前走に注目

過去10年の前走別成績を見ると、前走が阪神スプリングジャンプだった馬は3着内率44.1%、中山大障害だった馬は3着内率60.0%と、それぞれ優秀な3着内率をマークしている。前走がこの2レースだった馬は、高く評価するべきだろう。〔表1〕

前走好走馬が優勢

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走の着順が4着以内だった。前走4着以内馬は3着内率も42.2%と優秀な水準に達している。基本的に前走好走馬が強いレースだ。〔表2〕

なお、前走の着順が5着以下、もしくは競走中止だったにもかかわらず3着以内に入った3頭のうち2頭は、前年の中山大障害において3着以内に入っていた。前年の中山大障害で好走していた馬でない限り、前走で5着以下や競走中止だった馬は疑ってかかりたい。〔表3〕

前年以降の実績に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は、前年以降のJ・GⅠにおいて4着以内に入った経験がある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率13.7%とやや苦戦している。前年の中山グランドジャンプや中山大障害で上位に入っていた馬は、有力とみていいだろう。〔表4〕

なお、前年以降のJ・GⅠにおいて4着以内に入った経験がなかったにもかかわらず3着以内に入った10頭のうち8頭は、前走の着順が4着以内、かつ前走の出走頭数が12頭以上だった。前年のJ・GⅠで上位に入っていなかった馬のうち、前走で5着以下に敗れていた馬や前走が少頭数のレースだった馬は割り引きが必要だ。〔表5〕

近年は5歳以下の馬が馬券に絡んでいない

過去6年の3着以内馬延べ18頭は、いずれも年齢が6歳以上だった。近年の傾向を重視するならば、5歳以下の比較的若い馬は過信禁物とみておきたい。〔表6〕

（伊吹　雅也）