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牡3歳
調教師:田中博康(美浦)
曽祖母エアグルーヴから連なる重厚な母系の出身。半兄ジュンライトボルト(父キングカメハメハ)は2022年のチャンピオンズCを制した。本馬は、1番人気で3着に敗れたユニコーンSからの反撃を狙う。
1番人気に支持されていた前走のユニコーンSは3着。外枠(8枠15番)からスッと先行した2走前の1勝クラス(中山・ダート1800メートル、1着)とは対照的に、馬群の中に押し込まれる形になり、スムーズにスピードに乗ることができなかった。騎乗した戸崎圭太騎手は「勝負どころから直線にかけてごちゃついてしまいました。枠が外だったら結果的にスムーズだったかもしれません」と敗因を口にした。2走前はその後に雲取賞(JpnⅢ・大井・ダート1800メートル)を制すブルーサンに5馬身差をつける圧勝劇。ポテンシャルは疑いようがなく、ここでも中心を担える。馬名の由来は「冠名+がんばれ」。
牡3歳
調教師:川村禎彦(栗東)
叔父に地方交流重賞を3勝したリュウノユキナがいる母系の出身。4走前の雲取賞(JpnⅢ・大井、ダート1800メートル)を勝利した本馬の能力は確かだ。ハイペースに苦しんだ前走のプロキオンS(14着)は度外視できる一戦。巻き返しは十分に可能だろう。
展開の鍵を握る一頭。徹底した先行型で、ここまでの6連対(3勝)は全て逃げの手に出たもの。前走プロキオンSは外枠(7枠13番)からハナを奪ったが、同型馬にプレッシャーをかけられ、デビュー5連勝で突き抜けたヤマニンウルス(1着)に早々と捕らえられる形ではあまりに厳しかった。騎乗した和田竜二騎手は「同型がいて、いつもより出して行った分、脚を使ってしまいました」と敗因を挙げた。展開次第では4走前・雲取賞(JpnⅢ、1着)のようにアマンテビアンコ(2着、次走の羽田盃を優勝)に先着できる地力の持ち主。逃げ馬の大敗直後だけに、激走に警戒したい。馬名の由来は「青い太陽(火星から見た夕日の色)」。
牡3歳
調教師:大久保龍志(栗東)
母ダヌスカズマイガールはアメリカのダート重賞で3勝を挙げた活躍馬。本馬は2走前の鳳雛S(リステッド)は3着に敗れたが、自己条件に戻った前走の1勝クラス(ともに京都・ダート1800メートル)を勝って即反撃。ここも期待十分だ。
単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持を受けた前走。中団から早めにポジションを押し上げて先行勢を射程圏に入れると、最後まできっちり脚を使い2着馬を2馬身突き放してゴール。自らの力で勝利を引き寄せる強さが際立つ内容だった。テンで置かれるため、2走前の鳳雛S(リステッド)を含めて道中で押し上げる走りを続けており、ペースの流れるGⅢでも末脚が生きる展開ならば、直線で存在感を示せそうだ。デビュー時の528キログラムから、2戦目と3戦目は馬体重を減らしての出走。気温が高いなか、体調をキープできていれば面白い存在となる。馬名の由来は「冠名+頂上」。
牡3歳
調教師:吉岡辰弥(栗東)
3走前から一気に3連勝。好位からスパッと切れる総合力の高さが持ち味で、前走の2勝クラス(京都・ダート1800メートル)では他世代相手に完勝した。キャリア5戦でこだわった1800メートルの距離にも自信ありだ。
2番人気ながら危なげなく勝利した前走は、外枠(7枠13番)からスッと好位の外を確保。道中は外々を回り続けるも、勝負どころでの勢いは十分で、内ラチ沿いから粘り込む2着馬を捕らえてフィニッシュ。道中のコース取りを考慮すれば、0秒3差以上の実力差を感じさせる快勝劇だった。3走前の未勝利(阪神・ダート1800メートル)からグッと走りが良化。何より、3戦連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンをマークした末脚はここでも上位だろう。ペースに応じた戦法を選べるのも強みで、相手強化でも互角以上に戦えそうな雰囲気だ。馬名の由来は「冠名+サイクロン。競馬界で暴れてほしい」。
牡3歳
調教師:木村哲也(美浦)
アメリカ産のパワフル型で、550キログラムの迫力ボディーでデビューした。休養明けだった前走のオープン特別・青竜S(東京・ダート1600メートル)も力強い先行策で勝利。大物感たっぷりの素質馬に注目が集まる。
精神的な強さが際立った前走のオープン特別・青竜S。外枠(7枠7番)からスッと好位に収まったが、その外を2頭が競り合いながら追い抜いていく特殊な展開となった。それでも自身のリズムをキープし、ラスト200メートル付近で先頭を奪うと、勝負どころまで温存した力を振り絞って後続をしのぎきった。騎乗したJ.モレイラ騎手は「いい勝ち方でしたが、直線で先頭に立った時に一度集中力が切れました。そこが解消されればさらにステップアップできると思います」と、さらなる良化の余地を伝えた。過去10年のレパードSで青竜S組の出走は1頭(ハヤヤッコ)だが、勝利を挙げており、本馬も期待は高まる。馬名の由来は「音速のスター」。
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
半姉が2019年オークス、秋華賞、ジャパンカップで2着に連対したカレンブーケドール(父ディープインパクト)。本馬は1番人気を背負った前走の1勝クラス(東京・ダート2100メートル)を制し、充実ぶりが目を引く。
2走前・ユニコーンSが能力の一端を示す4着。スタートで後手を踏み、後方から向正面でじわじわとポジションを押し上げたものの、大外を回るコース取りは痛かった。それでも直線の末脚は見どころ十分。1、2着馬のラムジェットとサトノエピックが、次戦の東京ダービー(JpnⅠ)でもワンツーというレベルの高い一戦で地力は示した。前走は強敵のアムールドパリとは0秒1差だったが、3着以下は大きく突き放した。管理する矢作芳人厩舎には世界に羽ばたくフォーエバーヤングも所属。才能あふれる同期に肩を並べるためにも、まずは初タイトル奪取といきたい。馬名の由来は「冠名+太陽(仏)」。
牡3歳
調教師:松永幹夫(栗東)
前走のUAEダービー(G2・UAE・ダート1900メートル)は6着だったが、海外の強敵を相手に貴重な経験を積んだ。ダート1800メートルは4戦して2勝、3着2回と絶好の条件。たっぷりと間隔を空け、国内で仕切り直しだ。
6着に敗れた前走のUAEダービー(G2)。初めての海外のレースで速いペースに戸惑ったのか、中盤までは最後方を追走。3、4コーナーで徐々に馬群に取りついたが、進路が十分ではなく一度後方に下げて大外へ出し、最後までしぶとく伸び続けた。スムーズな競馬で突き抜けたフォーエバーヤングとは対照的な競馬だったが、3着馬とはそれほど差はなく、悲観する内容ではなかった印象だ。全2勝はダート1800メートルで、未勝利(京都)は6馬身差V。1勝クラス(阪神)Vも、その後に2勝目を挙げた馬が3頭いる。海外帰りの影響さえなければ、メンバー上位のポテンシャルを備えている。馬名の由来は「サッカーの世界年間最優秀選手に贈られる賞」。
牡3歳
調教師:武井亮(美浦)
春は羽田盃(JpnⅠ・大井・ダート1800メートル)で4着、東京ダービー(JpnⅠ・大井・ダート2000メートル)では5着に入った。久々のJRA参戦となるが、重賞タイトルに手が届くだけの能力は十分に備えている。
前走の東京ダービー(JpnⅠ)は距離への不安もあり、道中はやや慎重な運びになったか、中団後方で脚をためた。結果的に4コーナーを3番手以内で回った馬が上位3頭を独占。本馬は脚を使って5着まで追い上げたが、上位争いに加わることはできなかった。騎乗した笹川翼騎手は「前回よりは乗りやすかったです。辛抱強く走ってくれました」と相棒をねぎらった。全2勝は1400メートルと1800メートル。特に今回と同じダート1800メートルの1勝クラス(阪神)は、好位からメンバー中最速の上がり3ハロンタイムをマークする完勝劇だった。ダート二冠での経験を糧に、力強い走りを見せられるはずだ。馬名の由来は「メジロザメ属に属するサメ」。
(高木 翔平)
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