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牝3歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
昨年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。過去10年の桜花賞で、前年の阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬は3頭が桜花賞に直行して2着、1着、1着の成績。昨年の勝ち馬リバティアイランドに続く直行ローテで、GⅠ連勝を目指す。
デビュー2戦目の新潟2歳Sから北村宏司騎手が手綱を取り、鮮やかに差し切って重賞初制覇を飾った。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは中団から鋭く伸び、直線の追い比べをクビ差制してV。昨年度のJRA賞最優秀2歳牝馬にも輝いた。そこから直行するローテーションで桜花賞に参戦。前走時に続き、早めに美浦から栗東トレーニング・センターに移動して調整されている。1週前追い切りに騎乗した北村宏司騎手は「いろんなところが順序良く成長しています」と、順調ぶりに目を細めた。2021年ソダシ以来3年ぶり、史上9頭目となる無敗での桜花賞制覇に挑む。
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
初めてのマイル戦だった前走のクイーンCで重賞初制覇を果たした。クイーンCからのローテは2022年の桜花賞馬スターズオンアースと同じ。所属する中内田充正厩舎は昨年のリバティアイランドに続く連覇を狙う。
半兄に2020年朝日杯フューチュリティSを制したグレナディアガーズ(父Frankel)がいる良血馬。デビュー2戦は芝1800メートル戦に出走し、2戦目で初勝利を挙げた。重賞初挑戦のクイーンCは、馬場の真ん中を力強く伸びて差し切りV。初めてのマイル戦にも対応し、推定上がり3ハロンタイムはデビューから全戦でメンバー中最速をマークしている。デビュー戦からコンビを組む川田将雅騎手は、2年前のスターズオンアース、昨年のリバティアイランドに続いて、史上初となる桜花賞3連覇がかかる。1年前と同じ中内田充正厩舎とのタッグで偉業に挑む。
牝3歳
調教師:庄野靖志(栗東)
本舞台のトライアル・チューリップ賞を、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚で差し切った。チューリップ賞組はGⅡに格上げされた2018年以降、桜花賞で未勝利ながら、2着5回と堅実に上位争いを演じている。
昨年12月の阪神ジュベナイルフィリーズは後方から追い上げたが7着。今年初戦のエルフィンS(リステッド・京都・芝1600メートル)は直線で抜け出すもクビ差の2着に敗れた。武豊騎手と初コンビを組んだ前走のチューリップ賞では、後方から鮮やかに差し切り重賞初制覇を達成。武豊騎手は「思った以上の切れ味でした。桜花賞と同じ条件のトライアルでこの強さなら、期待できますね」と本番を待ち望む。スワーヴリチャード産駒の牝馬はレガレイラが昨年のホープフルSを制覇。父も管理した庄野靖志厩舎が、その娘で父が取れなかったクラシックのタイトルを狙う。
牝3歳
調教師:国枝栄(美浦)
デビューから4戦連続連対中の超堅実タイプ。敗れた2戦もハナ、クビ差の接戦だった。所属する国枝栄厩舎は2010年アパパネ、2018年アーモンドアイで桜花賞をV。牝馬三冠を制した偉大な先輩2頭の背中を追う。
2戦目からマイル戦を使い、一戦ごとに走破タイムを短縮してきた。昨年秋の1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)で2勝目をマーク。GⅠ初挑戦だった前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚を発揮してクビ差の2着に入り、世代トップレベルの力を証明。そこから直行するローテーションで桜花賞に参戦する。前走時と同様、栗東トレーニング・センターに滞在して調整。1週前追い切りは栗東CWコースで鋭く伸び、大阪杯に出走した実力馬ハヤヤッコとの併せ馬で4馬身突き放した。昨年12月のリベンジに向けて、出走態勢は整った。
牝3歳
調教師:木村哲也(美浦)
前走のアルテミスSはレースレコードの1分33秒6で快勝。アルテミスSからのローテで勝てば、前走・阪神ジュベナイルフィリーズ組の2021年ソダシ、2023年リバティアイランドを上回る最長間隔Vとなる。
デビューから3戦連続で単勝オッズ1倍台に支持された素質馬。2戦目の未勝利(新潟・芝1800メートル)は6馬身差の圧勝だった。続くアルテミスSも楽々と差し切りV。騎乗したC.ルメール騎手は「勝つ自信はありましたね。すごくいい脚を使ってくれました」と評価した。左後肢の違和感で阪神ジュベナイルフィリーズは見送ったが、しっかり立て直してクラシックの大舞台で始動する。名手がデビューから3戦連続で手綱を取った逸材。パートナーは先週のUAE遠征で落馬負傷して乗り替わりとはなるが、非凡なポテンシャルで世代の頂点を目指す。
牝3歳
調教師:加藤士津八(美浦)
キャリア6戦で全て3着以内を確保している堅実派。本舞台の阪神ジュベナイルフィリーズでも勝ち馬アスコリピチェーノから0秒2差の3着に入った。美浦所属馬ながら、前走時から栗東トレーニング・センターに滞在。万全の態勢で大一番に臨む。
デビュー2戦目から3連勝で、昨年秋の京王杯2歳Sを制覇。GⅠに挑戦した阪神ジュベナイルフィリーズも直線で勝ち馬と馬体を併せて伸び、0秒2差の3着に入った。今年初戦のフィリーズレビューは単勝オッズ1.8倍の断然人気に支持されるも、差し届かず2着。騎乗した横山武史騎手は「調教をハードにし過ぎたのか、3コーナーで寄られてエキサイトした分なのか、敗因はいろいろ考えられますが、前哨戦なのでしっかり勝ちたかったですね」と悔しそうに回顧した。前走時と同様に栗東トレーニング・センターに滞在して調整。目標の大一番で雪辱に燃える。
牝3歳
調教師:藤岡健一(栗東)
初めての芝1400メートル戦だった前走のフィリーズレビューは、好スタートから逃げ切りV。過去10年で、フィリーズレビュー組が連対したのは2017年1着のレーヌミノルだけ。さらに200メートルの距離延長が鍵になる。
デビューから5戦連続で芝1200メートル戦に出走し、2勝を挙げた。初めての1400メートル戦だった今年初戦のフィリーズレビューを逃げ切って重賞初制覇。前半600メートル通過タイム33秒8と決して遅い流れではなかったが、しぶとく粘り切った。今回はさらに200メートル距離が延びるが、管理する藤岡健一調教師は「もともと差す競馬もしていた馬なので、マイルの距離も大丈夫だと思います」とジャッジ。父トゥーダーンホットは2019年サセックスS(イギリス)など、1400メートルから1600メートルのヨーロッパG1を3勝した活躍馬。血統的にもマイルに対応できる下地はある。
牝3歳
調教師:杉山佳明(栗東)
年明けのフェアリーSで重賞初制覇を飾った。2020年以降、フェアリーSで連対した馬は桜花賞で3頭が3着以内に好走(1勝、3着2回)しており、近年はハイレベルなステップレースとして注目されている。
デビュー2戦目の未勝利(京都・芝1600メートル)では、1分33秒3の好時計をマークして初勝利を飾った。その後は年明けのフェアリーSで重賞に挑戦。4コーナーで先行勢に並びかけて早めに先頭に立つと、そのまま押し切った。デビューから手綱を取る西村淳也騎手は「終始手応えが良かったですし、思い描いていた通りのレースができました」と会心の笑み。自らが進言しての重賞挑戦で結果を出した。さらに、「まだ若くて改善する点はいっぱいありますが、そこをクリアしていけばもっとすごい馬になると思います」と、今後の成長にも期待を寄せていた。人馬一体の走りでGⅠタイトルを狙う。
(寺下 厚司)
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