競馬と騎手とは競馬と騎手のことを知ろう

GI を頂点とした競馬のレース

競馬(中央競馬)のレースは、基本的に毎週末の2日間(土曜日と日曜日)に行われています。初出走の馬だけで走る新馬(メイクデビュー)、まだ1着になったことのない馬同士の未勝利に始まり、レースは馬がそれまでに獲得した賞金額に応じて、いくつかのクラスに分けられています。その頂点に位置するのがGI レースです。

日本ダービーや天皇賞、ジャパンカップなどのGI レースは注目度も高く、競馬の華といえる存在。賞金も破格で、最も高額なジャパンカップと有馬記念では1着馬に4億円が与えられます。

競馬場は全国に10場

JRAの競馬場は全国に10場あり、そのうち2から3か所を使いながら1年を通してレースが行われています。直線の長い競馬場、急な坂のある競馬場など、各競馬場の特徴はさまざま。各コースをどう攻略していくかは、まさに騎手の腕にかかっています。

各競馬場はそれぞれ芝、ダート(砂)、障害(一部の競馬場にはありません)の3種類のコースを持っています。さらに芝コースひとつをとっても、1000mの短距離から3600mの長距離までさまざまな距離のレースが用意されています。

馬主と調教師と騎手

競馬は、競走馬を生産して馬主に売る生産牧場、競走馬を所有する馬主、その馬を馬主から預かり、鍛えてレースに出走させる調教師、調教師のもとで馬の世話をする厩務員をはじめとした厩舎スタッフ、そして騎手で成り立っています。競走馬には実に多くの人々が関わっており、騎手は、まさにそんな人々の期待と思いを乗せて、最後にレースを任される重要な存在なのです。

馬が暮らすトレーニング・センターは東と西に1か所ずつ

競走馬は、美浦(茨城県)と栗東(滋賀県)の2か所にあるトレーニング・センター(以下トレセン)で暮らしていて、ここから週末、競馬場へ移動してレースをします。

トレセンには、東西それぞれ約100名の調教師(合計で約200名)が自分の厩舎を構えていて、競走馬は必ずそのどこかに所属しています。

騎手もレースの日だけ乗ればいいというわけではなく、普段の調教で馬に乗ることも重要な仕事となります。また、フリーの騎手でも、美浦か栗東のどちらかには所属し、さまざまな厩舎の馬の調教をするためにトレセンへ通っています。

騎手は約150名

騎手は東西あわせて約150名ほどが在籍。うち女性騎手は2022年4月1日現在、4名となっています。この他、1年間に3か月までの短期免許を取得して日本に騎乗しに来ている外国人騎手がいたり、地方競馬の馬が出走する際には地方競馬の騎手が来たりしています。

JRAと騎手の関係

騎手は、JRAの免許試験に合格し、騎手免許を与えられてはじめてレースに騎乗することができます。調教師も同様で、調教師免許がないとトレセンに厩舎を開くことはできません。

馬主は、JRAに登録するという形になっています。試験はありませんが、誰でも登録できるというわけではなく、資産等の要件を満たしている必要があります。

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