今週の注目レース

平安ステークス(GⅢ)

京都競馬場 1900メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

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ハギノアレグリアス

牡7歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:タニノカリス
  • 母の父:ジェネラス
ここに注目!

ダート重賞(地方交流含む)は〔2・3・2・2〕と堅実な成績で、GⅠ、JpnⅠの2戦(6着、4着)以外は全て3着以内を確保している。昨年の本レースでは2着に好走。1年前のリベンジなるか、注目だ。

所属していた松田国英厩舎が2021年2月末に解散し、現在の四位洋文厩舎へ転厩。この時は屈腱炎による長期休養中だったが、約1年8か月ぶりに復帰した後は重賞で堅実に上位争いを演じている。昨年3月の名古屋大賞典(JpnⅢ・名古屋・ダート2000メートル)で重賞初制覇。続く平安Sも中団から追い上げて2着を確保した。昨秋のシリウスSでは、トップハンデタイの58.5キログラムを背負って差し切り、JRA重賞初制覇を飾った。今年に入っても重賞で連続3着。休養期間が長かったためキャリアはまだ18戦で、7歳でも衰えはそれほど感じられない。

グロリアムンディ

牡6歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ベットーレ
  • 母の父:Blu Air Force
ここに注目!

昨年の本レースでJRA重賞初制覇を飾った。平安Sが重賞に昇格した1994年以降ではオースミジェット(1999年、2000年)、スマートボーイ(2002年、2003年)に続く3頭目の連覇を目指す。

3歳暮れに芝からダートに転向して素質が開花。1勝クラス(阪神・ダート2000メートル)からオープン特別・名古屋城S(中京・ダート1800メートル)まで一気に4連勝を飾った。昨年はダイオライト記念(JpnⅡ・船橋・ダート2400メートル)、平安Sと重賞連勝。韓国へ遠征したコリアカップ(G3・ダート1800メートル)でも2着に好走した。ここまでGⅠ、JpnⅠ以外のダート戦は〔6・2・0・0〕の成績で、全て連対。今年初戦だった前走の川崎記念(JpnⅠ・川崎・ダート2100メートル)は9着に敗れたが、実績のあるGⅢで巻き返しを期す。

ミッキーヌチバナ

牡6歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:ダノンレジェンド
  • 母:ヌチバナ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年秋にオープンクラス入り。2度目の重賞挑戦だった前走のアンタレスSを中団待機から鮮やかに差し切った。重賞連勝がかかる今回は、初めてとなる1900メートルの距離克服がポイントになる。

条件戦を使いながら着実に力をつけてきた。昨年の3勝クラス・御陵S(京都・ダート1800メートル)を勝ってオープンクラス入り。続くベテルギウスS(リステッド・阪神・ダート1800メートル)でも持ち味の末脚を生かして3着に浮上した。重賞初挑戦だった今年の東海Sは7着に敗れたが、前走のアンタレスSではメンバー中最速の上がり3ハロン36秒5(推定)の末脚で差し切りV。久々のコンビで勝利に導いた太宰啓介騎手は「手応えが良かったですし、間に合ってくれと思って追いました」と勝利をかみしめた。充実期を迎え、ここで重賞連勝に挑む。

スレイマン

牡6歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ドナブリーニ
  • 母の父:Bertolini
ここに注目!

ブリンカーを着用した昨年夏以降は4戦連続で3着以内を確保。重賞初挑戦だった前走のアンタレスSでも2番手追走からしぶとく粘り、クビ差の2着に好走した。2度目のチャレンジで重賞Vを目指す。

半姉にGⅠ・G1を計7勝したジェンティルドンナ(父ディープインパクト)がいる良血馬。本馬はダートに転じたデビュー3戦目で後続に1秒9差をつけて初勝利を飾った。4歳になり条件戦を3連勝してオープンクラス入り。昇級後は苦戦が続いたが、5歳の昨年夏にブリンカーを着用したことで、集中して走れるようになった。今年初戦となった2走前のオープン特別・門司S(小倉・ダート1700メートル)は4馬身差の快勝。前走のアンタレスSでも2着に粘った。騎乗した斎藤新騎手は「抜け出してフワッとするところがありました。まだ底を見せていないですからね」と高く評価。3戦連続のコンビで重賞初制覇を決める。

ミトノオー

牡4歳

調教師:牧光二(美浦)

  • 父:ロゴタイプ
  • 母:シダクティヴリー
  • 母の父:Thunder Gulch
ここに注目!

ここまでダート1800メートルから2000メートル戦(地方交流重賞含む)は〔4・2・1・1〕の好成績。今年初戦だった前走のマーチSでも2着に逃げ粘った。得意とする中距離戦でJRA重賞初制覇のチャンス到来だ。

デビュー3戦目の1勝クラス・黒竹賞(中山・ダート1800メートル)を逃げ切って以降は、全て先手を奪う形でレースをしてきた。武豊騎手との初コンビだった昨年の兵庫チャンピオンシップ(JpnⅡ・園田・ダート1870メートル)は、6馬身差の圧勝で地方交流重賞初制覇。その後は勝利を挙げられていないが、昨秋の浦和記念(JpnⅡ・浦和・ダート2000メートル)と今年初戦のマーチSでは2着に逃げ粘った。約3か月ぶりだった前走のマーチSでは、馬体重が16キログラム増えて成長をアピール。ここも自分の形に持ち込んで押し切りを狙う。

ヴィクティファルス

せん6歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ヴィルジニア
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

2021年スプリングSで重賞初制覇。その後は芝路線で勝ち星を挙げられなかったが、初めてダートを使った3走前でいきなりV。今年初戦の東海Sでは3着に好走した。芝・ダートの両重賞制覇に挑む。

デビュー2戦目で挑んだ2021年共同通信杯は、のちの皐月賞馬エフフォーリアに続く2着、のちのダービー馬シャフリヤール(3着)には先着を果たした。続くスプリングSで重賞初制覇を飾るも、クラシック三冠は皐月賞9着、日本ダービー14着、菊花賞10着と結果を残せなかった。その後も苦戦が続き、昨年の京都金杯(12着)後に去勢。キャリア15戦目で初めてダートに挑んだ10月のオープン特別・太秦S(京都・ダート1800メートル)を鮮やかに差し切り、新味を見せた。今年初戦の東海Sは好位から粘って3着。前走のアンタレスSは14着に敗れたが、実績のある京都・ダートで反撃に燃える。

ハピ

牡5歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:クイーンパイレーツ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

ダート戦は〔3・3・4・3〕と堅実な成績。重賞は未勝利ながら、2022年チャンピオンズCで3着に好走した実績もある。近2走は芝に挑戦したが、ダートに戻って待望の重賞タイトルを狙う。

デビューから3連勝を飾った素質馬。その後も堅実に走っており、ダートでは13戦して12戦で4着以内を確保。重賞こそ未勝利ながら、2022年のレパードS3着、シリウスS2着、みやこS4着はいずれも勝ち馬から0秒1差の惜敗だった。その年、3歳でGⅠに挑戦したチャンピオンズCでも好位からしぶとく伸びて3着に好走した。古馬になった昨年以降も勝ち星には一歩届かず、近2走では芝に挑戦。前走の天皇賞(春)は右前肢跛行で競走中止となったが、幸い馬体に異常はなく、スムーズに立ち上げてきた。その天皇賞(春)でGⅠ初制覇を飾った菱田裕二騎手との初コンビで重賞初Vに挑む。

オーロイプラータ

牡4歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:カリスペル
  • 母の父:Singspiel
ここに注目!

JRAのダートでは、13戦中9戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマーク。前残りの展開だった2走前の東海Sでも最速の末脚で5着まで追い上げた。展開次第で差し切るチャンスがあるはずだ。

ダートのオープンクラスでも自慢の末脚はトップレベルだ。昨年秋のオープン特別・カノープスS(京都・ダート1900メートル)は、今回と同舞台で出走メンバー中唯一の上がり3ハロン36秒台(以下推定)をマークして3着まで追い上げた。今年初戦の東海Sでは、前が止まらない重馬場のコンディションのなか、上がり3ハロン最速(35秒3)の末脚で5着まで浮上。当時6着のペプチドナイルはフェブラリーSを勝ち、同7着ミッキーヌチバナはアンタレスSを制している。好メンバー相手に発揮した末脚はここでも通用するはず。この馬向きの展開になれば差し切りVも狙えるだろう。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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