デビュー2戦目の未勝利は、出脚が鈍くレース序盤は中団後方を進んだが、向正面から一気に進出を開始。3コーナー過ぎで先頭に並びかけると、直線で再びギアを上げ、後続に2馬身1/2差をつけて快勝した。同週の京成杯の勝ちタイムを0秒3上回る2分00秒2の走破時計も優秀だった。前走の1勝クラスは、スッと控えて後方待機策。重馬場のタフなコンディションをものともせず、4コーナーから外を回って押し上げ、直線で豪快に突き抜けて3馬身差で勝利した。心身ともに若さがあり、まだレースぶりは大味だが、大物感はたっぷり。素質馬がそろった一戦でも主役の座は譲れない。

メイクデビュー京都（芝1600メートル）は距離適性の差もあってワールズエンド（アーリントンC4着）の2着に敗れたが、続く未勝利（阪神・芝2000メートル）では、外を回る正攻法のレース運びから直線で力強く抜け出して、1馬身1/4差で勝利した。前走の1勝クラス・大寒桜賞（中京・芝2200メートル）は、二の脚を利かせて先手を奪うと、マイペースに持ち込んで道中の手応えは十分。重馬場のタフなコンディションのなか、ラスト2ハロンを11秒3、11秒7のラップでまとめて2馬身差で快勝した。レースを使うごとにパフォーマンスを上げており、今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

GⅠ挑戦となった2走前のホープフルSは12着に敗れたが、騎乗した松岡正海騎手が「1コーナーでこすられ、2コーナーでぶつけられ、4コーナーで振られて、今日はまったく競馬にならなかったです」と振り返ったように、度外視できる結果だろう。前走の1勝クラス・ゆりかもめ賞（東京・芝2400メートル）は、好スタートから先手を主張。スローペースに持ち込めたとはいえ、直線ではメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒9でまとめて2馬身1/2差で完勝した。今回は重賞で好メンバーがそろったが、素質は互角以上。2400メートル未経験の馬が多いなかで、今回と同じ舞台の勝ち鞍がある点は強調材料だ。

デビュー2戦目の未勝利は、スッと控えて後方待機策。4コーナーから徐々に外へ出し、残り400メートル付近で進路を確保すると、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒2（推定）の末脚で弾けるように突き抜けて3馬身差で快勝した。前走の1勝クラス・フリージア賞は、スローペースと見るや先手を奪取。直線ではしぶとい二枚腰を発揮して、追いすがるサトノオラシオン（3着）を振り切り、最後はアドマイヤベル（その後にフローラSを優勝）の追い上げをしのいで2連勝を飾っている。高い潜在能力を秘めており、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

デビュー2戦目の1勝クラス・葉牡丹賞は、9頭立ての中団で折り合いに専念。直線の入り口では馬群に包まれたが、狭いスペースを突いて抜け出し、最後は豪快に突き放して2馬身差で快勝した。前走の弥生賞ディープインパクト記念は直線の伸びを欠いて6着に敗れたが、騎乗したC.ルメール騎手が「3、4コーナーで馬場コンディション（6レースまで稍重）を気にして進みが悪かったし、今日のように緩急のあるペースもこの馬には合わなかったです」と振り返ったように、敗因は明白だ。伯母にディアドラがいる良血馬で、本馬も高い素質を秘めており、今回は真価が問われる一戦になりそうだ。

GⅠ挑戦となった2走前のホープフルSは7着。騎乗した鮫島克駿騎手が「ゲートを出て流れに乗れたのですが、1コーナーからずっと外に張っていて、4コーナーでは曲がれないかと思ったくらいでした」とコメント。気性面の若さを露呈しながらも勝ち馬から0秒8差なら、能力の片りんは示している。左チークピースを着用した前走の1勝クラス・ゆきやなぎ賞は、7頭立ての5番手を追走。直線はインを狙い、狭いスペースを抜けて残り200メートル付近で先頭に躍り出ると、後続の追い上げを振り切って勝利した。前走では課題をクリアできており、今年2戦目で状態面の上積みも大きいはずだ。

2走前の京都2歳Sは直線で伸びを欠いて12着。騎乗した横山和生騎手が「直線でバランスを崩してしまったので、無理をしませんでした」と振り返ったように、参考外と言える結果だろう。前走の共同通信杯は、好スタートから先手を奪うとスローペースに持ち込んで3着に好走。ノーマークの逃げで展開が向いた面はあったが、先着を許したジャスティンミラノ、ジャンタルマンタルが皐月賞で1着、3着なら、レース内容は高く評価できる。中間に栗東CWコースでの自己ベストタイムを出したように、一段とパワーアップしている印象。前走以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

2走前の東京スポーツ杯2歳Sは、馬群が縦長になり離れた2番手を追走。直線はシュトラウスとの追い比べで後れを取ったものの、最後まで懸命に食い下がり、3着ファーヴェント以下の追い上げをしのいで2着に好走した。約3か月半の休み明けとなった前走の弥生賞ディープインパクト記念は、好スタートから2番手をキープ。向正面でコスモキュランダ（1着）が一気に動き、3、4コーナーのペースアップに対応し切れなかったが、直線ではしぶとく流れ込んで5着に健闘した。今年2戦目で状態面は上向いており、操縦性の高さから距離延長も好材料。好メンバーがそろったが、侮れない存在だ。