今週の注目レース

小倉2歳ステークス(GⅢ)

中京競馬場 1200メートル(芝)馬齢 2歳オープン

データ分析

今年は中京で行われる2歳重賞

夏の小倉開催を締めくくる名物重賞が、開催日程の変更により今年は中京・芝1200メートルで開催される。例年と傾向が変わる可能性も考慮しながら、過去10年の結果を中心にデータを洗ってみた。

前走1着馬が中心

夏の2歳重賞の常ではあるが、出走馬の大半は前走で1着だった馬であり、好走率が高いのも前走1着馬である。場所は変わっても開催時期に変わりはないので、この傾向は今年も変わらないと考えていいだろう。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 10-9-9-74 9.8% 18.6% 27.5%
2着以下 0-1-1-31 0% 3.0% 6.1%

とはいえ、前走1着馬は該当馬が多い。そこで注目したいのが2着馬とのタイム差だ。前走で2着馬に0.6秒以上の差をつけて勝っていた馬の3着内率が45.0%と高い。直近4年は毎年馬券に絡んでいるので、軸馬の候補になるだろう。〔表2〕

〔表2〕前走1着馬の2着馬とのタイム差別成績(過去10年)
タイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
0.6秒以上 3-3-3-11 15.0% 30.0% 45.0%
0.5秒以下 7-6-6-63 8.5% 15.9% 23.2%

キャリア3戦以上の馬は苦戦

過去10年では、キャリア2戦までの馬と、キャリア3戦以上の馬では、明らかに好走率が変わってくる。出走回数の少ない馬を狙うのがセオリーだ。〔表3〕

〔表3〕通算出走回数別成績(過去10年)
通算出走回数 成績 勝率 連対率 3着内率
1回 5-5-7-41 8.6% 17.2% 29.3%
2回 4-4-2-36 8.7% 17.4% 21.7%
3回以上 1-1-1-28 3.2% 6.5% 9.7%

内枠に注目

2014年から2023年の10年間に、中京・芝1200メートルにおいて2歳・3歳限定戦は計68レース行われたが、その枠番別成績では内枠が優勢で、特に1枠と2枠の勝率が高くなっている。中京で行われる小倉2歳Sでも1枠と2枠に注目だ。〔表4〕

〔表4〕中京・芝1200メートルにおける、2歳・3歳限定戦の枠番別成績(2014年から2023年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 12-8-8-75 11.7% 19.4% 27.2%
2枠 11-10-8-75 10.6% 20.2% 27.9%
3枠 5-21-5-74 4.8% 24.8% 29.5%
4枠 10-5-8-85 9.3% 13.9% 21.3%
5枠 5-4-16-88 4.4% 8.0% 22.1%
6枠 8-8-9-91 6.9% 13.8% 21.6%
7枠 10-8-7-130 6.5% 11.6% 16.1%
8枠 7-5-6-145 4.3% 7.4% 11.0%
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単勝人気と前走の距離・末脚をチェック

過去10年の優勝馬のうち、オーミアリスを除く9頭は全て5番人気以内で、シュウジを除く9頭は前走が芝1200メートルだった。また、全10頭は前走でメンバー中上位の上がり3ハロン推定タイムをマークしていたのも特徴だ。今年は小倉コースより直線が長く坂もある中京コースなので、レース終盤の脚色はチェックしておきたい。〔表5〕

(姫園 淀仁)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表5〕優勝馬の単勝人気、前走の距離、前走の上がり3ハロン推定順位(過去10年)
年度 優勝馬 単勝人気 前走の距離 前走の上がり3ハロン推定順位
2014年 オーミアリス 15番人気 芝1200m 2位
2015年 シュウジ 1番人気 芝1600m 2位
2016年 レーヌミノル 1番人気 芝1200m 2位
2017年 アサクサゲンキ 3番人気 芝1200m 1位
2018年 ファンタジスト 3番人気 芝1200m 3位
2019年 マイネルグリット 3番人気 芝1200m 2位
2020年 メイケイエール 2番人気 芝1200m 2位
2021年 ナムラクレア 4番人気 芝1200m 1位
2022年 ロンドンプラン 4番人気 芝1200m 1位
2023年 アスクワンタイム 5番人気 芝1200m 1位

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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