世界的にも珍しい白毛のチャンピオンホース。デビュー当初は毛色が話題になることが多かったが、新馬から無傷の5連勝でコースレコードも2回マーク、文字通り「才色兼備」であることを実力で証明してみせた。阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)、桜花賞(GⅠ)はいずれもサトノレイナスを接戦の末に降しており、スピードだけでなく競り合いに強い勝負根性の持ち主でもあった。
ただ、気持ちの強さは行きたがる気性と裏表一体だった。オークス(GⅠ)では残り200m付近で失速、3歳の札幌記念(GⅡ)では年上のオークス馬ラヴズオンリーユーを負かしたものの、秋華賞(GⅠ)では直線で失速するなど、2000m以上の距離では不安定さが目立った。
4歳時はフェブラリーS(GⅠ)で始動して3着。ヴィクトリアマイル(GⅠ)で3つめのGⅠタイトルを獲得して、秋にはマイルチャンピオンシップ(GⅠ)で3着と、芝ダート両方のマイル路線で活躍した。
5歳時もヴィクトリアマイルでソングラインのアタマ差2着と健在を示したが、安田記念(GⅠ)を最後に引退。今後は繁殖牝馬として白毛一族の系統をますます広げることが期待される。強くて美しい白毛馬が珍しくなくなる時代が来るかもしれない。
ソダシSodashi
2018年3月8日 牝 白毛
父:クロフネ 母:ブチコ
純粋、輝き(サンスクリット)
開催日 | レース名 | 開催場所 | 着順 | 騎手 | コース・距離 | タイム | 1(2)着馬(注釈) | レース映像 |
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2020年 7月12日 |
2歳新馬 | 函館 | 1 | 吉田 隼人 | 芝1800 | 1:50.4 | (ギャラントウォリア) | |
2020年 9月5日 |
札幌2歳S(GⅢ) | 札幌 | 1 | 吉田 隼人 | 芝1800 | 1:48.2 | (ユーバーレーベン) | |
2020年 10月31日 |
アルテミスS(GⅢ) | 東京 | 1 | 吉田 隼人 | 芝1600 | 1:34.9 | (ククナ) | |
2020年 12月13日 |
阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ) | 阪神 | 1 | 吉田 隼人 | 芝1600 | 1:33.1 | (サトノレイナス) | |
2021年 4月11日 |
桜花賞(GⅠ) | 阪神 | 1 | 吉田 隼人 | 芝1600 | 1:31.1 | (サトノレイナス) | |
2021年 5月23日 |
オークス(GⅠ) | 東京 | 8 | 吉田 隼人 | 芝2400 | 2:25.1 | ユーバーレーベン | |
2021年 8月22日 |
札幌記念(GⅡ) | 札幌 | 1 | 吉田 隼人 | 芝2000 | 1:59.5 | (ラヴズオンリーユー) | |
2021年 10月17日 |
秋華賞(GⅠ) | 阪神 | 10 | 吉田 隼人 | 芝2000 | 2:02.1 | アカイトリノムスメ | |
2021年 12月5日 |
チャンピオンズカップ(GⅠ) | 中京 | 12 | 吉田 隼人 | ダ1800 | 1:52.0 | テーオーケインズ | |
2022年 2月20日 |
フェブラリーS(GⅠ) | 東京 | 3 | 吉田 隼人 | ダ1600 | 1:34.3 | カフェファラオ | |
2022年 5月15日 |
ヴィクトリアマイル(GⅠ) | 東京 | 1 | 吉田 隼人 | 芝1600 | 1:32.2 | (ファインルージュ) | |
2022年 8月21日 |
札幌記念(GⅡ) | 札幌 | 5 | 吉田 隼人 | 芝2000 | 2:01.8 | ジャックドール | |
2022年 10月15日 |
府中牝馬S(GⅡ) | 東京 | 2 | 吉田 隼人 | 芝1800 | 1:44.5 | イズジョーノキセキ | |
2022年 11月20日 |
マイルチャンピオンシップ(GⅠ) | 阪神 | 3 | 吉田 隼人 | 芝1600 | 1:32.8 | セリフォス | |
2023年 5月14日 |
ヴィクトリアマイル(GⅠ) | 東京 | 2 | D.レーン | 芝1600 | 1:32.2 | ソングライン | |
2023年 6月4日 |
安田記念(GⅠ) | 東京 | 7 | 川田 将雅 | 芝1600 | 1:32.0 | ソングライン |