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牝3歳
調教師:安田翔伍(栗東)
前走の葵Sを逃げ切って重賞初制覇を飾った。1200メートルの短距離では5戦して〔3・2・0・0〕と全て連対中。開幕週の絶好の馬場コンディションで行われる今回も、自慢のスピードを生かして押し切りを狙う。
初めての芝1200メートルに挑んだデビュー3戦目で初勝利。スタートから先手を奪うと、直線では後続を突き放して10馬身差の圧勝だった。重賞に初挑戦したファンタジーSは8着に敗れたが、以降は芝1200メートル戦を使って4戦連続連対中。安田翔伍厩舎への転厩初戦となった前走の葵Sは、前半600メートル通過タイム33秒2のハイペースで引っ張りながらも、しぶとく粘って逃げ切った。今回と同時期の小倉開催開幕週の芝1200メートルで行われた2021年と2022年のCBC賞は、ともに逃げ馬が勝利を収めた。スピードが持ち味の本馬にとって、開幕週の馬場コンディションは好材料だろう。
牡3歳
調教師:梅田智之(栗東)
デビューから5戦連続で連対中。重賞初挑戦だった前走の葵Sでも2着に粘った。本舞台は未勝利、1勝クラス・かささぎ賞の2戦2勝と負けなし。他世代の馬相手となるが、ハンデ差を生かせばチャンスはあるはずだ。
昨年暮れのメイクデビュー阪神(芝1400メートル)は2着に敗れたが、年明けに本舞台の未勝利戦で初勝利。2番手から抜け出しての快勝だった。続く1勝クラス・かささぎ賞(小倉・芝1200メートル)も好位からゴール前で抜け出してV。前々走の橘S(リステッド・京都・芝1400メートル)と前走の葵Sでも2着に好走した。管理する梅田智之調教師は「スタートの良さで好位につけられますし、オープンクラスのペースのほうが競馬もしやすいです」と、本馬の特長を口にする。今回については「小倉でしか勝っていないし、ハンデもいいと思います」とコメント。条件替わりをプラスに重賞初制覇を狙う。
牝3歳
調教師:小栗実(栗東)
2走前のマーガレットS(リステッド・阪神・芝1200メートル)では、のちの葵S勝ち馬ピューロマジックに2馬身1/2差をつけて快勝した。3歳馬が本レースを勝利すれば、芝1200メートル戦になった2006年以降では2021年のヨカヨカ以来2頭目となる。
昨年6月の函館でデビュー。2戦目で勝ち上がり、函館2歳Sでも2着に好走した。秋以降は少しずつ距離を延ばし、オープン特別・もみじS(京都・芝1400メートル)では逃げ切りVを飾ったが、GⅠ初挑戦だった阪神ジュベナイルフィリーズは12着に敗れた。短距離路線に戻した今年初戦のマーガレットS(リステッド)は2番手から抜け出し、逃げたピューロマジックに2馬身1/2差の快勝。前走の葵Sでは道中3番手を進み、そのまま3着に粘った。稍重と重の馬場状態では〔3・1・0・0〕と安定しており、梅雨時季の馬場コンディションは歓迎材料だろう。
牡5歳
調教師:森秀行(栗東)
現役屈指の快足ホース。昨年はCBC賞、北九州記念をともに逃げ切って連勝し、サマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いた。近4走は海外に挑戦。帰国初戦となるここで、本レース史上初となる連覇を目指す。
ここまでの6勝は全て逃げ切りで挙げた。昨年は春に条件戦を連勝してオープンクラス入り。サマースプリントシリーズ初戦だった函館スプリントSは先手を奪えず16着に敗れたが、続くCBC賞は7番人気ながら逃げて押し切った。さらに北九州記念も逃げ切り、サマースプリントシリーズを優勝。勢いに乗って挑んだスプリンターズSでも、逃げて4着と見せ場を作った。その後はアメリカ、香港、サウジアラビア、UAEと海外のレースを転戦し、約9か月ぶりの国内のレースとなる。2006年以降、北九州記念連覇を狙った11頭は〔0・1・1・9〕の成績。本馬が史上初の快挙に挑む。
牡5歳
調教師:吉村圭司(栗東)
前走で1400メートルでの初勝利をマーク。これまでの6勝中5勝を1200メートル戦で挙げており、本舞台も2戦2勝と相性がいい。実績のあるコースで、待望の重賞初タイトルをつかみ取る。
デビュー5戦目で1200メートルに距離を短縮して初勝利。同年に4勝を挙げ、オープンクラス入りを決めた。重賞初挑戦だった昨年のオーシャンSは3着。続くオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)は不良馬場のなか、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒2(推定)の脚を見せて差し切った。その後は勝ち切れないレースが続いたが、前走の安土城S(リステッド・京都・芝1400メートル)で約1年ぶりの勝利。トップハンデの57.5キログラムを背負いながら、メンバー中最速の上がり3ハロン32秒5(推定)をマークした。持ち味の末脚が生きる展開になれば、重賞でも通用するはずだ。
牝5歳
調教師:奥村武(美浦)
初めての1200メートル戦だった前走では、勝ったサトノレーヴ(次走で函館スプリントS1着)とアタマ差の2着に好走した。2016年のバクシンテイオー以来となる関東馬の本レースVなるか、注目だ。
条件戦を使いながら力をつけ、昨年春にオープンクラス入りを決めると、秋の信越S(リステッド・新潟・芝1400メートル)では1番人気に応えてV。芝1200メートル初挑戦だった今年初戦の春雷S(リステッド・中山)では、タイム差なしの2着に好走した。管理する奥村武調教師は「気が良すぎて収まらないところが課題ですが、1200メートルの距離ならいいほうに向いてくれると思います」と、今回の距離を歓迎する。美浦所属馬ながら栗東トレーニング・センターに滞在しており、19日には栗東CWコースで川田将雅騎手を背にラスト1ハロン11秒1の好時計で駆け抜けた。重賞初制覇に向けて調整は順調の様子だ。
牡6歳
調教師:中尾秀正(栗東)
芝のレースでは〔5・5・1・6〕と堅実な成績。中でも2桁馬番なら〔3・2・1・0〕と全て3着以内で、前走も5枠10番から小差の3着に好走した。外めの枠からスムーズに運べるかがポイントになる。
ダートから芝に転向して2戦目で初V。一昨年7月の1勝クラス・大牟田特別(小倉・芝1200メートル)は惜しくも2着だったが、そこからは全て芝1200メートル戦に出走してきた。昨年春のオープンクラス昇級後は、出遅れて流れに乗れないレースが続いたが、今年2月のオープン特別・北九州短距離S(小倉・芝1200メートル)は好位から抜け出して快勝。続く前々走のオーシャンSを4着、前走の春雷S(リステッド・中山・芝1200メートル)も3着と上位争いを演じた。その後は休養を挟んで立て直し。3走前に制した舞台で重賞初制覇を目指す。
牝5歳
調教師:木原一良(栗東)
スプリント重賞2勝(2022年CBC賞、2023年セントウルS)はともに開幕週の開催での逃げ切りだった。2年前に制したCBC賞と同じ舞台で自分の形に持ち込むことができれば、チャンスはありそうだ。
デビューからの3戦は小倉競馬場で、1着、2着、1着。一昨年には、格上挑戦で挑んだ本レースと同舞台のCBC賞で重賞初制覇を飾った。当時、ルーキーだった今村聖奈騎手とのコンビで逃げ切り、1分05秒8のJRAレコードをマークした。その後は苦戦が続いたが、昨年のセントウルSで復活の逃げ切りV。単勝オッズは15頭立て14番人気の112.6倍だった。近3戦は2桁着順に敗れていることからも、自分の形に持ち込めるかが好走のポイントになりそうだ。牝馬らしく気温の高い時季に好走しており、実績のある開幕週の馬場コンディションを生かして粘り込めれば、反撃も十分可能だろう。
(寺下 厚司)
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