海外競馬発売
10月24日(木曜) 時点
文:秋山 響(TPC)
国旗は「調教国」、英語表記右の国コードは「生産国」
PRIDE OF JENNI(AUS)
牝7歳 C.マー厩舎
通算33戦8勝
VIA SISTINA(IRE)
牝6歳 C.ウォーラー厩舎
通算18戦8勝
昨年7月のプリティポリーS(G1・アイルランド・芝2000メートル)でG1初制覇。秋には牡馬混合の大一番である英チャンピオンS(G1・イギリス)でも早目先頭からよく粘って2着に好走しました。その後、タタソールズ12月牝馬セールで1歳時の取引価格(5000ギニー)の540倍となる270万ギニーで落札され、イギリスからオーストラリアに移籍。新天地での初戦となった今年3月のランヴェットS(G1・芝2000メートル)で追い込みを決めると、シーズン最後のクイーンエリザベスS(G1・オーストラリア)は大逃げを打ったプライドオブジェニには6.54馬身差をつけられましたが、後方から追い上げて2着に入りました。今シーズンは8月のウィンクスS(G1・オーストラリア・芝1400メートル)で差し切り勝ちを収めると、続く9月のマカイビーディーヴァS(G1・オーストラリア)は不良馬場の影響かミスターブライトサイドの5着に終わりましたが、続く前走10月5日のターンブルS(G1・オーストラリア・芝2000メートル)では後方から末脚を伸ばし、2着馬との競り合いをわずかに制して優勝。4つ目のG1勝ちを果たしています。
PROGNOSIS(JPN)
牡6歳 中内田 充正厩舎
通算15戦7勝
昨年3月の金鯱賞(GⅡ・芝2000メートル)で重賞初制覇。続くクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1・香港)では最後方から追い込んでロマンチックウォリアーから2馬身差の2着に入りました。その後、帰国初戦となった8月の札幌記念(GⅡ・芝2000メートル)では後方から徐々にポジションを押し上げて4馬身差で快勝しましたが、10月の天皇賞(秋)(GⅠ)は最後方からよく追い上げたものの、勝ったイクイノックスから0秒6差の3着、12月の香港カップ(G1・香港)も後方からの追い上げ及ばず、勝ったロマンチックウォリアーから1馬身差の5着でした。今年はシーズン初戦となった3月の金鯱賞(GⅡ・芝2000メートル)を5馬身差で完勝して、同レースの連覇を達成。しかし続くクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1・香港)は出遅れから向正面で一気に進出していったものの、またしてもロマンチックウォリアーのクビ差2着に敗れると、8月の前走札幌記念(GⅡ)も出遅れて後方待機から直線で差を詰めましたが4着に終わっています。
MR BRIGHTSIDE(NZ)
せん7歳 B,W&JD.ヘイズ厩舎
通算38戦17勝
2022、23年と連覇を果たしたドンカスターマイル(G1・芝1600メートル)など1600メートルと1400メートルで7つのG1を制したほか、高額賞金のマイル戦であるオールスターマイルも制したトップホース。今シーズンは8月のメムジーS(G1)で2着の後、9月14日のマカイビーディーヴァS(G1)ではゴール前でプライドオブジェニをかわして優勝。しかしその後は9月27日のフィーハンS(G2)が逃げたプライドオブジェニの1.5馬身差2着、前走10月12日のコーフィールドS(G1)も先行策から逃げ馬をとらえきれずに0.75馬身差の2着でした。コックスプレートはこれで3年連続の出走で、2年前は最後方からの競馬でのちにオーストラリア年度代表馬に輝くアナモーの7着でしたが、昨年は中団から内をついて伸び、勝ったロマンチックウォリアーの0.1馬身差2着に入りました。
DOCKLANDS(GB)
牡4歳 H.ユースタス厩舎
通算11戦3勝
3歳(2023年)4月にデビュー3戦目(イギリス・オールウェザー1400メートル)で初勝利を挙げると、そこから3歳限定のハンデ戦(ともにイギリス・芝1600メートル)を連勝。その後、重賞初挑戦となった8月のサラブレッドS(G3・イギリス)は6着でしたが、続く英チャンピオンズデー当日の高額賞金のハンデ戦(イギリス)では3着に入りました。今年は始動戦となった5月上旬のパラダイスS(リステッド・イギリス)2着、同月下旬のモントルトゥー賞(リステッド・フランス)2着を経て向かった6月のクイーンアンS(G1・イギリス)で後方からよく追い上げて、勝ったチャリン(その後G1のジャックルマロワ賞も連勝)から2馬身1/4差の2着に入りましたが、続く前走8月のインターナショナルS(G1・イギリス)では出遅れての最後方追走から直線でじわじわと脚を伸ばしたものの、勝ったシティオブトロイからは約11馬身半差の7着に終わりました。
BROADSIDING(AUS)
牡3歳 J.カミングス厩舎
通算9戦5勝
デビュー4戦目となった今年4月のファーンヒルマイル(リステッド・芝1600メートル)で初勝利を挙げると、そこから中6日で向かったシャンペンS(G1・芝1600メートル)では不良馬場の中、最後方から突き抜けてG1初制覇。その後、6月にはBRCサイアーズプロデュースS(G2・芝1400メートル)を後方から差し切り、続く良馬場のザJ.J.アトキンス(G1・芝1600メートル)は中団から楽々と抜け出して4.25馬身差で快勝。4連勝でシーズンを締めくくりました。今シーズンは始動戦となった9月のゴールデンローズS(G1・芝1400メートル)を中団から差し切って優勝しましたが、続く前走10月のコーフィールドギニー(G1)は後方からの追い上げ及ばず、勝ち馬から1.25馬身差の4着。連勝は5でストップしました。
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解説
6歳だった昨シーズンに本格化。2023年11月のエンパイアローズS(G1・芝1600メートル)を1馬身差で逃げ切ると、そこから中6日で向かった牡馬混合の豪チャンピオンズマイル(G1・芝1600メートル)も2着ミスターブライトサイドに1.25馬身差をつけて逃げ切りました。その後、シーズン後半の今年3月にはオールスターマイル(芝1600メートル)でミスターブライトサイドに2馬身差の逃げ切り勝ち。さらに4月に行われたシドニーの大一番クイーンエリザベスS(G1・芝2000メートル)でも後続を30馬身ほど引き離す大逃げを打つと、そのまま6.54馬身差で押し切って優勝。このシーズンのオーストラリア年度代表馬にも選出されました。今シーズンは8月のメムジーS(G1)5着、9月14日のマカイビーディーヴァS(G1)2着(勝ち馬ミスターブライトサイド)の後、9月27日のフィーハンS(G2・芝1600メートル)は逃げてミスターブライトサイドに1.5馬身差をつけて優勝。続いてシドニーで走った前走10月19日のキングチャールズⅢ世S(G1)は逃げ粘りましたが、勝ったチェオルウルフの末脚に屈して0.72馬身差の2着。ここは中6日での参戦となります。