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牡2歳
調教師:昆貢(栗東)
前走の札幌2歳S(2着)は、2番手に控える形からしぶとく粘った。先行力はここでも上位。好調な新種牡馬スワーヴリチャードの産駒が、京王杯2歳Sを制したコラソンビートに続く重賞制覇を狙う。
7月30日のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)は、スッと先手を奪ってマイペースに持ち込むと、4馬身差の逃げ切りV。ラスト2ハロン11秒2、11秒1のハイラップで、後続を突き放した。続く札幌2歳Sは2番手から粘って2着。3着馬ギャンブルルームには3馬身1/2差をつけており、控える形で崩れなかったのも収穫だろう。過去9回の京都2歳Sで、前走・札幌2歳S組は〔1・0・1・2〕の成績だが、京都開催の本レースに限れば2015年アドマイヤエイカン3着、2018年クラージュゲリエ1着と堅実に好走している。本馬も好勝負が期待できそうだ。
牡2歳
調教師:大久保龍志(栗東)
宝塚記念当日のデビュー戦は5馬身差の快勝。例年ハイレベルなメンバーがそろう一戦で、次元の違う走りを見せた。稍重の馬場状態だった札幌2歳Sは3着に敗れたが、良馬場なら巻き返し可能だろう。
6月25日のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)は、後方待機から直線で内を突き、5馬身差の快勝。マークした上がり3ハロン33秒7(推定)のタイムは、2番目に上がりの速かった馬のそれを1秒1も上回っていた。重賞に挑戦した前走の札幌2歳Sでは五分のスタートを決め、道中は3番手を追走。馬場適性(稍重)の差で前にいた2頭には離されたが、3着は確保した。その後は放牧を挟んでリフレッシュ。16日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン79秒7、ラスト1ハロン11秒4の好時計をマークし、古馬オープン馬のゴールドハイアーに先着した。約2か月半ぶりでも出走態勢は整っている。
牡2歳
調教師:矢作芳人(栗東)
2020年の凱旋門賞馬ソットサスの全弟で、2022年のドーヴィル1歳セリにおいて210万ユーロ(約2億7300万円)で取引された。初戦は期待通り3馬身差の快勝。非凡な素質は重賞でも通用するはずだ。
11月4日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、好スタートから先団を追走。残り400メートル付近で先頭に立つと、ラスト2ハロン11秒1、11秒0のハイラップを刻んで3馬身差の快勝だった。管理する矢作芳人調教師は「奥手の血統ですけど、新馬戦からこれだけ走ってくれてホッとしています。まだまだ子供で粗削りな面はありますが、ここでも能力を出してくれたらいいですね」と、期待十分に送り出す。初コンビとなるJ.モレイラ騎手は、近5週で騎乗した重賞で〔3・2・0・3〕の好成績。先週の東京スポーツ杯2歳S(シュトラウス)に続く2歳重賞制覇を狙う。
牡2歳
調教師:矢作芳人(栗東)
2021年セレクトセール当歳馬セッションにおいて4億5100万円(消費税込み)で落札された。半兄に2019年のクラシック三冠で全て3着以内だったヴェロックス(父ジャスタウェイ)がおり、血統的にも注目の逸材だ。
デビューから3戦連続で芝1800メートル戦に出走。2戦目だった小倉の未勝利で初Vを挙げた。前走のアイビーS(リステッド・東京)は、逃げて前半1000メートル通過タイム1分03秒1のスローペースに持ち込み、上がり3ハロン33秒2の好タイムで粘るも2着に惜敗。管理する矢作芳人調教師は「いいレースでした。どんな競馬でもできると思います」と評価している。半兄ヴェロックスは本舞台の2019年若駒S(リステッド)を勝っており、血統的にも舞台適性はありそう。ここに2頭を送り込む矢作芳人厩舎は、2015年ドレッドノータス以来の本レースVを狙う。
牡2歳
調教師:高野友和(栗東)
本舞台のデビュー戦は逃げて2馬身差の快勝。半姉ショウナンパンドラ(父ディープインパクト)も同じコースの2014年秋華賞でGⅠ初制覇を飾った。血統的に相性のいい舞台で、本馬も重賞タイトルを狙う。
10月9日のメイクデビュー京都(芝2000メートル)は、好スタートから先手を奪うと、ラスト2ハロン11秒0、11秒3のハイラップでまとめて逃げ切り勝ち。騎乗した北村友一騎手も「調教から能力のある馬だなと手応えを感じていました」と高評価を与えた。栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、ラスト1ハロンの自己ベストタイムとなる11秒9をマーク。初戦を518キログラムで出走した大型馬だけに、1度使った上積みも見込めるはずだ。管理する高野友和調教師は今年の2歳戦で10勝を挙げ(11月19日終了時点)、ジャンタルマンタルで今月のデイリー杯2歳Sを制覇。僚馬の勢いに続けるか、注目だ。
牡2歳
調教師:友道康夫(栗東)
前走は2番手から抜け出し、5馬身差の楽勝だった。所属する友道康夫厩舎は、前回京都で行われた4年前の京都2歳Sをマイラプソディで勝利するなど、重賞昇格後の本レースで〔1・0・3・1〕と相性がいい。
9月のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)は中団から追い上げるも2着。前走の未勝利(京都・芝2000メートル)は2番手につけ、4コーナーで先頭に立つと後続を突き放して5馬身差の快勝だった。馬体重が500キログラムを超える大型馬で、使われた効果は大きく、レースぶりも一変。管理する友道康夫調教師も「使うごとに馬は良くなり、追い切りもやるごとに動けるようになっています。重賞でもチャンスはあると思うので、楽しみですね」と期待を寄せる。まだまだ伸びしろ十分。デビューから3戦連続で手綱を取る川田将雅騎手の存在も心強い。
牡2歳
調教師:吉岡辰弥(栗東)
きょうだい2頭がオープンクラスまで出世しており、堅実に活躍する血筋だ。1つ上の半兄ファントムシーフ(父ハービンジャー)は、今年の共同通信杯Vから臨んだ皐月賞で3着に好走。本馬も大舞台を目指せる逸材だ。
8月のメイクデビュー小倉(芝2000メートル)は直線で伸び切れず5着に敗れたが、馬体重が520キログラムを超える大型馬で、1度使われた上積みは大きかったようだ。前走の未勝利(阪神・芝2000メートル)は、4コーナーで外から先頭に並びかけると力強く抜け出して初勝利を挙げた。その後はここを目標に調整。体を絞りづらい時季になったが、プール調教を併用しながら乗り込まれており、約2か月ぶりの一戦でも力は出せそうだ。昨年の本レースを制した鞍上のM.デムーロ騎手にとっては連覇がかかる一戦となる。
牡2歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
初戦は大外枠から2番手につけ、逃げた人気馬を差し切って勝利。非凡なレースセンスが光った。美浦所属馬は、昨年のグリューネグリーンが本レース初制覇。今年も関東からの遠征馬に注目だ。
同じ鹿戸雄一厩舎に所属した母ゴージャスランチは芝1600メートルから2200メートルの距離で計4勝。本馬は中距離戦のメイクデビュー東京(芝1800メートル)で初戦を迎えると、2番手からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚を発揮して差し切った。騎乗した松山弘平騎手は「スタートが良かったので2番手から運びましたが、ためればためた分だけ脚を使えそうです。強い内容でしたね」と、パートナーの走りを絶賛した。本レースは2018年以降、前走で芝1800メートルの距離を使っていた馬が5年連続でV。血統的にも200メートルの距離延長は歓迎だろう。
(寺下 厚司)
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