内寄りの馬番が強い

中山競馬場で行われた過去9年の馬番別成績では、1番から3番が連対馬18頭中9頭を占め、3着内率も最も高くなっている。一方、10番より外の馬番は延べ38頭が出走して3着以内が2回、3着内率は5.3%と苦戦傾向にある。ただし、過去9年のうち2回は出走頭数が10頭以下で行われており、その2回ともに8枠の馬が連対している。出走頭数が10頭以下となった場合は外枠の馬にも目を配る必要があるだろう。〔表1〕

前走の4コーナー通過順に注目

中山競馬場で行われた過去9年の優勝馬9頭中5頭は、前走の4コーナー通過順が5番手から9番手だった。一方で、同4番手以内だった馬で勝利したのは2016年のゴールドアクター1頭のみだ。3着内率でも5番手から9番手組が上位となっているので、前走の4コーナー通過順はチェックしておきたい。〔表2〕

過去2走をチェック

過去10年の出走馬について、過去2走におけるJRAの芝重賞での最高着順別に成績をまとめてみると、最高着順が3着以内だった馬の好走率が上位となっている、同4着以下だった馬や過去2走で出走歴のなかった馬からも8頭が3着以内に入っているが、好走率の面ではいまひとつ。近走でJRAの芝重賞を好走していた馬は高く評価すべきだろう。〔表3〕

年齢と前走、前走の単勝人気に注目

過去9年の優勝馬9頭はいずれも4歳か5歳で、6歳以上の馬は勝っていない。また、この9頭はいずれも前走が芝重賞で、そのうち5頭がそのレースで2番人気以内に支持されていて、残る4頭は前走が国内外のGⅠだった。これらに該当する馬がいれば優勝候補と考えたい。〔表4〕

（河野　道夫）