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牡2歳
調教師:国枝栄(美浦)
母チェッキーノはフローラSを勝ち、オークスでは2着に入った活躍馬。半姉チェルヴィニア(父ハービンジャー)は今年のオークス馬と、血統背景は一級品だ。本馬も非凡な素質を秘めており、来春のクラシックに向けてここは負けられない。
6月9日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)はポンと好スタートを決め、押し出されるようにハナを奪うと、マイペースの逃げ。優勝馬クロワデュノールにピタリとマークされて、直線の追い比べで2着に競り負けたが、1分46秒7の好タイムで走った相手を褒めるべきだろう。前走の未勝利(新潟・芝1600メートル)は、スピードの違いで先頭に立ち、直線は突き放す一方の独走で7馬身差の圧勝。走破時計は2歳コースレコードと同タイムとなる1分33秒3。馬場差こそあるが、次開催の新潟2歳Sの勝ち時計が1分34秒2なら、GⅢはあっさり突破できる計算も成り立つ。
牡2歳
調教師:須貝尚介(栗東)
祖母クルソラはアルゼンチンのG1ウイナーで、伯母のクルミナルは桜花賞2着、オークス3着の活躍馬。本馬は2022年のセレクトセールにおいて9900万円(消費税込み)で取引された期待馬で、先々まで目が離せない。
1番人気に支持された7月27日のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)は、軽く促して4番手に取りつき、スローペースのなかでも折り合いはスムーズ。4コーナー手前からジワッと動き出し、直線半ばで先頭に躍り出ると、ラスト2ハロン11秒6、11秒5の加速ラップで、ヒシアマンの追い上げを余力十分に振り切って快勝した。騎乗した武豊騎手は「道中はいい感じで走るし、追ってからの反応もよかったです。乗り味がすごくいいですね。大物感があります」と、素質の高さに太鼓判を押していた。重賞初挑戦の今回は、今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。
牡2歳
調教師:小栗実(栗東)
父キングマンはヨーロッパの名マイラーで、JRAではシュネルマイスター(NHKマイルC)やエリザベスタワー(チューリップ賞)などの活躍馬を送り出している。本馬は父譲りのガッチリした馬体で優れたスピードを秘めており、将来性は十分だ。
1番人気に推された9月1日のメイクデビュー中京(芝1400メートル)は、重馬場のタフなコンディションのなか、好スタートを決めてハナを奪取した。終始、馬場の中ほどを回り、直線半ばからはチムグクルとのマッチレース。ラスト2ハロンのラップは11秒6、11秒6と最後までスピードは衰えず、力強く振り切って鮮やかな逃げ切り勝ちを飾った。騎乗した松山弘平騎手は「追ってしっかりしていました。重馬場もこなしてくれましたが、良馬場ならもっと切れる脚が使えるはずです」と好感触を得ており、東京コースの瞬発力勝負になっても十分に対応できそうだ。
牡2歳
調教師:矢作芳人(栗東)
半姉キャリックアリード(父キズナ)はJRAで4勝を挙げて、ダートグレードレースで2着2回の活躍馬。本馬は2022年のノーザンファームミックスセールにおいて7700万円(消費税込み)で取引された。重賞でも素質は引けを取らないだろう。
9月7日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は五分のスタートから軽く促してハナを奪い、先頭に立ったあとは後続を引きつけてスローペースの逃げ。4コーナー手前から徐々にスピードを上げると、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9でまとめて2馬身差で完勝した。騎乗した西村淳也騎手も「優等生で、言うことがなかったです」と、初戦の走りに高評価を与えていた。実戦を1度使ったことで馬体が引き締まり、動きに素軽さが出て状態面の上積みは十分。操縦性が高く、初戦で緩急の利いた走りができたことから、控える競馬でも問題なさそうだ。
牡2歳
調教師:森秀行(栗東)
父コンプレキシティがアメリカのG1ウイナーと、血統はダート向きだが、本馬はメイクデビュー新潟(芝1600メートル)を快勝。前走の新潟2歳Sは9着に敗れたが、強敵にもまれた経験を糧に、さらなる飛躍が期待される。
8月3日のメイクデビュー新潟は、二の脚を利かせてハナを奪うと、道中は後続を引きつけてマイペースの逃げ。直線ではいくらか外に膨れながらも、上がり3ハロンを33秒3でまとめ、後続を楽に突き放して2馬身1/2差で快勝した。2番人気に支持された前走の新潟2歳Sは、ジワッとハナを主張。最後は9着に敗れたが、直線半ばまでしぶとく食い下がって見せ場は作った。前走時の栗東坂路でマークした4ハロン50秒2のタイムはその日の一番時計で、非凡な脚力を秘めていることは間違いない。重賞2戦目で改めて注目したい。
牡2歳
調教師:宮徹(栗東)
母エントリーチケットは2歳時から活躍を続けて、1600メートル以下で6勝を挙げた快速馬。本馬は気性面の幼さがあり、当日の気配は鍵になるが、母同様に完成度が高く、レースセンスの良さがセールスポイントだ。
8月11日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、好スタートを決めて3番手を追走。優勝馬マスカレードボールの瞬発力に屈したが、正攻法の競馬からラスト200メートル付近で先頭争いに加わり、最後までしぶとく脚を伸ばして0秒1差の2着に好走した。前走の未勝利(中京・芝1600メートル)は、好位のインで折り合いに専念。直線ではラスト200メートル付近で外に切り替え、ゴール前で目立つ伸び脚を発揮して一気に先頭を捕らえて初勝利を挙げた。気性面で成長の余地を残しているが、レース運びは上手で、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。
牡2歳
調教師:古賀慎明(美浦)
コースは違うが、デビュー戦(新潟)から大幅に時計を詰めて前走の未勝利(中山・芝1600メートル)を勝利した。パドックではテンションが高く、精神面の幼さはあるが、それだけ成長の余地は十分。重賞で試金石の一戦になりそうだ。
8月11日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、好スタートを決めて2番手をキープ。直線の追い比べで後れを取って7着に敗れたが、かわされた後もしぶとく食い下がって勝ち馬マスカレードボールから0秒6差なら、レース内容は悪くない。前走の未勝利もスタートは良かったが、スッと控えて好位集団を追走。ハナを切ったイノキが逃げ込みを図るなか、直線では一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でクビ差捕らえて初勝利をマークした。開幕週で時計の出やすい馬場コンディションだったとはいえ、1分33秒8の走破時計も優秀。デビュー3戦目で状態面はさらに上向いており、侮れない存在だ。
(京増 真臣)
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