今週の注目レース

秋の2歳単勝馬連 アルテミスステークス(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 (牝) 2歳オープン

出走馬情報

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牝2歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:チェッキーノ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

6月4日のメイクデビュー東京(芝1600メートル、2着)は、優勝馬ボンドガールが次走の重賞で2着。2着から6着馬がその後に勝ち上がり、3着馬、6着馬は既に2勝目も挙げている超ハイレベルレースだった。本馬も相当な能力を秘めており、主役の座は譲れない。

2走前のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、ポンと好スタートを決めてそのまま先手を主張。スローペースに持ち込み直線で逃げ切りを図ったが、最後はボンドガールの瞬発力に屈して惜敗の2着だった。前走の未勝利(新潟・芝1800メートル)もスタートは速かったが、2番手で折り合いに専念。直線は手綱を持ったままで先頭に並びかけ、軽く促した程度で後続を6馬身差突き放して1分46秒9の好タイムで快勝した。母チェッキーノはフローラSの勝ち馬で、半兄にノッキングポイント(父モーリス、新潟記念勝ち)がいる良血馬。ビッグレースに向けて、ここは負けられない一戦だ。

牝2歳

調教師:茶木太樹(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:インザスポットライト
  • 母の父:Exceed And Excel
ここに注目!

メイクデビュー新潟(芝1800メートル)は、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒8(推定)の豪脚で差し切り勝ち。クラシック候補の呼び声も高く、休養を挟んで一段とパワーアップ。今後の活躍を占う意味でも注目の一戦だ。

8月13日のメイクデビュー新潟(芝1800メートル)は、スタートで立ち遅れて、そのまま後方を追走。スローペースで、レースのラスト3ハロンが33秒6の瞬発力勝負になったが、残り200メートル付近で外に進路を確保すると、豪快な伸び脚で一気に先頭を捕らえて快勝した。騎乗した浜中俊騎手は「いい勝ち方だったと思います。スタートが遅くて後ろからになったので、直線勝負と思って乗りました。前が開いてから正味1ハロンの競馬でしたが、ポテンシャルを感じました」と高評価を与えている。今回もゲートは鍵になるが、重賞のメンバーに入っても素質は引けを取らない。

牝2歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:カレドニアレディ
  • 母の父:Firebreak
ここに注目!

母はイギリスの重賞ウイナーで、全姉のスコールユニバンスはここまで3勝をマークしている。本馬はデビュー時の馬体重が420キログラムと小柄だが、全身を無駄なく使った躍動感にあふれる走りで、直線の長い東京コースがプラスに働く可能性は高い。

断然の1番人気に支持された8月19日のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)は、好スタートを決めて好位集団で折り合いに専念。直線に入ってから外へ出すと、レースのラスト2ハロンが11秒6、11秒3の加速ラップを鮮やかに差し切って初陣を飾った。騎乗した横山武史騎手は「素晴らしいのひと言です。この馬には最も苦手なスローのヨーイドンになって、掛かるところはありましたが、それでもラストはいい脚を使ってくれました」と褒め称えた。さらに、2着、3着馬がその後に勝ち上がったように、レースレベルも上質だった。レースセンスと瞬発力を兼ね備え、今回のみならず先々まで注目したい一頭だ。

牝2歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

母はドイツのオークス馬。全兄に朝日杯フューチュリティS勝ちのサリオス、半姉にサラキアとサリエラ(ともに父ディープインパクト)がいる良血馬だ。本馬も非凡な素質を秘めており、先々まで目が離せない。

8月5日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は好位のインを追走。直線はなかなか前が開かず最内を狙ったが、ラスト300メートル付近で内ラチに接触する場面もあり、上位2頭との差を詰められず3着に敗れた。6頭立ての前走・未勝利(阪神・芝1800メートル)は出たなりに5番手を進み、道中は折り合いに専念。4コーナーで外へ出すと、直線ではメンバー最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚で豪快に突き抜け、3馬身1/2差で快勝した。GⅠウイナーの全兄サリオスに勝るとも劣らない素質を秘めており、ここをあっさり勝っても不思議はない。

牝2歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:マイファーストラヴ
  • 母の父:スエヒロコマンダー
ここに注目!

初戦の手綱を取った三浦皇成騎手は「馬体の線が細くて、これからというイメージでした」と振り返ったが、レースでは操縦性の高さを示し、直線で鮮やかに抜け出して快勝。柔軟性に富んだフットワークで、将来性は十分だ。

9月17日のメイクデビュー中山(芝1600メートル)は、スタートで外へヨレたが、徐々に出脚がついて3コーナーでは2番手まで上がった。抜群の手応えで直線を向くと、逃げ粘るオメガウインクをきっちりと捕らえ、最後は突き放して1馬身3/4差で完勝。かなりのスローペースで1分38秒4の走破時計は目立たないが、急坂のある中山コースでラスト1ハロン10秒8は出色の数字で、非凡な脚力を示している。中間は栗東CWコースの自己ベストタイムを更新し、実戦を1度経験した上積みは確か。レースセンスに優れ、初の東京コースにもすんなり対応できそうだ。

牝2歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ダイアゴナルクロス
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

前走の新潟2歳Sは、10番人気の低評価を覆して0秒2差の2着に好走した。今回、本馬を除いた出走馬はすべて新馬、未勝利を勝ち上がったばかり。強敵にもまれた前走の経験は大きなアドバンテージになるだろう。

7月9日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、トップスタートを決めてそのまま先手を奪うと、マイペースの逃げ。稍重のタフな馬場コンディションのなか、直線もスピードが衰えず、後続の追い上げを振り切って鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。前走の新潟2歳Sも好スタートからハナを主張してマイペースの逃げに持ち込むと、道中の手応えは十分。最後はアスコリピチェーノの瞬発力に屈したが、しぶとい二枚腰を発揮して2着に好走した。優れたスピードに加えて抜群のスタートセンスがあり、今回も展開の鍵を握る本馬の動向に注目が集まる。

牝2歳

調教師:橋口慎介(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ニシノハナムスメ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

デビュー時が428キログラムとややコンパクトな馬体だが、休養で成長を促し、帰厩後の追い切りではビシビシと攻められて体力強化は明白。試金石の一戦になるが、初戦以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

8月5日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、好スタートを決め、内の2頭を行かせて3番手で折り合いに専念。手綱を持ったままラスト400メートル付近で先頭に躍り出ると、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚を発揮。外から迫るヴィントシュティレを危なげなく振り切り、1番人気のサフィラは3着に退けて快勝した。騎乗した幸英明騎手は「上手にゲートを出てくれて、直線に入ってからも手応えがありました。直線もしっかり伸びてくれたし、これからが楽しみです」と、素質の高さに太鼓判を押している。レースセンスに優れており、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

牝2歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ガラアフェアー
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

半姉ボンオムトゥック(父クロフネ)はアーリントンCで4着に入り、通算3勝を挙げた活躍馬。近親にヴィクトワールピサ、ローブティサージュなどがいる母系は筋が通っており、父にエピファネイアを配した血統背景は優秀と言える。

8月26日のメイクデビュー新潟(芝1800メートル)はスタート、二の脚ともに速く、先手を主張。スローペースに持ち込み、道中の手応えは十分だった。直線は追いすがる好位勢を楽に振り切り、後続を2馬身1/2差突き放して完勝。手綱を取った三浦皇成騎手は「追い切りではまだ動き切れず、周囲を気にする幼さもありました。強く見えましたが、乗っている感じだとメリハリがついていませんし、気持ちも体もこれから成長してくれればと思います」と辛口のコメントだが、それだけ良化の余地は大きそうだ。実戦を経験した上積みがあれば、重賞でも上位争いが可能だろう。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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