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牡2歳
調教師:高野友和(栗東)
母は2018年にレッドカーペットH(G3・アメリカ)を勝利。父はメトロポリタンH、ベルモントSとアメリカのG1を2勝した。スケール感あふれる血統背景の持ち主だけに、本馬もGⅠの大舞台で底力を発揮しそうだ。
前走のデイリー杯2歳Sは新馬勝ち直後の重賞挑戦だったが、難なく2着に2馬身差をつける快勝を演じた。すんなりと好位につけて直線も鋭く伸びるレースぶりを続けており、レースセンスの高さはGⅠの大舞台でも大きな武器となるだろう。管理する高野友和調教師は「スタートが決まったし、内めで囲まれたときに少し行きたがるところは見せましたが、気にならない程度でしたからね。良かったと思います。(持ち味は)身体能力の高さだと思います。うちの馬の中でも能力は結構なものがあると思います」と2戦目を振り返り、今回も自信をもって送り出す。
牡2歳
調教師:武井亮(美浦)
母は現役時代に8勝をマーク。5歳秋のマイルチャンピオンシップでGⅠ制覇も果たした。父もGⅠ6勝中4勝をマイルで挙げており、血統的には本馬も1600メートルの距離がぴったりの可能性がある。
6月のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は9馬身差の楽勝。逃げてメンバー中最速の上がり3ハロン34秒5をマークする好内容で勝利しており、初戦から高い能力を示した。また、不良馬場で挙げた白星だけに、天候や馬場状態に左右されない点も強みとなりそうだ。続くサウジアラビアロイヤルCでは3着と敗れはしたが、重賞でも上位争いに加わり、あらためて素質の高さを披露。前走の東京スポーツ杯2歳Sでは3番手追走から直線で力強く抜け出し、初めての重賞制覇を果たした。今回も好位置からハイパフォーマンスを見せられるだろう。
牡2歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
デビューから逃げて結果を残しており、先行力はGⅠのここでも大きな武器になるはずだ。豊富なスピードをレースで見せており、初めてとなる1600メートルの流れにも対応可能だろう。
前々走の未勝利(札幌・芝1800メートル)では、好スタートから積極的にハナを奪うと直線で後続を突き放し、ゴール前は2着スパークリシャールにやや差を詰められたものの、1馬身1/2差をつけて初勝利を挙げた。前走の札幌2歳Sでも逃げの手を打ち、3コーナーから徐々に後続を離すと直線は独走状態。2着パワーホールに4馬身差をつける完勝で、初の重賞タイトルをゲットした。今回は9月以来のレースとはなるが、6日には美浦Wコースで、横山武史騎手を背に6ハロン84秒2(ラスト1ハロン12秒0)をマーク。順調な調整が進められていると言えそうだ。
牡2歳
調教師:梅田智之(栗東)
全兄ファンタジストはデビューから無傷の3連勝で小倉2歳Sと京王杯2歳Sを制覇し、朝日杯フューチュリティSでも4着と健闘を見せた。血統的には、本馬も1600メートルの距離を克服する下地があると言えそうだ。
メイクデビュー中京こそ2着に敗れたものの、続く未勝利(ともに中京・芝1200メートル)は2着に5馬身差をつけてV。3番手からメンバー中最速の上がり3ハロン35秒0(以下推定)の末脚を繰り出しており、完勝と言える内容だった。勢いに乗って挑んだ小倉2歳Sも、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒4をマークして差し切り勝ち。デビューから3戦全て上がり3ハロン最速で、終いの切れ味はなかなかのものがある。前走の京王杯2歳Sは10着も、重賞級の能力があることは間違いなく、持ち前の末脚を発揮できればまた違った競馬を見せられるだろう。
牡2歳
調教師:森田直行(栗東)
近2走はともに重賞で、強敵を相手にもまれた経験はGⅠのここでも生きてくるはずだ。ここまでの3戦全てで1600メートルのレースに出走しており、距離の経験値も他馬とのアドバンテージになりそうだ。
7月のメイクデビュー中京(芝1600メートル)では、道中2番手から直線で2着以下を突き放し、5馬身差の完勝で初陣を白星で飾った。先行しながらメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒3(推定)をマークしており、数字の面でも好内容だったと言えるだろう。前々走の新潟2歳Sは7着に敗れたが、前走のデイリー杯2歳Sでは直線で末脚を伸ばして2着に好走。あらためて重賞でも通用するだけの能力があることを証明した。父エイシンヒカリは1800メートルと2000メートルのG1を勝利。豊富なスピードを誇った父の良さを受け継いでいると言えるはずだ。
牡2歳
調教師:牧浦充徳(栗東)
母は現役時代に3勝をマーク。近親には重賞2勝を挙げているヴェントヴォーチェがおり、高いスピード能力と素質を伝える母系と言えるだろう。前走から200メートルの距離短縮にも対応できるはずだ。
デビューから無傷の2連勝中。勢いのままにGⅠの大舞台に挑む。メイクデビュー福島(芝1800メートル)は3番手から直線もしっかりと伸びて、2着ルシフェルに1馬身3/4差のV。同馬はその後に未勝利、萩S(リステッド)と連勝しており、相手も強力だった。前走のオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800メートル)でも、前々で運びながらメンバー中最速の上がり3ハロン35秒6(推定)をマークして、6馬身差の快勝。今回は約4か月ぶりとなるが、管理する牧浦充徳調教師は「馬体重は10キログラムぐらい増えていますが、太めではなく、成長分だと思います」と、上積みを強調している。
牡2歳
調教師:伊藤圭三(美浦)
デビューから2戦は1500メートルのレースで惜敗を続けたが、1600メートルのレースに距離を延ばしてからは連勝中。引き続きこの距離なら、GⅠの大舞台でもしっかりと能力を発揮できるだろう。
ここまでキャリア4戦全てで、先行策からメンバー中上位の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマーク。レースセンスの高さは今回のメンバーに入っても確かな武器となるだろう。初勝利となった前々走の未勝利(中山・芝1600メートル)では、鮮やかな逃げ切りで2着に5馬身差をつけた。昇級直後となった前走の1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600メートル)は、2番手から抜け出して1/2馬身差のV。レースを重ね、成長したレースぶりを見せている。阪神・芝1600メートルは初めてとはなるが、右回りや直線の坂への不安はなく、力を発揮できる可能性が高そうだ。
牡2歳
調教師:藤原英昭(栗東)
母は英1000ギニー(G1)の勝ち馬で、伯父は凱旋門賞(フランス)などG1を6勝したディラントーマス。半姉Shale(父Galileo)はアイルランドの2歳G1を勝っており、良血ぶりが光る。大舞台でこそ輝く血筋と言っていいだろう。
メイクデビュー阪神(芝1400メートル)は、2着馬に1馬身1/4差をつけ、いきなり勝利をつかんだ。2番手から直線入り口で早めに先頭に並びかけ、直線は力強く抜け出してゴール。まだ幼さを見せるレースぶりでも勝ち切ったあたりは、高い素質がなせる業だろう。前走の1勝クラス・秋明菊賞(京都・芝1400メートル)ではスタートこそひと息だったが、すぐに馬群に取りつき、直線は外から豪快に差し切り勝ち。余力十分のゴール前の様子から、1600メートルへの距離延長は克服可能とみてよさそうだ。阪神コースで結果を残している点も強みとなるだろう。
(山口 大輝)
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