現レース名に変更された。勝ち馬にはGⅠ・6勝のグランアレグリアや、朝日杯フューチュリティSの優勝馬が3頭(ドルチェモア、サリオス、ダノンプレミアム)名を連ねている。過去10年の結果から傾向を探っていく。

前走1着馬が中心

過去10年の優勝馬は全て前走でも1着だった。中でも6月に東京競馬場の新馬戦を勝ち、ここが2戦目となった馬が【4・1・1・3】と優秀な成績を収めている。昨年は3着以内馬が全て6月に東京競馬場の新馬戦を勝っていた。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 10-9-7-37 15.9% 30.2% 41.3%
2着以下 0-1-3-36 0% 2.5% 10.0%

さらに、前走で1着だった馬のうち、2着馬を0.3秒以上離して勝っていた馬の3着内率は62.1%と高いが、0.2秒以下だと3着内率は23.5%にまで下がる。2着馬にある程度のタイム差をつけて勝っていた馬をピックアップしたい。〔表2〕

〔表2〕前走で1着だった馬の2着馬とのタイム差別成績(過去10年)
タイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
0.3秒以上 9-5-4-11 31.0% 48.3% 62.1%
0.2秒以下 1-4-3-26 2.9% 14.7% 23.5%

前走の末脚もチェック

東京コースは広く直線が長いため、速い上がりを使えるタイプが上位に来やすい。過去10年の優勝馬は全て前走でメンバー中3位以内の上がり3ハロンタイム(推定)を記録していた。先行馬であろうが、差し馬であろうが、前走の上がり3ハロンタイム(推定)は確認しておこう。〔表3〕

〔表3〕前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
順位 成績 勝率 連対率 3着内率
3位以内 10-9-8-51 12.8% 24.4% 34.6%
4位以下 0-1-2-22 0% 4.0% 12.0%

上位人気馬強し

過去10年の優勝馬は全て4番人気以内で、5番人気以下の好走率はかなり低く出ている。過去10回の全てで、4番人気以内の馬が少なくとも2頭は馬券に絡んでいるので、上位人気馬が順当に好走するレースというイメージを持っておこう。〔表4〕

〔表4〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
4番人気以内 10-8-8-14 25.0% 45.0% 65.0%
5番人気以下 0-2-2-59 0% 3.2% 6.3%

早生まれに期待

1、2月生まれの馬と3月以降の生まれの馬では好走率がまったく違う。3月から5月生まれの馬は上位人気の支持に応えられなかったケースも見られるので注意だ。迷ったときは誕生月が早い(1、2月生まれ)馬を狙いたい。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕誕生月別成績(過去10年)
誕生月 成績 勝率 連対率 3着内率
1月 2-5-4-3 14.3% 50.0% 78.6%
2月 4-2-1-15 18.2% 27.3% 31.8%
3月 2-3-2-33 5.0% 12.5% 17.5%
4月 2-0-2-18 9.1% 9.1% 18.2%
5月 0-0-1-4 0% 0% 20.0%

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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